2.「出世の壁」が見えている ♯【給与の上がり方がライフプランに合っている】
❐カーブ・分布―対価軸『いい会社はどこにある?』
![]() |
賃金カーブと分布の4分類における代表企業 |
PayLater(後払い)型の会社の場合、バラツキが、どの年齢から大きくなっていくのかは重要だ。ようは、「出世のハードル」(ちょっと頑張らないと突破できない壁)が、どこにあるのか、である。なぜ重要かというと、第一に、40代以降に「自分が出世できないこと」に気づいても、転職先が限られ、取り返しがつかないからである。PayNow(今払い)型の外資のように、若い段階でバラツキが大きいと、その段階で自分が向いていないことに気づかされるから、別の職種や別の企業に転職して、やり直しがきく。
- Digest
-
- 平均年収より重要な「出世の壁」ライン
- 「いい会社」はその人の価値観やフェーズで変わる
- 「賃金カーブと分布」の4分類
- 転職で「いいとこ取り」のキャリアプランも
- 2025年追記:半導体製造装置という「市場のゆがみ」
- 2025年追記:NTTにみる「後払い型」のリスクとチャンス
平均年収より重要な「出世の壁」ライン
第二に、サラリーマンには社内の派閥政治や「上司ガチャ」がつきものだし、事故で怪我を負ったり、頑張りすぎて過労で鬱になるなど病気を患うかもしれないから、である。運悪く下位グループに入ったとしても、最悪どこまでは昇格できて、いくら貰えるのか、は保険として重要である。
特に、バラツキが大きい会社の場合、「平均年収」の数字には、あまり意味がない。知りたいのは、「普通に働いていて到達する年収水準」である。それがわからないと、住宅ローンも組めなくなる。
![]() |
第3章対価軸の構成(本稿は単行本『いい会社はどこにある?』の元原稿 《一部アップデート最新版》です) |
たとえば味の素では、
この先は会員限定です。
会員の方は下記よりログインいただくとお読みいただけます。
ログインすると画像が拡大可能です。
- ・本文文字数:残り6,128字/全文6,562字
東京エレクトロンは「今払い&バラツキ小」で中途採用も活発な稀有な企業である
NTTは、後払い型のままバラツキだけ微妙に修正されつつある
公式SNSはこちら
Twitterコメント
はてなブックマークコメント
facebookコメント
読者コメント
※. コメントは会員ユーザのみ受け付けております。記者からの追加情報
本企画趣旨に賛同いただき、取材協力いただけるかたは、こちらよりご連絡下さい(永久会員ID進呈)
新着記事のEメールお知らせはこちらよりご登録ください。