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07/27 2010
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若者はなぜ「会社選び」に失敗するのか(1680円)

 

 

 あおい書店の就活コーナーで、3年前に出した東洋経済の本が、まだ平積みになっていた。もう情報が古くなっているのに。

 当時、就活中にこの本を読んでいたという大企業社員を最近、2人取材できた。「まさか著者に会えるとは」「学生のときはイメージしにくかったが、働きはじめてから読むとよく分かった」と。いいサイクルだ。この本は3万部売れていて、特定の層(早慶国立大の男性)にはけっこうウケている。

 逆にいうと、このままでは3万部マーケットから脱することができない。というわけで今年は、単価が半額以下(800円弱)で売り場も違う新書マーケットで、どういう反応があるかを試してみることにした(発売は10月以降)。

 前作を自分で読み返してみると、当時は安倍政権で支持率も高く、スローガンが「再チャレンジ」。改革するならその方向しかありえないのだから、本のなかで流動化に期待しているくだりがあるのだが、甘かった。あそこまでダメ首相だったとは。あそこが分水嶺だった、最後のチャンスだった、と歴史家は言うだろう。

 安倍が改革を放り出してお腹が痛いと言って辞めてしまった責任は重大だ。結局、その後の3年間、何も進歩せず、政権交代で民主党が連合と、さらにズブズブの関係になって、状況は、もう改革する体力もないほど悪化。ハイパーインフレでいったん「焼け野原」にするか、増税で超重税国家にするか、究極の二者択一的状況になってしまった。

 つまり、小泉首相が突然変異で突出してリーダーシップがあっただけで、結局、日本の政治家は、普通のちょこっとデキるビジネスマンにも遠く及ばないくらいのダメ揃いなのだということを、この3年間で徹底的に思い知らされた。ごく平均的なマーケティング力すらなく、国民の意向に反した非合理な行動を平気でやってのけ、必然的に支持率を落としては首相のクビが挿げ替わる。もうすぐ菅の首も斬られるだろう。一体なんなんだ、この無能職業集団は。

 第二の小泉になれそうなのは、いまのところ、渡辺喜美くらいしか見当たらない。世襲でオヤジの弔い合戦で当選してるあたりが引っかかるが。Easy Come, Easy Goでね。

 いずれにせよ、あの本は、当時の、安倍ごときに期待してしまった未熟な私自身を投影していた。文章には人間の素が出てしまうのだ。

 本を書くことは「世界の解像度を上げること」「死ぬための準備」「生命の燃焼」といったあたり、まさに酒井穣氏の言うとおりだと思う。「結局のところ自分の本に投影されるのは自分自身でしかありません」。ホント、そうなのだ。だから、年に10冊とか出す人もいるが、私は本の執筆は一冊入魂の真剣勝負だと思っている。

若者はなぜ「会社選び」に失敗するのか
若者はなぜ会社選びに失敗するのか

 
04:52 07/27 2010 | 固定リンク | コメント(4) | アクセス数(674)


07/26 2010
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ある人が稼ぐ給料は4つに分解できる

 

 新日本のリストラは基本給の6~10カ月分が条件だそうだ。会計士だと再就職はしやすいだろうから、そんなもんで400人集まるのだろう。

 社外に出るときにモノを言うのは、スキルの市場価値だけだ。この見えない市場価値は、以下4つに分解して意識的に考えることで見えてくる。誰しもが薄々勘付いているとは思うが、改めて冷静に考えてみていただきたい。

新日本監査法人、会計士ら400人早期退職募集
 監査法人で国内最大手の新日本監査法人は、所属する公認会計士と会計士試験合格者を対象に400人の早期希望退職を実施する方針を固めた。2008年秋のリーマン・ショック以降、外資系企業の相次ぐ日本撤退などで収入が落ち込んでいる。大手監査法人が数百人規模の希望退職者を募るのは珍しい。9月末にかけて募集する。対象は金融部など一部の部署や若手を除く会計士と会計士試験合格者約4800人。応募者には面談を経て原則10月末までに退職してもらう。基本給の6~10カ月分にあたる割増退職金を支払うほか、再就職支援も実施するという。(2010/07/25,日経より)

①ポータブルスキルとは、特定の会社に依存しない専門的な能力(=才能+知識・技術)である。たとえばインドで現地滞在暦3年の商社マンの、貿易の知識、英語の交渉力、現地の商慣行やマーケット知識などは、社外に持ち運びできる。パナソニックなど海外展開を強化したいメーカーに転職しても、そのスキルには相応の値段がつく。転職や独立のときにモノを言うのが、ポータブルスキルである。

 新日本はポータブルスキルがマスコミ企業のサラリーマンに比べ大きい。

②社内向けスキルは、社内でしか通用しないスキルである。俗に「サラリーマンスキル」などとも言う。社内で力のある「○○さんを知っている」ほか、「ヒラメ人間」として(眼が上にしかついていないヒラメのように)上司に媚びへつらったり、社内に固有な業務プロセスに詳しい、などだ。確かに、それによって仕事が進むわけだが、社外に出たら役に立たない。

③会社の看板プレミアムとは、その名のとおり、ブランド価値に対して払われているものだ。私がIBMにいた頃、日本IBMでは「うちの製品は1割高くても買ってくれるが、それ以上だと負けてしまう」と社内で言われていた。全く同じスペックの製品であっても、たとえばソニーの製品なら、ソニーのマークがついているだけで、同じ品質でサムソンより2割高くても、消費者は買うかもしれない。単純化すると、それが回りまわって、社員の高い給与に跳ね返る。

④規制プレミアムは、政府の規制によって生み出された給料である。その最大のものがテレビで、2位が新聞だ。彼らの年収の半分以上は、電波や再販、記者クラブといった参入規制によって生み出されているが、実力と勘違いしている人が時々いる。官公庁や、電力やガス、JALやJRなどの交通・インフラ系も、規制プレミアムが大きい。参入が自由で公正な競争条件にもとづく市場原理が働かないと、規制が撤廃されたり、業界環境が激変した際に、稼ぐことができなくなり、即死してしまう。

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ファイザーの年齢別条件

 

 

 以上をふまえ、最近の希望退職の条件を見てみよう。

 やっぱりすごかったのが、2007年に750人の希望退職者を募集したファイザー。募集が殺到し、15分で電話がパンクした。30歳で34ヶ月分、40歳で54ヶ月分、50歳で72ヶ月分!だった。

ファイザー

 マスコミ企業は、今はまだ体力がある。朝日新聞が年収の半分を10年保証するという世間知らずな厚遇で話題になっている。45歳で応募すると750万×10=7500万円。論外。今の若手社員は、これだけの厚遇は享受できない。

光文社:2千万円+特別割増金18ヶ月分+既存退職金×130%。

日経BP:36ヶ月分または2千万円。

 45歳でコミコミ5千万円とかもらっても、結局、40代のマスコミ人の95%は、悲しいかな、自力で年4~500万円しか稼げない。50代以降の生活設計を立てられず、普通ではない条件(資産家だとかシングルだとか共働きだとか)にあてはまる人を除いて、辞められないのが実態だ。

 これに対し、リストラが年中行事の日本IBMは、90年代は今のマスコミのように厚遇だったが、JALの例(かつては60ヶ月、今は6ヶ月)からも分かるように、どんどん切り込まれていくのが希望退職のセオリー。いまや年俸1年分くらいが相場.....この続きの文章、および全ての拡大画像は、会員のみに提供されております。

 
15:40 07/26 2010 | 固定リンク | コメント(2) | アクセス数(2006)


07/25 2010
 昨日の朝生は非常に面白かった。東さんがキレて退場したシーンが若者らしくてよかった。あの番組の価値は、ああいうシーンがあって、対立軸が明確になるところだ。私は東さんの意見にまったく賛成&同感で、毎年毎年、いつまで低次元で答えが分かりきった議論をグルグルグルグルやってるんだ、つまらないんだよ、進歩しろよ、と思いながら見ていた。

東vs堀

 逆に一番残念というか、がっかりしたのが、このあと、堀氏と東氏でさらにヒートアップして面白くなった場面で、まだ30代そこそこの若手のはずの高橋氏が「公共の電波で喧嘩するのはやめましょう」とか「感情的になるのはダメだ」とか言い出して、PTAのおばさんというか、学級委員というか、若者としては一番あってはならない老人性小役人のような態度でいさめていたところ。

 今の世代間格差を改善するには、若者は感情をむき出しにして、ブチ切れて怒鳴りあいして殴りかかるくらいの勢いが絶対的に必要なのであって、真面目くさって議論したって、世間で話題にもしてくれないし、注目もされないし、数の論理で高齢者が勝つに決まってるわけだ。いわば勝ち目のない戦いに小さく収まることで、老人を利している。だから、東さんのようにキレることのほうが重要なんです。

 なんかこう、小さく小さく、まとめちゃおうとする若年寄が、若者の顔をして幅をきかせているから日本の世代間格差は放置されるんだな、と心底思った。若者はエネルギーを爆発させるべきなのであって、優等生的な対応では、絶対に問題は解決しない。あの場面では、むしろ若者側がよってたかって堀紘一らをグダグダにしてやればよかった。

 4年前にフランスで起きたデモとかが本来あるべき若者の姿であって、公共の電波で感情むき出しでガンガン年寄りに喧嘩を仕掛けて、場合によっては火炎瓶を投げつけて問題の所在を権力者に知らしめるのが若者の特権でしょうが。本人は精神年齢が老人化してることにも気づいてないんだろうけど。

 
03:48 07/25 2010 | 固定リンク | コメント(2) | アクセス数(1331)


07/23 2010
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 ケータイ事業者と一体化した労組からさんざん献金を貰って、その見返りとして国が38億円(2009年度)も税金を使って、「携帯電話等エリア整備支援事業」と称して基地局を作ってあげている。2008年度45億円、2007年度44億円。これは事実上の受託収賄罪である。

菅・原口5百万、仙谷・枝野4百万…NTT労組マネーに買収される民主党幹部たち

 菅直人から原口、枝野、仙谷までぜんぶ汚染されてるから、レンホウも手つけられないんだろう。社会政策としては固定電話があれば十分なのであって、基地局なんてケータイ事業者たちが勝手に自己資金でやるのが当然。どうして税金を投入する必要があるのか。

 財政赤字が拡大するなかで、こういう癒着による浪費が続いているわけだから、こんな国の財政が破綻しないほうがおかしい。「経団連」と「連合」のための55年体制は、政権交代しても何も変わらない。こういう利権に汚染されていないはずの、みんなの党くらいしか期待できない。

総務省の無線システム普及支援事業

 
11:48 07/23 2010 | 固定リンク | コメント(2) | アクセス数(618)


07/07 2010
就職留年7万9000人、大卒予定7人に1人
 卒業年限を迎えながら留年する学生が全国の大学で少なくとも7万9000人いると推計されることが、読売新聞の「大学の実力」調査で明らかになった。

 根強い企業の「新卒一括採用」を背景に、就職が決まらず翌年に再び「新卒」として就職活動(就活)に臨む学生が急増している。卒業予定者数は約56万8000人で、7人に1人は留年している計算になり、就職戦線のさらなる激化を招いている。就職留年の実態が具体的に明らかになったのは初めて。

 このニュースの本当の意味が分からない人は多いと思うので、解説する。まず、企業側には責任はない。企業は新卒一括採用をやめるべきだ、という「べき論」は間違っている。企業は、現在の日本の法律の下で最善を尽くしてカネ儲けを企む存在であり、それでうまく回っているのだから、変える必要は全くないわけだ。余計なお世話である。

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セミナーでよく使う図
 悪いのは日本政府の不作為だ。たとえば、現状の法制度の下で、23歳を新卒として、平均的なビジネスパーソンの市場価値を「ポテンシャル+稼げる力」で5年刻みで数値化するなら、以下のようになってしまう。企業はこの両者の合計値で採用するわけだ。ポテンシャルが過大評価されているのが特徴である(右記図参照)。

新卒:100+0=100
28歳:80+30=110
33歳:50+40=90
38歳:20+50=70

 なぜ採用でポテンシャルがそれほど重視されるのかというと、米国のようにすぐに解雇ができない日本では、正社員は定年まで雇うことが大前提になってしまうからだ。

 来年1年だけ働いてくれればいいのなら、ただいま現在の能力を重要視する。だが、日本のように、今後30年間雇う義務を負うことを考えたら、会社のカルチャーも吸収してもらわなければ困るし、伸びしろがあって、「育てがい」のある人材でなければ困る。つまり、法規制の問題が圧倒的に大きい。

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2010.6.7-6.13「Bloomberg Businessweek」

 

 

 その結果、新卒時のポテンシャルの価値が過大評価されてしまう。左記記事のとおり、米国は大卒ですぐ就職するのは24%だけだし、英国も15%だけだ。日本の92%のほうが異常なのである。

 何が問題なのかは明らかだろう。「現在の日本の法律」、すなわち「正社員は定年まで30年以上雇え法」である。.....この続きの文章、および全ての拡大画像は、会員のみに提供されております。

 
13:26 07/07 2010 | 固定リンク | コメント(2) | アクセス数(1120)


07/07 2010
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 昨日のセミナーで特に聞きたかったのは、機密費の共犯問題、失われた20年とサンプロの共犯問題。どちらも、変な理屈をこねずに、あっさり「そうかもしれない」と認めるあたり、正直な人柄が出ていた。しかし、実際に小泉さんに会って応援しますと言っておきながら、郵政選挙では共産党に投票していたとは…。

――去年出た「日本政治の正体」によると、田原さんは小渕政権の野中官房長官(本では匿名)から「いいお茶がとれたので」と呼ばれ、旧ANAホテル東京の喫茶ルームで、料亭の女将から反物だと渡された紙袋に、1千万円が入っていた。返そうとして加藤紘一氏、そして代わったばかりの森首相に仲介役を頼んで断られ、翌日、自ら野中事務所に返しに行った。この1千万円が官房機密費、つまり税金だという認識は当時からありましたか?

 「あった。それは分かっていた。」

――自民党政権を潰す大スキャンダルですよね。大相撲の賭博なんかよりずっと悪質。税金をパクってワイロに使っているんだから。たとえば、そのカネを証拠品にして、テレビでその事実を公開してやろうという気はなかったんですか?当時は黙っていて10年後になって匿名で本に書くなんて、ほとんど共犯なんじゃないか、と。

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シャープのケータイに変えたら写りが常に悪くなった。ケータイ写真はNECがいい。
 

 

 「そうかもしれない。でも、当時はそれが当り前だったし、そういう発想は全くなかった。もしテレビ番組で公開しようなんて話をしたら、まずテレビ局が許さない。やるつもりもなかったけどね。本にも野中さんの実名を書いてないでしょう。野中さんが今年になって自分からしゃべったから、ああ、もういいんだな、ということで私も野中さんの実名を出すようになったんです」

――野中さんの今年4月の証言によると「受け取らなかったのは田原さんだけだ」と。となると、NHKの政治部長も読売、日経の政治部長クラスも、田勢康弘も岸井成格も、みんな1千万円ずつ税金パクってるわけでしょう?つまり、この問題を追及できるのは受け取っていない田原さんだけだ。ぜひやってほしいのですが。

 「いや、もう、若い人に任せます。上杉さんとかがやっている。」

――カネを渡されたとき、ジャーナリストとして、ナメられている、と思わなかったですか?

 「最初、田中角栄さんのときは、正直、思いました。カネで買収しようとしている、と。でも、突っぱねたら自民党全体を取材できなくなるし、怖いんです。」

――田中角栄、笹川良一、中曽根康弘、安陪晋太郎は名前が出ている。ほかに渡そうとした有力な政治家は?

 「橋本さんと宮沢さんからは打診はなかった。海部さんは、秘書が電話してきて、明らかに機密費を渡そうとしているのが分かったから、そのときは頑として会わなかったんです。」

――そのクラスだと相場はいくら?

 「.....この続きの文章、および全ての拡大画像は、会員のみに提供されております。

 
14:20 07/23 2010 | 固定リンク | コメント(6) | アクセス数(7123)


06/28 2010
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デカい広告だしたね、週刊東洋経済。メディア特集はとんでもなく中身がなかったけど…。
 7月6日の東洋経済でやるセミナーのお知らせです。田原総一朗氏の講演のあと、私と週刊東洋経済記者・佐々木も加わってパネルトーク、そして会場と質疑応答というメニュー。

 私は、田原氏が、中立原則があるテレビでは言えないことばかり聞く予定で、ぜんぶ「言えない」とか言われそうなんですが、突っ込んで聞きます。どういう展開になるか分かりませんが、まあ面白いと思うので観にきてください。


若手ビジネスパーソンのための教養講座
「日本の若者たちよ!老人支配を打ち破れ」

詳細&申し込みはこちら

 参議院選挙を前に、混迷を深める日本の政治。これから日本の政治はどこへ向かうのか。日本に必要な新しい政治のかたちとは何か。そして、メディアはどう変わるべきなのか。ジャーナリストの田原総一朗氏と若手ビジネスパーソンが、本音で徹底的に語り合う。

開催日 2010年7月6日(火)19:00~21:00 (開場 18:30)
≪プログラム≫
19:00~19:30 田原総一朗氏講演
            テーマ「私と政治とテレビ」

19:30~20:15 パネルトーク
            テーマ「30代から田原さんへの質問」
            渡邉 正裕  MyNewsJapan社長/ジャーナリスト
            佐々木 紀彦 『週刊東洋経済』編集部記者

20:15~21:00 会場との質疑応答

 私も参加することになったのでお知らせします。

 日本の社会を停滞した20年から復活させるには、老人支配の政治構造こそ変えなければいけない。具体的に誰がどう動けば改革は進むのか。参院選を前に、どの党に何を期待するべきか。議論したいと思います。

 皆さん是非お申し込みください。

 
23:05 06/28 2010 | 固定リンク | コメント(2) | アクセス数(847)


06/26 2010
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 あと1日で期限切れなので、仕方なく5年ぶりに(当り前か)免許更新へ。蓮舫が「教則本を持ち帰らない人が沢山いることを教えてくれてありがとう」とか言ってた、例の事業仕分け。ひどいね、たしかに。

 持ち帰らないという選択肢はなくて、講習の前に、勝手にどさっと3冊、渡された。仕分け人ご指摘のとおり、日本のベストセラー本だ。何しろ、3250円の更新手数料で、免許持ってる人がもれなく強制購入させられるのである。

①「人にやさしい安全運転」80頁
 全日本交通安全協会発行。

②「安全運転のしおり」48頁
 東京交通安全協会発行。

③「交通の教則」97頁
 全日本交通安全協会発行。

 この無駄っぷりはすごい。200頁も読むわけないのに。せめて1冊にまとめて20ページくらいにすれば読んであげるのに。いったい目的は何?交通安全じゃないのは確かだ。多すぎて読む気をなくすから、何もインプットされない。実際、今でも1つも内容を思い出せない。

 特にひどいのは、全く同じような内容の「安全運転のしおり」が2冊に分かれていることだ。①が全国版、②が東京版。あほか。東京版とか作る必要なし。ようするに、①が「警察庁」の天下り先で、②が東京の「警視庁」の天下り先。日本はすべての仕組みが国民中心じゃなくて役人中心に作られていることがよくわかる。

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はじめてゴールド免許に。乗ってないんだから当り前なんだけど。こうして5年ずつ確実に歳とってく…。
 絶対に見るわけないのに技術者の自己満足で分厚い「取り扱い説明書」を漏れなくつけてくる様は、まるで日本の電機メーカーみたいだ。アップルを見習って1枚にまとめろ、といいたい。

 こういう無駄は、日本の文化なんだろうか。消費者・生活者起点じゃなくて企業・役所起点であらゆる仕組みができてしまっている。MyNewsJapanはそれを逆転させるために創ったわけだが。

 こういう分厚い冊子は迷惑だしいらないので、もちろん帰りにゴミ箱に捨てた。必要なときに参照するためのものなんだから、PC版に加え、iphone版とかimode版とか、ケータイ対応すすめてくれればOKで、紙は10ページくらいの小冊子でよい。

 でも事業仕分け隊は甘っちょろいから、そこまでやらないで役人と手打ちするはず。何しろ民主党の目的は、テレビで行革やってる振りをした時点で既に達成しているわけで、その結果や進捗は誰もウォッチしてないし、定期的に公表する仕組みにもなっていない。テレビも仕分け会議だけを垂れ流して、それっきり。

 実際、今日に至っても何も変わらず3冊ドサっだから、何らの改善もない。1ヶ月ごとに進捗をウェブで公開するとか法律で決めれば本気度が分かるのだが、そこまではしないで、大臣(蓮舫)と官房長官(枝野)に据えてPRだけはする。これでは、やっぱり人気取りに過ぎない、パフォーマンスだ、官公労の票欲しさに改革できないんだろう、と言われても仕方がない。しがらみのない「みんなの党」に期待する。

 
02:35 06/26 2010 | 固定リンク | コメント(0) | アクセス数(656)


06/14 2010
 2011年崩壊に向かって破れかぶれになってる産経が頑張ってる。自民を援護射撃して救済してもらいたいのだろう。思惑は何にせよ、日経はこうした調査報道を絶対にやらないカルチャーだから、産経はジャーナリズムとして貴重な存在だ。
全国郵便局長側 国民新に8億円
郵政改革法案の可決を目指す国民新党側に、全国の郵便局長らが過去3年間で総額8億1973万円を資金提供していたことが13日、産経新聞の調べで分かった。「全国郵便局長会」(旧「全国特定郵便局長会」)の会員やOB、家族らでつくる政治団体「郵政政策研究会」がパーティー券購入や寄付を行い、郵便局長らは国民新党の職域支部「国民新党憲友会」にも納金していた。国会議員9人の小政党に特定の団体側から8億円もの資金が流れていた事実に、識者からは「露骨な利益誘導」とする批判の声も出ている。(調査報道班)

で、菅さんの所信表明演説。
 私の内閣が果たすべき使命は、20年近く続く閉塞状況を打ち破り、元気な日本を復活させることです。その道筋は、この所信表明演説で申し述べました。あとは実行できるかどうかに懸かっています。これまで、日本において国家レベルの目標を掲げた改革が進まなかったのは、政治的リーダーシップの欠如に最大の原因があります。つまり、個々の団体や個別地域の利益を代表する政治はあっても、国全体の将来を考え、改革を進める大きな政治的リーダーシップが欠如していたのです。

 郵政利権は「個々の団体や個別地域の利益を代表する政治」の典型。ボーリングの一番ピンだ。これを切れるかどうかで、菅政権の国民の評価が決まる。

 民主党は、組織票の力を恐れすぎている。小泉郵政選挙では組織票を圧倒的に上回る浮動票が小泉に流れたわけで、そちらの無党派層を狙うのが原始・民主党のあるべき姿だったはず。亀井大臣を切るだけで連立維持なんて、国民から見たらヤラセにしかみえない。

 原始民主党の人たち(菅、前原、枝野ら)は、本心では切りたいと思ってるはずだから、選挙後に「みんなの党」と連立して国民新党を切ればいいだけの話だ。郵政利権を切れなければ支持率は下がる一方で、第2の鳩山になっていく。

 
09:41 06/14 2010 | 固定リンク | コメント(1) | アクセス数(629)


06/11 2010
 ワールドカップ開催ということで、14年前の出来事を再録しておく。報道によると、今でも変わらず危険な街らしい。
「セキュリティ・ゲーム」   ヨハネスブルク(南ア) '96.3

 そこが危険地帯であることは、十分過ぎるほど知っていた。外務省の海外旅行安全センターからも情報を得ていたし、被害に遭った人の体験談も、パソコン通信のフォーラムで読んでいた。それでも、実際に行かないと気がすまなかった。犯罪など、不注意な人間が狙われるものだと思っていたし、もともと冒険心から始めた旅だ。

 ヨハネスブルクの空港から、市内のバスターミナルへは「IMPALA」というバスで、25R(ランド、八百円弱)。早朝ということもあり、市内へはすっかり整備されたハイウェイで、すぐに着く。高層ビルの立ち並ぶ、大都会だ。バスから見た市内は、黒人ばかり。逆に、バスターミナルは白人ばかりだ。

 バスターミナルは鉄道駅に隣接しており、ここからカールトンセンターという国際貿易ビルまで最もにぎやかな商店街が続くが、最も治安の悪い犯罪多発地帯でもある。

 まずは宿を見つけねばならないので、気をつけて歩く。ものすごいポリスの数だ。それぞれ、トランシーバーを持ち、連絡しあっている。いかにも旅人といった格好で荷物を背負って歩いている私は、すぐに声を掛けられる。「宿を探している」と言うと、バケツリレーのようにポリスからポリスへと完全輸送され、159Rの中級ホテル「RAND INN」を紹介された。値段の割に場所も設備もいい。朝食をとってチェックインすると、荷物を置いて外を歩いてみることにした。

 ショッピングモールを歩き、カールトンセンターへ向かう。さすがに、すごい殺気を感じることがしばしばだ。スリル満点である。何をするでもなくブラついている若者が沢山いる。白人なんて、途中にある「HOLIDAY INN」の前で多少見かけるくらいだ。

 カールトンセンターは、地下1階~3階までがショッピングセンターとなっており、本屋、洋服屋、レストラン、など何でもある。警戒しながら、一通り歩き回った。また、ポリスに引き留められる。

 「どこに行くんだ?」

 「地図を探している」と答える私。

 「危ないから、すぐにホテルに帰ったほうがいい。襲われて、金をとられるぞ」

 どうやら、本当に危ないらしい。しかし、これだけポリスが多いのに、どこで犯行が行われているのだろう。『ちょっと大げさなんじゃないか』と思いながらも、精神的にも疲れたので、とりあえず、ホテルに戻って一休みすることにした。

 十分にスリルは楽しめた。ゲーム感覚だ。第一ラウンドは私の勝ちである。こうなると、『一部の間抜けな奴らが被害に遭っているだけさ』という思いは強まるばかりだった。

 ホテルにいてもつまらないので、絵葉書や切手を買いに行こうと、またカールトン方面へ向かった。第2ラウンドの開始だ。ホテルのドアマンが、身振り手ぶりを交えて、いちいち心配してくれる。「金は少しだけ持って出なさい。とられるよ!」

 私も心配なので、現金は6千円分くらいだけ財布に入れ、残りはホテルに置いて出歩くことにした。もちろん、航空券やパスポートも置いていった。

 小1時間も歩いたろうか。かなり疲れてきたので、適当に食事をする場所を決めようと探すが、いいところがない。いい加減、疲れてきた。もう、2往復はしている。

 『なんだ、結局、狙われる人というのは、決まっているんだな』などと思いつつ、この頃には、『犯罪者も人を選ぶんだろう』とたかを括り、気を抜き始めていた。

 一瞬の出来事だった。背後から襲ってきた黒人に、腕で首を締められた。物凄い力だ。『まずい』と思った時には、思考力もさえぎられ、声も出せず、力が抜け、地面に座り込んでいた。視力は変らない。ポケットを探っているのが見えるが、何もすることはできない。男が3人、走り去っていくのが見えるが、ほんの5秒ほどの出来事で、どうしようもない。

 道行く人は、完全に無視を決め込んでいる。私は、すぐに意識を取り戻し、立ち上がる。周囲はまるで何ごともなかったかのように動いている。なぜか私も、何ごともなかったかのように歩き出す。まるで日常の出来事のような現場。これは彼等にとって、ごく日常的な出来事の一部なのだろうか。

 右後ろのポケットと右のジャンパーのポケットに入っていたものがなくなっている。内ポケットのカメラは無事だったが、財布をとられた。キャッシュカードや免許証、カギが入っており、現金は6千円ほど。昨日まで滞在していたマレーシアで知り合った人の住所を記した紙を失ったのが一番痛いが、それ以外は再発行できるものばかりで、物的被害は少ない。

 しかし、首が痛い。喉を潰されるかと思った。しばらくは普通に声を出そうと思っても出せなかった。声帯は無事だったが、1週間ほど痛みが残り、声も変だった。

 犯罪の本質を見た気がした。首を締められ誘拐される、というのは映画やドラマの中の話だけだと思っていたが、実際に体験して、なるほど、よくわかった。血がとまって、脳が停止してしまうのだ。あまりにあっというまで、恐怖感もない。これは、絶対に避けようがないのではないか。柔道の達人でも無理だろう。締められて、一瞬のうちに手足の力が抜けてしまい、抵抗する暇がないのだ。思考力も働かない。

 犯行現場は、少し暗がりのショッピングモール内、見通しの悪い通路だ。左右に分かれ、またつながる構造になっており、店はない。最も危険なところだった、と後から気付いたがあとの祭りだ。

 本当に遭いたくなかったら、事前に情報を集め、絶対に危険地区を歩かないことだ。それしかない。安全なところでも、注意して、小走りに進む。「注意してるぞ」というように見えればオーケーだ。あとは、大事なものを持ち歩かないことだ。

 私は、たまたま、運が悪かったのかもしれない。さっさと食事をする店を決めていれば、遭わなかったのかもしれない。犯罪に遭わなければ、『やっぱり、遭う奴は特殊なんだ』という印象で、またいつか、このゲームにチャレンジして、もっとひどい目に遭うことになったかも知れない。人生に『もしも』はないことは、わかっているが。

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その後、プレトリア、ケープタウンへ逃避。南ア第二の都市、ケープタウンの喜望峰付近は、ペンギンだらけで平和だった。
 今回私は、ゲームに負けた。人生には、身を持って経験しないとわからないこともある。1度、痛い目に遭って体で覚えた私は、肝に命じて、2度と体験することはないだろう。

 おそらくは人生で一回きりの、「セキュリティ・ゲーム」だった。


 

 この街は「旅行者は車で移動が絶対条件」らしいです。学生時代の文章は読み返してみると実に面白い…。

 
18:13 06/11 2010 | 固定リンク | コメント(1) | アクセス数(2743)



ココで働け! “企業ミシュラン”

渡邉正裕(WATANABE Masahiro)
(株)MyNewsJapan代表取締役社長/編集長/ジャーナリスト。ほぼすべての主要企業内ホワイトカラーに情報源を持つ。現役社員への取材に基づき企業の働く環境を一定基準で評価する「企業ミシュラン」を主宰。日経新聞記者、IBMのコンサルタントを経てインターネット新聞を創業、3年目に単年度黒字化。
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