「査定・評価」視点で会社を見る
動画「いい会社の選び方」解説記事③
第3回「査定・評価」視点で会社を見る |
第3回の「査定・評価」は、文字通り、人事評価の仕組みによって、自分に合った「いい会社」を見極める視点である。誰しもが「正当に評価されたい」と思っているが、その思いには強弱があり、評価軸も個人によってバラバラなので、分析が必要だ。(→第1回、→第2回)
- Digest
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- 年功序列 vs 成果主義
- 日本式儒教による共産主義でいいのか?
- 営業数字・施策 VS バリュー指標
年功序列 vs 成果主義
大枠としては、「年功序列⇔成果主義」という第2回にも話した軸がまずあり、これは要するに、単純な経験年数や年齢で給料を決められたいのか、生み出した結果(成果)で給料に差をつけられたいのか、というお馴染みの論点である。年功序列では結果が平等になる(同期入社ならだいたい同じ)のに対し、成果主義では結果が不平等になる(差をつける)。
もう1つの軸が、「組織主義⇔個人主義」で、組織の一員としてチームが評価されて給料に反映してほしいのか、それとも純粋に一匹狼的な個人の成果で給料を貰いたいのか、だ。
人事評価マップ:「結果の平等と機会の平等」 |
この2つの軸でマッピングすると、古い日本企業は当然ながら、「年功序列&組織主義」の右下のエリアに大量にぶち込まれる。これを①日本式儒教による共産主義、と呼んでいる。ここが異常に肥大化しているのは、世界のなかでも日本だけである。なぜ、個を捨てて、結果に差がつかないのに組織に尽くすのか――。海外から見たら、かなり意味不明だろう。
特に人口が多いインド人・中国人はこれと真逆なので、アジア・ユーラシアのなかでも日本に顕著な異質さ、と言っていい。
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