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資源バブルでボーナス倍増の三菱商事、35歳1900万円超に――中途採用者が語る給与実態、続出する中高年“ウインドウズ2000”人材
三菱商事の全社業績連動報酬の仕組みと2022年見通し。資源高で過去最高益を更新、ボーナスがバグっている。

 「今年は資源高を受けて年収が昨年よりも大幅に上がりそうです。宜しければ給与表など情報提供します」――。三菱商事は過去6年で『キャリア採用』と題して72人を中途採用した、と公表している。そのうちの1人が、取材に応じた。内定者たちの経歴や採用面接で見られる内容、求められる人物像、そして社内で共有されている直近の報酬体系(固定給と変動給の仕組み)など、資料にもとづき、前回記事から情報をアップデートする。直近の人事制度変更で、管理監督者クラスの基準年俸は300万円以上アップ。資源バブルも重なり、今年は35歳総合職で、ほぼ全員が1900万円超になる見通し。社内では“ウインドウズ2000”つまり年収2千万円超で重要ポストに就かない窓際族も続出している。

【Digest】
◇純利益連動ボーナスが2.27倍に
◇6月に年収の4~5割がまとめて出る
◇「職能&職務のハイブリッド型」
◇窓際で2千万円「ウインドウズ2000」が発生する仕組み
◇採用プロセスと倍率、年齢層「第2新卒から30代まで」
◇何を見られているのか
◇入社後に感じたギャップ「昭和の会社です」

前回記事:リストラも降格もなし!9時~5時勤務で定年まで最低年収1300万円な“最高のサラリーマン”たち / 新卒採用人気トップの三菱商事 社内向け報告ばかり

◇純利益連動ボーナスが2.27倍に
 「今年の年収については、私が入社前にエージェントから聞いていた見通しの額よりもかなり上振れします。これは、現在の業績見通しで計算すると6月支給の全社業績連動報酬が、少なくとも基準の2倍以上になるからです」(社員)

上:「キャリア採用」の過去6年採用人数実績
下:2021年度第3四半期報告書より(2022年2月14日提出)
 世界的なコロナ禍からの復興需要の高まりや物流の混乱、ウクライナ侵略による資源大国ロシアへの経済制裁を背景として、資源価格が高騰。もともと高かった三菱商事社員の年俸も跳ね上がっている。

 同社の連結純利益見通しは上方修正を重ね、直近で8200億円と、過去最高を更新することが確実。前年度比4.8倍にもなる。

 その数字に連動して自動的に決まる「全社業績連動報酬」(2022年6月支給)は、基準額の2.27倍になる。たとえば入社8年目に一律で昇格する「AS」(アドバンスド・スタッフ)で273万円、10年目にほぼ一律で昇格が決まる「M2」で489万円、40代後半の下っ端部長クラス「MP」で680~820万円、50代の本体部長&本部長クラス「MX」で968~1275万円、である。

■5大商社すべて最高益の資源バブル
 資源高の恩恵を受けるのは、三菱商事だけではない。原油をはじめ石炭や鉄鉱石、銅など資源の高騰が続き、2022年3月期に5大商社すべてが、過去最高の純利益を見込んでいる。鉱山や油田など資源関連の権益を持つ総合商社のボーナスは、世界情勢に連動する。石油とLNG(液化天然ガス)の大型開発プロジェクトであるロシアの「サハリン1」には伊藤忠と丸紅が、「サハリン2」には三井物産と三菱商事が出資している。米石油大手エクソンモービルと英石油大手シェルは、ロシアによるウクライナ侵略を受け、サハリンからの全面撤退を表明したが、日本企業と経産省(サハリン1に出資)は米英と共同歩調をとっておらず、倫理観が試されている。

 三菱商事の場合、資源とは無関係の事業を担当するグループも含め、全社一律で、年俸基準額全体の12%~22%(資格・経営職務グレードによる)が、全社の連結純利益に連動して決まる『全社業績連動報酬』にあたり、これが最大で基準額の3倍に増える仕組み。

 その計算式(『フォーミュラ』と呼ぶ)は、連結純利益3600億円を支給係数「1」とし、2倍の7200億円を「2」、3倍の1兆800億円で「3」。それ以上は、利益が増えても、支給係数3より増えない。逆に赤字の場合、支給が見送られる可能性もある。

 どの事業部に所属していても、赤字の事業部であっても、同じ資格であれば、同額が一律で支給される。そもそも新卒一括採用で配属先も自分で選べない点に加え、全社員一丸となって全社の利益増を追い求めるようなインセンティブ設計になっている。各資格(報酬ランク)別の実際の金額は、1枚め画像の通りである。

◇6月に年収の4~5割がまとめて出る
 この6月の「全社業績連動報酬」は、報酬体系全体のなかの一部に過ぎない。別途、通常の賞与が年4.0~5.7ヶ月分、定額で6月と12月に出る。6月にはさらに「成績加算金」と呼ぶ、毎年の個人評価によって上下するビッグボーナスも出る。前年度決算を受けた6月に、年収全体の4割~5割強が、ドカンと支給される仕組みだ。資格が上がるほど、その比率は高まる。

 年収全体の構成要素と最新の給与テーブルは、以下の通りである。

①基本給:月例給与と賞与に分かれる。賞与はスタッフ層(入社10年目までのS2、S1、AS)が4.6ヶ月分、マネジメント層の1番下(M2)が5.7ヶ月分、次のM1と3番めのMPが4.6ヶ月分、経営人材として大きな職務を担うMXが4.0ヶ月分。

②成績加算金:個人の成果に応じた報酬となっているが、スタッフクラス、マネジメントクラスともに、±数%しか差がつかない。年次が上がると資格に応じて差がつくようになる(少なくとも40代以降)。

③全社業績連動報酬:連結純利益で自動的に計算式によって決定される。わかりやすく納得性が高い。

④経営職加算:経営職務を担うことへの報酬。経営職務はG1~G5まであるが、M2とM1でG1またはG2の職務を担うと、加算される。G3以上の重い経営職務は、「MX」という別の完全な経営層向け報酬制度になる。

⑤株式交付制度:経営人材(M2以上)に対する報酬で、退職時に株式が交付される。

三菱商事の報酬体系内訳
 実際の支給金額を見るほうが、わかりやすい。たとえば、学卒だと入社5年目に一律で「S1」に昇格する。6年目、29歳くらいの年収は.....この続きの文章、および全ての拡大画像は、会員のみに提供されております。



三菱商事の給与表
三菱商事のキャリアパスと報酬水準2022年版
各資格の定義と、経営職務グレードの定義。求められている人材像が定義されている。

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