読売販売店に警官が窓ガラスを割って侵入
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警察によって割られたYC水呑(読売新聞販売店)店舗の窓ガラス。警察を呼んだのは、読売関係者である。 |
最初に窓ガラスを割ってロックを解除し、窓からYC(読売新聞販売店)の店舗に入ったのは、派出所の警官であるという複数の証言がある。これが事実だとしたら、警官と読売の共犯だ。その警官は、店舗の内側からドアの鍵を外し、表で待ちかまえていた読売関係者を、中へ入れたという。
しかし、この事件についての情報を福山西警察署(広島県)が開示しないため、この件に関する警察の公式記録は分からない。窓を壊された元販売店主が警察署に対して行った情報公開で入手した書類も、その大半が黒塗りになっていた。従って書類から、警察の対応はほとんど読み取れない。
改めて言うまでもなく公共機関に対して情報公開を請求することは、住民の権利として認められている。しかも情報公開を求めたのは、被害者のYC店主本人である。
「Yahoo!百科辞典」は、情報公開制度を次のように説明している。
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◇窓ガラスを割ってYC店舗の中へ
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警察により黒塗りにされた情報公開資料の一部。これでは情報公開の意味がない。![]() |
このYC水呑の事件には、日本の権力構造が影を落としている。一般的に新聞は権力を監視する役割を担っていると考えられてきたが、現実には権力を持った機関の広報部として機能している。だから権力とも原則としては敵対関係にはならない。それどころか新聞社が権力の広報部として機能し、その見返りとして、さまざまな便宜を受ける構図があるようだ。
たとえば住民が非常な迷惑を被っていた新聞の暴力拡販になかなかメスが入らなかった理由として、警察と新聞社の間にある「情交関係」が一因だという仮説もある。
そもそも広島の事件はどのような性質のものだったのだろうか。関係者の証言をもとに概要をたどってみよう。
事件は2008年4月17日に広島県東部にあるYC水呑(福山市)で起こった。発端はYCを経営していた女性店主・門田由美子さんが、経営に行き詰まって朝刊の配達拒否を決行したことである。販売店経営を断念したのである。
当時、同店で門田さんのもとで店長を務めていた武田彰(仮名)さんがストライキの前夜について話す。
「門田さんが、明日は朝刊を配達しないと言うので、わたしは配達スタッフに意思を確認しました。スタッフたちも同意して、翌日の朝刊の配達を拒否することにしたのです」
門田さんはドアに鍵を掛けて店舗を後にした
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鍵をこじ開け、壊された机の引き出し。中にはMOが保管されていた。
店舗の内部の様子。印刷したデータ用紙が散らばっている。机の上にも書類が雑然とある。
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(2009.06.04)
警察と新聞社の間にある「情交関係」
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読者コメント
その後、どうなりました。おしえてください。
何で被害届出さないの???
警官がこんな事したのなら、反社会行動だよね、告発しないのかね、素直に考えられないね、最近は警察官も厳しく、変な事すれば直ぐクビになるのね、信じられないね
セブンイレブンと新聞販売店はまったく同じだね。
優越的地位の汎用だってさ。
皆さんで東京地検に訴えたら。
新しい新聞を、毎日、毎日新聞を捨てているんだから。
世間はなんと思うかな。
決起のときがきたようだ。
1000万部を売っている新聞社もこれから大変だよな。
また、プロ野球問題であった一場選手の問題の時のように、責任者が逃げるのかな。
新聞販売店もそろそろ昔に返って、合売店のがよろしいようで。
正しい報道かどうか読者とランク付けをして毎日評価しよう。
また、おろし値段の安い新聞社の新聞を販売したらどうだろう。
セブンがむごいのではなく担当者個人がむごいんだよね、セブンが倒れることを心配しなきゃね、ウルトラ兄弟から排除されたという報道もあったしね
たいこもち、非難の対象を間違えたね、今回は下手こいたね、たいこもち、たいこで道を教えけりだね
大企業だから酷いでは無く、セブンイレブンが酷いのですよ!廃棄弁当禁止、これは店の負担ですよ、ここはイカンですよね、
新聞はいずれ廃れますよ、どうでも良いと思いますがね
私も、昨日のテレビ朝日のニュースステーションを見て、セブンイレブンの問題を報道していましたが、まったく大企業は酷いですね。
ましてや新聞販売店の中には新聞社に味方をしている元ヤクザもいるようですからもっと酷い。
大勢の真面目な販売店主の方と、この問題を裁判に訴えないと今後世間から誤解されますよ。
セブンイレブンの問題が、大きな問題になってきました。
そろそろ新聞の問題も。
なんで警察が、こんなお下劣な読売に協力しないといけないの!
アホか!!!
この事件で担当員というか課長さん。 もう終わりだな。 一番給料の安い部署へ移動だよ。 引き継いだ所長にも未来は無いな。バカなことしたね。
駅伝の最終走者が逃げ出すだけじゃなく、コースをバリケードで封鎖したようなものだな。読者に対する責任なんて考えはゼロ、店主というより人間として終わってる。
結局この地域は誰が引き継いだのかな、
所長に区域を投げられるようでは担当員としては失格だな。
強制改廃ですね。それに伴い名簿が必要だったが店主が出さなかった。それを手に入れるために読売側が警察に頼んだ。と勝手ながら想像してしまいました。
名簿が手に入らない場合は、その地域の全戸に配達して、あとから聞き取りに全戸をまわるそうな。
警官がこんな事するの?考えられないね、非常にリスクが高いよね、ばれたら当然クビだし、警察は世間から糾弾されるよね、それに確実な証拠有るの?
お前みたいな人間として下品で卑劣極まりないのが新聞社の販売局の連中だろう。読売なんかトップのナベツネ自体が下品な面構えしてるからな。
戯曲「県紙販売担当」を真顔で読むとは・・・。夜明けの販売担当は読売のナベツネのように立派でした。
身分を偽るのは止めましょう。それとも、朝の4時20分の書き込み。眠れぬ夜をお過ごしか?ちょうど黒藪氏が岡山で取材中であり、これ以上大事になれば大変と震えているのか??
本社の思考として当然で、逆らう店主は改廃が当然です。
多くの販売店主は、どんな事でもハイと言う素直な心の持主ですから、常識ある販売店経営に勤しみ、一部の不良分子が存在している為、販売局は困っています。警察・暴力団、使用するのは当然です。日本の文化と治安を守る為そして本社に盾つくなど、たかが配達員の身分のくせに常識をわきまえて頂きたい。
新聞社は、自分の都合の悪いことは全部販売店のせいにする。
今までにも、全国で多くの販売店主及び従業員の方たちが何かの理由で辞めさせられている。
労働条件が、過酷にもかかわらず。
婦女暴行事件の以前の婦女子の対応は、ほとんどの場合裁判をせずに泣き寝入りでした。
新聞社の場合は、現在でも購読されていない新聞代金を知りながら納金させているわけですから、販売店はいろんな形でこの窮状を世間の方々に訴えるべきではないかと思います。
ステライキには該当しません。単なる債務不履行です。
朝刊配達要否の理由が良く分かりませんね、読者に対して迷惑掛けますよね、だったら読売側と相談して対処すべきでは?
ロマンですかね?
パチンコの場合は癒着してるんじゃなく、利権の大元を警察官僚が握ってるんだから同じではない。
配達されないことで学べることもありますよ。
誰か好き好んでストライキをやるのか、って話ですね。
欠配は良くないというのは「木を見て森を見ず」の典型。
どのような事情が有ろうとも、欠配は良くない。読者は、必ず配達されると信じている。
『社葬』という映画のナレーションで、「日本の新聞はインテリが作り、ヤクザが売る」とありましたが、こんなことをするとは作るほうもヤクザですね。パチンコ業界と警察が癒着している構図がそのままあてはまります。
記者からの追加情報
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