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「いい会社の選び方」を動画で解説――PIVOTで連続配信開始

情報提供
ほかにやってる人いないですから

『いい会社はどこにある?』の布教活動として、PIVOT(代表取締役:佐々木紀彦)という、動画とテキストの両方を手掛ける新しい経済ネットメディアに出演した。とりあえず6本が、今日からPIVOT公式チャンネル(登録者数=現在19.8万人)で連続してアップされる。チャンネル登録して通知設定のうえお待ちいただきたい。→再生リスト

PIVOTを2021年6月に創業した佐々木は、それまでユーザベースでNewsPicks Studios初代CEO、その前がNewsPicks初代編集長、その前が東洋経済オンライン初代編集長という、日本一の《経済メディア立ち上げ屋》だ。その前は、紙の『週刊東洋経済』編集部にいた。5つにわたって動いていながら、その間、10年にも満たないのだから、時間感覚が常人ではない。

2007年に出した『若者はなぜ会社選びに失敗するのか』を読んだ佐々木から連絡を貰ったのが最初なので、もう15年来になる。まだスタンフォード大に留学する前の20代で、私も30代半ばだった。

2012年2月に出した『10年後に食える仕事食えない仕事』も、私がインド・中国に約4週間ずつ滞在して帰国後に講演会でグローバル化について話した内容を聞いていた佐々木が、「これ面白いから本にしたら売れますよ、まずは週刊東洋経済の特集でやりましょうか」と言い出し、半信半疑のまま巻頭特集にしたら、その号(→当時の記事)が本当に売れたのだった。

「10年後に~」というタイトルは、そのときに週刊東洋経済の編集部で生み出されたもので、タイトルだけでなく、週刊誌の表紙デザインまで本の装丁にそのまま使って書籍化したら(担当は今月常務を退任した山崎豪敏氏)10万部ベストセラー化した――という流れで、立ち上げ屋というだけでなく、コンテンツプロデューサーとして実績のある有能な後輩ということで、今回、私が集大成的な本を出すにあたり、売り込んだわけである。

動画は当初は想定していなかったが、「とにかく今はYoutubeがきており、すべての情報の入り口になっている」「居酒屋で飲みながら話している感じそのままでいいですから」と説得され、確かにYoutubeの圧倒的に優秀なアルゴリズムや利便性は日常的な情報収集で体感しているため、これはもう避けて通れない道なのだ、と思った次第である。

日本にろくに納税しない外資を利することは、よしとしないが、これは日本を改革するための、悪魔との契約なのだ。動画では、佐々木と政策の話も多くしている。これは、世界中で日本だけが成長できず賃金も30年間あがらない根本原因が、マスメディアも含む岩盤規制と既得権保護という政治の不作為によって、人為的に生み出されたものだからだ。

学生時代に読んだ『職業としての政治』を久しぶりに思い出した。マックスウェーバーは、「善からは善のみが生まれ、悪からは悪のみが生まれる」という命題を明確に否定し、こと政治においてはむしろ真逆で、悪と手を結ばない限り、善なる目的は永遠に達成できないのだ――といった主旨の真理を述べている。ようは、手段と目的の使い分けであり、『君主論』で述べられたマキャヴェリズムだ。私も総合政策学徒として、手段としてのYoutubeにはおおいに賛同することにしたのである。

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