【こだわりグルメ】自然食の食べ放題2940円「食は芸術」アーティストカフェ(ブッフェ/東京・文京)
「アーティストカフェ」の野上秀利シェフ |
◇美味しい店が少ない自然食の食べ放題
食べ放題のことをバイキング料理と言われているが、最近ではブッフェまたはビュッフェと言っている店もある。バイキングかブッフェかは店によって呼び方が違っているだけだ。外国ではバイキングでは通じず、ビュッフェまたはバッフェと呼ぶ。
自然食レストランでの食べ放題も増えてきた。通常のレストランと比べると、自分が食べたい料理を少しずつでもいろんな種類をたくさん、食べたいだけ食べられる魅力がある。
注文のわずらわしさもない。通常のレストランではメニューを見て注文しても、書いてある内容のイメージと実際に出された料理とが違っていることもあるが、ビュッフェでは自分の眼で確認できる。
アーティストカフェ ◆住所:東京都文京区後楽1-3-61 東京ドームホテル43階 ◆TEL:03-5805-2243 FAX:03-5805-2244 ◆営業時間:ランチ11時30分~14時30分(食べ放題のブッフェはランチのみ) ティータイム14時30分~18時 ディナー18時~23時(ラストオーダーは22時) ◆定休日:なし ◆アクセス:JR水道橋駅から徒歩3分 |
おそらく食材費のコストが高いため、この価格では調理に手間暇をかけていないのではないか。また、自然食と言っても、使っている食材のすべてが安全性にこだわったものとは思えない。味噌や醤油などの調味料に使われている化学調味料をはじめ、完全に無化学調味料の店はどれくらいあるだろうか。
◇手間暇をかけた自然食レストラン
以前、案内したレストラン「日水土」では無肥料野菜を使っているが、同じような無肥料野菜を販売している御厨(みくりや)の内田さんから、東京ドームホテル43階のレストラン「アーティストカフェ」に無肥料の野菜を卸しており、魚も天然魚を使っていると聞いた。
行って食べてみると、すべての料理が手間暇をかけていて美味しかった。値段は税込みで2940円(4~12歳は2100円)と少し高めだが、この値段で自然食の料理が食べ放題で、しかも昼の営業時間内であれば時間制限なしで食べられることを考えたら安い。
オードブルとデザートが食べ放題で、メインディシュは3種類から選ぶことができる。
■アーティストカフェの自然食ブッフェ(2940円)メニュー 2007年11月6日(火)~12月10日(月) 【メインディシュ】 宮崎地鶏卵のトロトロオムライス牛肉入りハッシュブランソースまたは帆立・海老入りホワイトソース、対馬産目鯛の炭火焼き明太子のブランダート添え。 *この2つの他にプラス1050円で国産牛サーロインの炭火焼キノコとポテトのフリカッセ添え、からすみと蟹のパスタ水菜添えがある。 【オードブル】 牛肉のスペシャルオードブル、サラミとガーリックのスペイン風スープ、タコのガーリックハーブオイルマリネ、生ハムのグリーンサラダ、ラタトゥイユとボイルドエッグ、ヒラマサのカルパッチョグリーンペッパードレッシング、無農薬プティトマトとチーズのマリネ、紫イモのローストレモンとレーズンドレッシング、きのこのマリネ、九州地養鶏のマリネ、旬魚とあさりのオーブン焼きガーリック風味、海老ときのこの和風バエリアなど。 【デザート】 モン・ブラン、プチシュー、クレマ・カタラマ、ロールケーキ、フルティ・ディ・ボスコ、フルーツ入りサングリア、アイスクリームなど。 (注意)毎月メニューは変わるため、上記と同じものがある時もあればない時もある。 |
■選べるメインディッシュ (上から) 宮崎地鶏卵のトロトロオムライス帆立・海老入りホワイトソース 対馬産目鯛の炭火焼き 明太子のブランダート添え からすみと蟹のパスタ (+¥1,050) |
1500円前後の店では、食材の安全性にどれほどこだわれるのか疑問である。さらに料理にかける手間暇は一般の店よりも格段に上であろう。
他の食べ放題の自然食レストランにどういう食材を使ってどういう調理をしているか聞いても、詳しい内容の情報公開をしてもらえないレストランがあった。1500円前後で食べ放題にできるということは安全性にこだわった食材は少なく、手間暇をあまりかけないようにしなければ経営が成り立たず、そのため美味しくないのだと思う。
◇無肥料無農薬の自然栽培野菜に興味
シェフの野上秀利さんは1964年生まれの43歳。東京都内のホテルなどのレストランに勤務した後、2005年4月にアーティストカフェの料理長となった。
2004年頃、私はあるレストランで自然食の講演をした時、野上さんが受講していたが、まだその時は別のレストランに勤めていた。
自然食の講演会には一般の消費者、自然食品店の人、レストランの経営者、レストランの料理人などが出席していた。一般の消費者の中には、化学物質過敏症の人やアレルギーの人たちもいた。
その人たちに、なぜ無肥料無農薬の自然栽培の野菜に興味を持ったかを聞いてみた。すると、一般の消費者と化学物質過敏症やアレルギーの患者さんとレストランの料理人たちとでは、興味を持った理由に違いがあった。
まず一般の消費者は、
この先は会員限定です。
会員の方は下記よりログインいただくとお読みいただけます。
ログインすると画像が拡大可能です。
- ・本文文字数:残り3,445字/全文5,813字
オードブル(上)とデザート(下)。いずれも食べ放題。
公式SNSはこちら
Twitterコメント
はてなブックマークコメント
facebookコメント
読者コメント
「こだわりグルメ」では5つの条件にかなう食事処、お取り寄せ商品情報を募集中。自薦他薦は問いません。三好氏が調査し、条件がかなえば当企画にて紹介していきます。(MyNewsJapan)。【募集中】Email:info@mynewsjapan.com
■「こだわりグルメ」5つの条件(1)美味しいこと(2)化学調味料を一切使ってないこと(3)食材の内容の情報をできるだけ公開できること(4)適正価格であること(5)効果、効能を謳わないこと
記者からの追加情報
会員登録をご希望の方は ここでご登録下さい
新着のお知らせをメールで受けたい方は ここでご登録下さい (無料)
企画「こだわりのグルメ」トップ頁へ