実録・みずほフィナンシャル“貸します詐欺” 被害放置する本物みずほ
偽モノの「みずほグループ」(みずほフィナンシャル)にだまされたA子さん。被害額は約200万円。 |
◇だまし取られた教育資金200万円!
サラ金・ヤミ金・商工ローン--多重債務の相談でごった返す民間相談所「松山たちばなの会」(愛媛県松山市)に、思いつめた表情のA子さん(40歳代)が現れたのは、5月初めのことだ。
「最近、新手の詐欺被害に遭って駆け込む人が増えているんですよ。銀行や大手サラ金をかたって、金を取る“保証金詐欺”(貸します詐欺の別名)なんです」
青野貴美子事務局長が言う。
A子さんも被害者のひとり、偽モノの「みずほグループ」にだまされたという。被害額は約200万円にものぼる。
「…融資してくれるというので、それに必要だというお金を払ってしまったんです。子どもの学資資金にとっておいたお金なんです。もうどうすればいいのか」
夫と離婚し母子で細々と暮らしているというA子さんは、時折、涙を拭きながら打ち明けた。そして1枚のハガキを取り出した。すべてはこのハガキがきっかけだった。
ハガキの表にはみずほ銀行のロゴに酷似した「MIZUHO」。ロゴに続く社名は「みずほフィナンシャル株式会社」。シール式のハガキを開いた中に、融資勧誘の文句が並んでいる。
〈期間限定・2007年MIZUHO
「低利・ご融資拡大キャンペーン」グレーゾーン金利撤廃により低金利でのご融資が受けやすくなりました!!〉
5・2%~12・6%の金利で融資可能だと目立つ文字で書いてある。消費者金融の金利は現在20数%~18%だから、事実とすればかなり安い。だが、多重債務問題の相談をしたことのある人なら、一見してうさん臭さを感じるシロモノだ。サラ金苦の人に届くこの手の勧誘は、まずヤミ金か詐欺とみて間違いない、というのが常識となっている。
そんな常識をA子さんは持ち合わせていなかった。あるいは消費者金融数社の返済に窮していたことが判断を鈍らせたのか、まんまとワナにはまった。そして融資どころか、子どものために大事にとっておいた、なけなしの学資200万円を詐取されてしまったというわけだ。
「なんとか取り戻せないでしょうか」
そう訴えるA子さんを前に、青野事務局長は「いままでの経験から、この手の詐欺で被害金を取り返せた例は少ない。とにかく弁護士と警察に相談しましょう」と厳しい現実を伝えた。
相手の素性がまったくわからない。警察の動きも鈍くほとんどつかまらない。運良く逮捕されたとしても、まず資産を残していないから被害回復にはつながらない。ヤミ金同様、ほとんどの被害者が泣き寝入りしているのが実態なのだ。
◇「詐欺かも」と思いつつだまされた
それにしても、融資を受けるハズの側が、なぜ200万円もの大金を取られるはめになったのか。顛末をA子さんが話す。
「最初は数十万の融資を受けるつもりでした。保険代が4万500円必要になりますよと言われたので信用して送金しました。すると次は手数料がもう4万円必要だとか。さらにコンピュータトラブルで登録料がいるとかなんとか…」
「データ削除費」「「強制執行受理費」「統一申請」「個人情報保護登録」「解除手続き」「代行費」入金名目はその都度変わった。金額も次第にエスカレートし、10万円から20万円単位に。A子さんは、たちまち数十万を費やした。
「融資金額も引き上げて、数百万円融資できると。それを信じるしかなく送金を続けたんです…」
送金額は半月で100万円を超えた。それでも融資はない。ここへきてA子さんはようやく不信感を抱きはじめるが、まだきっぱりと立ち向かうことはできなかった。
「だまされているかも…と思いました。でも、もう後に引けなかったんです。サラ金の返済もできないし、生活もできない。融資してもらうしかありませんでした。信じるしかなかった。対応も丁寧で…」
丁寧さにもしてやられた。ヤミ金のように「ぶっ殺すぞ」などと脅してくれれば、きっと早い時点で相談する気になっただろうが、「偽みずほ」の対応は実に優しい。口調の好感度は、おそらく本物以上だろう。
ハガキに書かれた「みずほカスタマーセンター」のフリーダイヤルに出た若い 男性”社員”の声色を、A子さんが録音した電話のやりとりから聞いてみよう(音 声1)。
--お電話ありがとうございます。みずほフィナンシャルでございます。
ちなみにみずほフィナンシャル(株)という会社は実在しない。実在するのは「みずほフィナンシャルグループ」である。
A子「Aと申しますが、ツクモさんは?」
--ツクモでございますか? 確認を取りますのでお待ちください。
「いつもこういう感じなんです。ヤミ金とかは、荒っぽいという感じがあったんですが。ここはすごく丁寧で。だからちゃんとしたところかなと思ったんですよ」とA子さんは苦々しく振り返る。
ツクモとはA子さんを担当している男だ。
猫なで声で相手を油断させる「偽みずほ」の社員。200万円を騙し取った組織の人間とはとても思えない。羊の皮をかぶった狼とはこのことだ。
さらにあきれたことに、ハガキにはこんな注意書きまである。
〈!「みずほ」を名乗った金融業者や貸します詐欺(振り込め詐欺)にご注意ください〉
これも、A子さんは間に受けてしまったのだ。
結局、A子さんは4月初めから5月にかけて約1ヶ月間にわたり、偽みずほに計20回、計207万円もの金を振り込んだ。A子さんが受け取ったのはたった一回、4000円だけである。
◇次々に変わる口座 センセイって誰?
濡れ手に粟で200万円をだましとってもなお、「偽みずほ」は、手を緩めようとしない。「受領申請」というわけのわからない手数料名目で、15万円を払えというのだ。支払い先は、正体不明のホシノという”先生”だという。
以下、偽みずほ流だましのトークを録音から紹介しよう(音声2)。A子さんと携帯電話を通じて話しているのは、担当のツクモ氏だ。
ツクモ「これから内容確認しますのでお待ちください(保留)…まず銀行のほうが群馬銀行になります」
A子「群馬銀行?」
ツクモ「…支店名が宇都宮支店になります。(中略)…普通口座のほうで番号のほうが059●●●ですね。先生のほうのお名前がホシノ●●●●先生になります」
ホシノという名前にAさんは聞き覚えがあった。
4月の初めごろ、何度か入金するよう命じられた口座の名義人だ。そのときはりそな銀行宇都宮支店だったが、今度は群馬銀行。A子さんは素朴な疑問を抱いた。なぜ、みずほじゃなくて群馬銀行なのか--この質問に、偽みずほ社員は苦しい説明をする。
ツクモ「えーホシノ先生ですか…そのときはりそな銀行さんのほうですかね? 一応センセイのほう…お口座ふたつお持ちみたいな
サラ金・ヤミ金・商工ローン--多重債務の相談でごった返す民間相談所「松山たちばなの会」(愛媛県松山市)に、思いつめた表情のA子さん(40歳代)が現れたのは、5月初めのことだ。
「最近、新手の詐欺被害に遭って駆け込む人が増えているんですよ。銀行や大手サラ金をかたって、金を取る“保証金詐欺”(貸します詐欺の別名)なんです」
青野貴美子事務局長が言う。
A子さんも被害者のひとり、偽モノの「みずほグループ」にだまされたという。被害額は約200万円にものぼる。
「…融資してくれるというので、それに必要だというお金を払ってしまったんです。子どもの学資資金にとっておいたお金なんです。もうどうすればいいのか」
夫と離婚し母子で細々と暮らしているというA子さんは、時折、涙を拭きながら打ち明けた。そして1枚のハガキを取り出した。すべてはこのハガキがきっかけだった。
みずほファイナンシャルから届いたハガキ。表にはみずほ銀行のロゴに酷似した「MIZUHO」。シール式のハガキを開くと、〈期間限定・2007年MIZUHO 「低利・ご融資拡大キャンペーン」と融資勧誘の文句が並んでいる。 |
〈期間限定・2007年MIZUHO
「低利・ご融資拡大キャンペーン」グレーゾーン金利撤廃により低金利でのご融資が受けやすくなりました!!〉
5・2%~12・6%の金利で融資可能だと目立つ文字で書いてある。消費者金融の金利は現在20数%~18%だから、事実とすればかなり安い。だが、多重債務問題の相談をしたことのある人なら、一見してうさん臭さを感じるシロモノだ。サラ金苦の人に届くこの手の勧誘は、まずヤミ金か詐欺とみて間違いない、というのが常識となっている。
そんな常識をA子さんは持ち合わせていなかった。あるいは消費者金融数社の返済に窮していたことが判断を鈍らせたのか、まんまとワナにはまった。そして融資どころか、子どものために大事にとっておいた、なけなしの学資200万円を詐取されてしまったというわけだ。
「なんとか取り戻せないでしょうか」
そう訴えるA子さんを前に、青野事務局長は「いままでの経験から、この手の詐欺で被害金を取り返せた例は少ない。とにかく弁護士と警察に相談しましょう」と厳しい現実を伝えた。
相手の素性がまったくわからない。警察の動きも鈍くほとんどつかまらない。運良く逮捕されたとしても、まず資産を残していないから被害回復にはつながらない。ヤミ金同様、ほとんどの被害者が泣き寝入りしているのが実態なのだ。
◇「詐欺かも」と思いつつだまされた
それにしても、融資を受けるハズの側が、なぜ200万円もの大金を取られるはめになったのか。顛末をA子さんが話す。
A子さんが騙された総額200万円の内訳メモ。データ削除費、強制執行受理費、統一申請、個人情報保護登録、解除手続き、代行費と、入金名目はその都度変わった。 |
「データ削除費」「「強制執行受理費」「統一申請」「個人情報保護登録」「解除手続き」「代行費」入金名目はその都度変わった。金額も次第にエスカレートし、10万円から20万円単位に。A子さんは、たちまち数十万を費やした。
「融資金額も引き上げて、数百万円融資できると。それを信じるしかなく送金を続けたんです…」
送金額は半月で100万円を超えた。それでも融資はない。ここへきてA子さんはようやく不信感を抱きはじめるが、まだきっぱりと立ち向かうことはできなかった。
「だまされているかも…と思いました。でも、もう後に引けなかったんです。サラ金の返済もできないし、生活もできない。融資してもらうしかありませんでした。信じるしかなかった。対応も丁寧で…」
丁寧さにもしてやられた。ヤミ金のように「ぶっ殺すぞ」などと脅してくれれば、きっと早い時点で相談する気になっただろうが、「偽みずほ」の対応は実に優しい。口調の好感度は、おそらく本物以上だろう。
ハガキに書かれた「みずほカスタマーセンター」のフリーダイヤルに出た若い 男性”社員”の声色を、A子さんが録音した電話のやりとりから聞いてみよう(音 声1)。
--お電話ありがとうございます。みずほフィナンシャルでございます。
ちなみにみずほフィナンシャル(株)という会社は実在しない。実在するのは「みずほフィナンシャルグループ」である。
A子「Aと申しますが、ツクモさんは?」
--ツクモでございますか? 確認を取りますのでお待ちください。
「いつもこういう感じなんです。ヤミ金とかは、荒っぽいという感じがあったんですが。ここはすごく丁寧で。だからちゃんとしたところかなと思ったんですよ」とA子さんは苦々しく振り返る。
ツクモとはA子さんを担当している男だ。
猫なで声で相手を油断させる「偽みずほ」の社員。200万円を騙し取った組織の人間とはとても思えない。羊の皮をかぶった狼とはこのことだ。
さらにあきれたことに、ハガキにはこんな注意書きまである。
〈!「みずほ」を名乗った金融業者や貸します詐欺(振り込め詐欺)にご注意ください〉
これも、A子さんは間に受けてしまったのだ。
結局、A子さんは4月初めから5月にかけて約1ヶ月間にわたり、偽みずほに計20回、計207万円もの金を振り込んだ。A子さんが受け取ったのはたった一回、4000円だけである。
◇次々に変わる口座 センセイって誰?
濡れ手に粟で200万円をだましとってもなお、「偽みずほ」は、手を緩めようとしない。「受領申請」というわけのわからない手数料名目で、15万円を払えというのだ。支払い先は、正体不明のホシノという”先生”だという。
以下、偽みずほ流だましのトークを録音から紹介しよう(音声2)。A子さんと携帯電話を通じて話しているのは、担当のツクモ氏だ。
ツクモ「これから内容確認しますのでお待ちください(保留)…まず銀行のほうが群馬銀行になります」
A子「群馬銀行?」
ツクモ「…支店名が宇都宮支店になります。(中略)…普通口座のほうで番号のほうが059●●●ですね。先生のほうのお名前がホシノ●●●●先生になります」
ホシノという名前にAさんは聞き覚えがあった。
4月の初めごろ、何度か入金するよう命じられた口座の名義人だ。そのときはりそな銀行宇都宮支店だったが、今度は群馬銀行。A子さんは素朴な疑問を抱いた。なぜ、みずほじゃなくて群馬銀行なのか--この質問に、偽みずほ社員は苦しい説明をする。
ツクモ「えーホシノ先生ですか…そのときはりそな銀行さんのほうですかね? 一応センセイのほう…お口座ふたつお持ちみたいな
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偽みずほのハガキにある住所は東京都新宿区新宿3丁目。そのMビルを訪れてみると、まんが喫茶などが入居する雑居ビルだった。
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読者コメント
みずほって、成績優秀、先生のいうことを良く聞く、生徒会役員、又は学級委員、又は部下の主将だがいじめを目撃しても知らん振り。
本物「みずほ」は、この場合、第三者ではなく当事者だと思っています。つまり称号を詐称された被害者です。被害をこうむっているのにどういう事情か、捜査当局に被害を訴えていない模様です。そのことが結果的に成りすまし詐欺師たちを喜ばせてはいないかというのが、筆者が抱くひとつの疑問であり問いかけです。
黒は詐欺師。白は被害者。みずほは対象外。それか、被害者とみずほはグレーで対等、かな。反対意見の多くは、みずほを黒や濃いグレーとすることへのアレルギーだと思いますよ。今件の被害者さんが、あまりにも無防備過ぎる感が強い為です。ただ、なぜ詐欺に遭う人は後を絶たないのか。なぜ普通の人が借金に手を出すのか。それは追求していかなければなりませんね!
泥棒を傍観していた人を糾弾することは理不尽過ぎますよね。その人の本音は「同情するけど、助けてはあげられない」「助けてあげたいけど、巻き込まれたくない」です。それは一個人でも、大企業でも同じかな、と。大企業こそ臆病かもしれません。それを保障していくことで、株主に注意されるかもしれません。そこまでする必要はないと。
たしかに傍観者・みずほは行動を起こしてもいいかな、でもそれを強制するほどの説得力が今件には感じられない。まして、薄グレーみずほに対してメディアで叩くのはちょっとやりすぎかも…と感じている人が多いのだと思います。白か黒で言えば黒は詐欺師。確かにみずほは薄グレー。でもメディアでたたかれるのは可哀想。そんな感じですね。
例えの傍観者はグレー悪者だが、メディアで糾弾されるほど悪い奴じゃない。あくまでも真っ黒悪者は泥棒です。そして、忘れちゃいけないのは、無防備すぎて泥棒被害にあった人もグレー(少しの過失あり)ってことです。この記事に出てくる被害者さんは、かなり無防備すぎた。いざ、被害に遭って近くにいた傍観者をつかまえて文句を言っている…そんな風にも視点を変えれば見えてしまいます。
筆者様、わかりやすい例えですね。しかし、一般道を100kmで走って、交通事故を起こしても、道路管理者を誰も責めることは出来ません。例えにあるように、見て見ぬふりをした人は悪いかもしれないが、でも本当の悪者じゃないってことです。つまり、傍観者・本物みずほは「グレー」じゃないかと。しかも、かなり白に近い色のはずです。
ご提案、ご意見ありがとうございます。いろいろ考えさせられたのですが、今回の事件は、たとえば路上で誰かが泥棒にあったとして、周囲の人や道路の管理者が「わたしには責任がない」と放置する光景と似てはいないでしょうか。放置するうち路上強盗は増え続け、周囲でみていた人もやがて被害者に巻き込まれる、というのは考えすぎでしょうか。
(続き)私自身は、誰もが被害者になる可能性を持ち、加害者以外の人々の道義的(あるいは法的)責任が問われるいじめ問題との類似性が気になっております。本件のみずほと、いじめ問題における学校や教委(職場のいじめの場合は当該企業)の立場は確かに異なりますが、一概に切り捨てられないような気がしてなりません。もうしばらく考えてみます。
三宅様。今後、企業の社会的・道義的責任の概念を変えていく嚆矢になるかと存じます。だれもが詐欺被害者予備軍でありながら、自分の番が来るまでとことん他人事。被害者を自己責任の枠組みでしか理解できない私達は、発想もスキルも余りに無力で無防備です。振り込め詐欺が依然として頻発する状況を考慮しても、個人の防御の限界、警察・行政の対応の限界を超える視点、論理、体制の構築が必要であることは確かです。
本当に被害者のことを考えているなら会話を録音しているよりまずは警察へフリーダイヤルがある会社なのにこれでサギグループに逃げられたら??警察の失態と思い警察批判となるのでは?その後の警察の対応は??
最近の振り込め詐欺は****警察,****税務署などいろいろな名前をかたって詐欺していますがこれもかたられた側に責任はないと思いますが??これも同じように、みずほ責任よりも詐欺側の情報を集めるよう役立ててほしいと思います
私は会員ではありませんので全文を見たわけではありませんが、読者コメントの内容から推察するに、筆者の意図が伝わってないような気がします。もっと前向きに、被害縮小のためには、被害者も、そうでない私たちも利用された側も何かしらの知恵?対応?対策?が必要なのではないかというところに起点を見出さなければならないのではないでしょうか。
「あほか」さんへ。書き込みありがとうございます。失礼ですがご意見は誰に何が言いたいのか意味が不明確です。「みずほ」に送るべき内容ではないかとも思います。お願いですが、匿名欄である以上、表現方法につては慎重に、「あほか」といった感情的な言葉を不用意に投げつけるのはやめてください。自由で建設的な議論なり、意見交換の環境を壊す恐れがあります。議論は激しくても、態度は紳士的に。ご協力お願いいたします。
何が問題なのかきっと筆者様ならわかってるんじゃないですか?それを我々に伝えて下さい!冷たい言い方だけど、被害者の方は高い授業料を自分で払ったんです。それを取り戻そうとしては絶対にダメ。取り戻せたらその人は繰り返すから。もちろん、出来る範囲の救済はしてあげるべきでしょうが。長々と失礼しました!御活躍を期待しております!!!
詰まるところ「教育」なんだと思います。簡単にお金を貸してくれる消費者金融、それを助長する大手金融。確かに彼らも悪いかもしれない。多重債務に苦しむ人達は被害者に見えるかもしれない。でも真実は違う。真の意味でお金の大切さを教育しなければいけないでしょうね。あとは、こうやって借金をしなければ生きていけない社会も問題じゃないですか?
さて、確かに警察や啓蒙活動だけでは、これら詐欺の根絶は絶対に無理だと感じられているわけですよね?そこで一番手身近な存在に救済を求めても、一時は救われる人はいるかもしれないけど、同じく詐欺に陥る人は減らないでしょう。例えば、「振込め詐欺」だってこれだけ報道され、銀行にはあちこちに注意喚起の張り紙がある。それでも被害はなくなりませんよね?
筆者様多くのネットメディアは低いハードルで質の低い情報を好き勝手に垂れ流し、発信者の素顔なんか感じ取れないし、興味も持ちたくない。しかし、筆者様は真正面から真摯に応えて下さっている。私は今回の記事に対して否定的な意見を述べている者ですが、筆者様にはこれらの問題に取り組んで頂きたいし、その使命を果たせる方だと思っております。これだけは伝えておきたかったので。
活発な意見交換がされていることに感謝します。取材を通じてもっとも強く感じていることは、どうすれば同様の被害がなくなるのか、この点につきます。悪いのはまず加害者であり、「みずほ」ではありません。でも、偽みずほ詐欺を根絶するには警察だけでは足りず「みずほ」の力が不可欠だと思うわけです。多重債務に苦しむ弱者を狙う卑劣な犯罪をなくすうで、ほかにいい方法があればご指南ください。
追求すべきみずほ側に「こんな変なクレーマーは相手にしなくていい」と思わせてしまうことにはなりませんか??だから「もったいない」と思ったのです。あと記事に絶対の正確なんか求めてません。この視点では「間違い」だと思ったのです。消費者金融問題は是非、追及していって頂きたいし、記者様は適任者だと思います。ただ今回の記事は他の記事の信頼までも奪いかねない、と思ってしまいました…
そのどちらでもありません。記者様の意図は理解しているつもりです。ただ、せっかくの志も、この角度からではもったいない、と思うのです。ここで言う「被害者」は詐欺集団に被害を受けたわけで、本物みずほから被害を受けたわけではありません。よって消費者金融問題を追及することと、今回のような視点でみずほに「絡む」ことは逆効果だと思いませんか?
個別の話をしませんか。三宅さんが念を押していらっしゃること、始めから分かるように書いていただければよかったのか、分かっているけど納得できないのか。私はうーんさんの、記事の絶対的な正しさという着眼にも違和感を覚えます。誤りは立場にかかわらずダメです。ならさんの筋違いの話、気に障る以前の問題ではないかと思います。新聞の投書欄は基本的にボツだらけ。コメントに作成者の承諾が必要なブログも増えてきました。
ときおり「それよりも」様のような筋違いのコメントを見かけるようになったが、幼稚な批判を真摯に受け止めて当り障りの無い記事になったら何の価値も無い。簡単に考えればネットで週間金曜日を読んでるんですよ。そこにイデオロギーの違う批判をしても意味が無い。とにかく大企業を批判できるメディアとしてのMyNewsがどれだけ価値があるのかを理解して欲しい。理解できなければわざわざコメントする必要もない。
もうコメントすまいと、思ったが、、、筆者様は新聞記者の前提として当たり前のことをわざわざ言わされている様だ。ここにコメントを寄せる人間(の一部)にはここまで言わないと記者の意図を解ってもらえないと。記者にこんなことまで説明させるほど幼稚な人間はコメントしなくていいと思う。問題意識のある有料会員だけがコメントできるようになればいい。
いろいろなご意見いただきありがとうございます。まず確認したいのは、記事を通じて「みずほ」の対応どに疑問を投げかけているのは被害者ではなく筆者のわたしだということです。被害届けを出すくらいすぐにできるのになぜしないのかというのがそのひとつです。筆者はまた、事件の背景にある問題として、グレーゾーン金利で取りすぎたお金を自分で返還しようとしない消費者金融の態度についても疑問を提起しています。
yamata様、同感です。ここの読者コメントはその筋のはっちゃけ場でもあるため、時々不思議な投稿が連続します。真摯な方の中にも投稿規定の趣旨の理解できない方がいらっしゃいます。ご都合主義も何も、単なるボツなんですが、と思う一読者でした。
筆者の方がコメントしているのを見てちょっと感動。しかし、じゃあ結局、本物みずほはどうすれば納得しますか?私の結論から言えば、本物みずほが出来るのは注意喚起くらい。消費者金融を支援し、借金まみれの市民を増産させた責任を直接問うのなら理解出来ますが、それと重複させる形で、みずほに詐欺の責任を取れというのはちょっと変かな、と。気持ちはわかりますが。しかし私がみずほ関係者なら激怒しているはず(笑)
まず金を要求するのは嘘、詐欺、偽者です。まず相談するといって対応しないと被害は続くでしょう。
こんなのに騙される人が悪いに決まっている(同情はするけど)こんなのにたかられるみずほが可愛そうだねこれって、ただの「たかり」じゃない?
こんなのに騙される人がいる限り詐欺はなくならないんでしょうね。
連投すいません。この人以上に苦しんで、大変な思いをして生活されてらっしゃる方々は、たとえお子さんの教育資金という明日の夢の資金であったとしてもなぜに、みずほ銀行に落ち度を問わなければならないのでしょうか?被害届けを出す出さないは勝手でしょうし、出したところで被害防止ができるとは言い切れませんし、できないでしょう。怒りの矛先を向ける相手は騙した詐欺師でしょう。
この女性が冷淡な対応を取られるのも仕方が無いかなって思います。騙された女性に120%の落ち度があったと思うことしか私にはできません。銀行から融資を受けにくいのは世間のニュースに注意を向けていれば分かることかと思いますよ。見抜けなかった女性に責任があるとしかいいようがありません。
なるほど。確かに注意喚起の度合いでは、みずほはちょっと弱いかもしれませんね。
ご意見ありがとうございます。みずほ銀行のHPにつきましては、確かに注意喚起の項がございます。それなりに評価すべきですが、本稿でふれているように警察に届けない点はやはり被害防止に後ろ向きである印象をうけています。参考までに東京三菱UFJ銀行のHPをみていただきたいのですが、少なくともみずほよりは問題を重視しているようで、会社によって対応に差があるように思います。
あの~みずほ銀行のHPには、みずほ銀行を騙った詐欺への注意書きが出ていますけど・・・。それ以上の対応を求めているんでしょうか?
連投すみません。例えば社会貢献、地域還元等は大企業になれば当たり前のこと。それが特に昨今の大企業がただの営利目的の一企業に成り下がっている現状にここにコメントを寄せている人たちは何とも思わないのか?そこまで言われなければ記事が読めないのか?あえて言うが、最近コメントを寄せる人間のレベルがサイトの基準に足りていない気がする。以上。
↓のコメントはみずほがHPに注意喚起していないという意味ではなく、そういう責任はあるということ。一応、念のため。
三井物産系の投資会社を名乗ってお金を集めてることがわかったときにはちゃんと三井物産のHPに注意喚起はあった。そのくらい大手金融機関のすることでしょう。それくらいの社会的責任はある。「騙されたヤツがただのバカ」だとならない世の中になって欲しい。
ご意見ありがとうございます。ただ、手口がもっと進化して、被害が多重債務者だけでなく一般の人にも及んだ場合はどうでしょうか。たとえば偽みずほの夜間金庫とか(昔あったような)、偽ATMがあちこちにできて暗証番号を盗まれるとか、仮にそんなことになった場合、経済的利害だけで「営利企業だから」と放置することが許されるでしょうか。今回の事件は、程度は違いますが本質は同じ問題だと感じます。
筆者のおっしゃる通りの社会的・同義的責任というのはあるのかもしれませんが、その前に、みずほといえども営利目的の一法人であるという前提を欠いている様な気がしますが?下記の様に、訴訟等にかかる支出も含めたみずほの利益と、他人に「みずほ」を使われることの損害(金銭面・信頼面での損害)を比較した結果、みずほが事態を放置に近い状態にすると決定したのであればそれを第三者が問題提起する必要はないのでは?
みずほの責任って問えるのかな?みずほが訴えても、同じ手口の詐欺は後を絶たないと思います。偽ブランドのバッグや財布等が無くならないと同じです。グッチやプラダといった会社がどの程度訴訟を起こしているか知りませんが、大小全ての詐欺会社を訴える事は難しいと思います。
昨日の新聞に元会長だか社長に退職金を支払ったってあったね。外を向いていないで、内ばかり向いている証拠。公務員と一緒。
私見をいいますと「社会的責任」とはこの場合、大銀行という公的な役割を担っている存在が社会問題にたいしてなすべき責任かと思います。自分の会社の名をかたった経済犯罪に対しては被害防止に最善を尽くすべきです。また銀行は信販のオリコをはじめ消費者金融などグレーゾーン金融に融資しててきたわけで、事件の背景にある多重債務問題と無縁ではありません。これが道義的責任もあると思う理由です。
大企業の社会的責任・道義的責任って、具体的に何ですかね?
対処するのが面倒くさいし、金にならないから、なんもしないんだろうな。大企業の責任ってやつですね。
続々とコメントありがとうございます。「みずほも被害者」とはそのとおりだと思います。じゃ、なんで「みずほ」は被害届けをださないのでしょうか。まるで他人事のように腰を上げない企業の姿勢を問いかけております。
なるほど。法律的な責任についてはそうなのかもしれません。でも大企業としての社会的、道義的責任はこの範囲にとどまらないと思います。なんせ本もの「みずほ」は商標の詐称について、自分からは被害届けを出そうとしないんですから。ついでに、グレーゾーンで稼ぎすぎた金を返し渋り、多重債務者を減らすことに後ろ向きなサラ金についてはどうお考えですか?
被害者にはお気の毒様だが、みずほには責任はないだろう。そりゃ冷たい物の言い方は癪にさわるだろうが。
記者からの追加情報
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