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2.スキルと学問の市場ニーズが高い VS 低い ♯【専門能力が身につく】

❐キャリア―仕事軸『いい会社はどこにある?』

情報提供
雇用が増える職業9700万人ランキング
世界の経営者が5年で「増える」とみている雇用9700万人の内訳

では、専門能力を身につけるうえで、これから市場価値が高まる領域は、どこなのか。すでに顕在化している国内外のニーズや人口動態変化から、今後30~50年のスパンで考えたら、衆目の一致するところで代表的なものは、以下の4つであろう。特段、やりたいことが決まっていない学生諸氏は、まずこれらの分野を検討のうえ、学科選び、会社選び、職業選びをしていただきたい。

Digest
  • 働くと市場価値が高まっていく領域とは
  • 現在人手不足な職業
  • 新設学部からもわかる社会のニーズ
  • 学問の功利性マップ
  • 全体像を知り、歪みを理解する
  • 体育会・海外経験など、武器がほしいエリアC

働くと市場価値が高まっていく領域とは

キャリアを考えるうえでは、個々の会社を選ぶ前に、業界・領域・職務(ジョブ)選びのほうが重要であり、それは10代の半ばから考え始めなければいけない(医療系は高校生時点で選択を迫られる)。よって、多面的な情報を得て、活発な議論の場が必要であるが、キャリア教育の場が皆無なのが実態で、これは政府の怠慢である。

DX人材=デジタルトランスフォーメーションを推進できるITエンジニアやプロマネ人材

サステナブル人材=脱炭素CO2削減規制を背景とする、省エネ再エネEVバイオ人材

グローバル人材=経済グローバル化に対応して海外市場開拓できる、語学堪能でコミュ力に優れた人材

メディカル人材=少子高齢化や長寿社会に応える、医療看護や福祉事業を開発、提供、運営できる人材

文系・理系ではない、ということだ。サステナブルとメディカルは特定業界に偏るため、企業全般でいうと、以下のニーズが高いということを、取材で感じている。それは、以下の4つである。

スキルと学問ニーズ目次
『「いい会社」はどこにある?』元原稿連載一覧

「IT系(学歴関係ナシ)」「技術系(院卒以上)」「グローバル系(キコク留学)」「体育会系(大学体育会所属)」

体育会系というのは、上下関係・組織人適性・肉体的タフネス・利害関係者をまとめるリーダーシップ、を示すアイコンなので、“ゼネコン度”の高い会社では特に好まれる。必ずしも正式な体育会でなくても、しっかり団体スポーツをやって大会で成果をあげたような「スポーツ系」も一部、含まれる。

残りが、掃いて捨てるほどいる「それ以外の文系」となり、物理的に頭数が必要な、使い捨ての国内ソルジャー営業要員にはめ込まれ、挫折するとバックオフィス系の事務部門にコンバートされる。

世界規模では、グローバル企業の資金拠出で運営される「世界経済フォーラム」※が、『仕事の未来調査2020』と題した調査レポートをまとめている。「世界中のビジネスリーダーと人材ストラテジスト」への調査をもとに、2025年までの5年間で、増える仕事と、減る仕事とは何かを調査したもので、2025年までの5年間で減る雇用が8500万人、増える雇用が9700万人、と予測している。その増える仕事の上位20位は、冒頭画像のとおりだ。

※世界経済フォーラム=グローバル企業を中心とした1千の会員企業が運営資金を拠出する非営利財団で、スイスに本部を置く。

※減る仕事ランキング20のほうは、1位データ入力事務員、2位役員秘書、3位経理簿記給与係、4位会計監査人、5位組み立て工場従事者…と続く。『Future of Survey2020』参照。

この調査はグローバル大企業の視点なので、世界規模で通用する、世界でニーズが高まる仕事は何なのか、を示している。

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