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みずほ銀行 「トップで2千数百万じゃ…」(対価/生活)

情報提供
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Caa 不良企業
(仕事2.5、生活2.3、対価2.8)
 「確定申告者が、みずほ全体で3人だけ、という噂は本当です。合併後に行員の報酬水準を下げる際、担当役員が全支店を説明にまわったのですが、そのとき、『トップでさえこの水準なんだから…』とペラペラしゃべっていたから、嘘ではないでしょう。結構、有名な話です」(若手行員)。3人とは、もちろん前田、杉山、斎藤のスリートップである。
Digest
  • 「もっと上げてくれ」と思っている
  • 「T特別枠」
  • A店格は“左遷店”
  • 調査役にはなれる
  • 大台はトップでも30代半ば
  • 50歳前後で転出、年収4割ダウン
  • 定性評価でフィードバックもほとんどなし
  • 上司の悪口は言わない文化
  • 「サービス残業でいいから、残らせてくれ」
  • ノルマとしての有休11日消化
  • 年次の逆転は未だナシ
  • 仕事中心、生活無視の体質
  • みずほ銀支店・若手行員の1日

「もっと上げてくれ」と思っている

サラリーマンの確定申告は、年収2,000万円を超える人が対象。「支店長で1,400万ですから、出世しても仕方がない。報酬面での出世欲がある人には、まったく向いていない会社です。そういう人は、ウチに来てはいけない」(同)。契約形態が異なる専門職系は別だが、いわゆるサラリーマンの総合職は、支店長クラスで2,000万円超といわれた黄金時代は見る影もなく、大幅に水準が下がっているのである。

みずほは2003年、株価100円割れのなかで前代未聞の1兆円増資を実施。融資先に増資を求めたことから、「断れる訳がない」と批判も浴びた。90年代末に注入された公的資金3兆円弱の返済もままならず、統合直後のシステム障害もあり、全方位的に平身低頭の姿勢を見せざるを得なくなった。「トップでも年収2千数百万」というのはその象徴だ。

前田社長は、2006年に入っても、テレビ朝日『サンデープロジェクト』(2月5日)の取材に応じ、都心から電車で1時間余り、千葉にある築30年の古い自宅、そしてエアコンもない部屋まで披露。思惑どおり「総資産140兆円のメガバンク社長のイメージから程遠い、質素なものだった」とのナレーションが入り、表向き、取引先や金融庁、預金者らステークホルダーに、“質素に頑張ってます感”をアピールし続けている。国有化されるくらいなら、と実を取った形だ。

もちろん、退職金や天下り先での処遇など裏で調整されていることは容易に想像できるが、表面的な報酬についても、「もっと上げてくれ、と思っていますよ。トップで2千数百万円じゃ、ヤル気が起きない」(複数の行員)。

「T特別枠」

前田社長が東大卒なのは偶然ではない。都銀での出世は、確実に、学歴に左右される。採用時点から、なんとなくレールが敷かれているのが都銀の特徴だ。かつては「リクルーター制」のもと、卒業生による露骨な大学別採用が行われていた。2000年4月入社を最後にリクルーター制は廃止となったが、水面下では、形を変えて残っている。

つい数年前の話だ。ある行員が、採用面接の受付係をしていた。学生がやってくると、氏名とともに大学名も名乗るが、来る人、来る人、50人ほどが、皆、東大生ばかり。名簿を見ると、上のほうに「T特別枠」と書いてあったという。「彼らは、ほとんど内定

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2012/05/03 20:44
みずほ証の希望退職2011/10/04 09:18会員
取引先社員2008/02/01 02:51
学生2008/02/01 02:51
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