「カーブ・分布」視点で会社を見る
動画「いい会社の選び方」解説記事②
第2回「カーブ・分布」視点で会社を見る |
第1回「報酬水準」視点につづく、第2回の「カーブ・分布」視点とは、給料の上がり方と、特に同年代社員における給料のバラツキについて、である。なぜこれが重要なのかというと、日本の特殊な労働市場においては、いまだに年功序列的な報酬体系が、特に大企業においてはメインストリームであり、一方の外資やスタートアップといった真逆の成果主義的な企業との間で二極化しているからだ。どちらを選ぶかで、まったく人生設計も変わってくる。
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- PayNow型 vs PayLater型
- PayLater型のトヨタ自動車
- PayNow型のコンサル会社
- レアなハイブリッド型
PayNow型 vs PayLater型
年功序列だと、若い時点での給料が、実際のパフォーマンス(業績への貢献度合い)よりも安く抑えられ、40代以降になると、貰いすぎになる。これがいわゆる「働かないおじさん」問題の原因だ。図にすると、以下のとおりである。
日本企業サラリーマンの賃金カーブ |
2人に1人が奨学金を借りて大学に行く時代になっているわけだが、こういう年功序列の会社に入社すると、若いうちに返済を終えるのは難しくなり、40代50代まで長期に借金を背負うことになる。その頃には、子どもができて住宅ローンを組んでいるから、もはや定年まで会社に縛り付けられる人生になる。そういう《社畜的な人生設計》をよしとするか、もっと機動的で自由なほうがよいのか。これは、その人の価値観によるので、入社前に十分、考えねばならない。
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コンサル会社の賃金カーブと分布(デロイトトーマツコンサルティング)
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