イオン御曹司・民主岡田への“黒い献金”VS親の資材メーカーから1億貰う自民平田 三重3区
岡田VS平井「三重3区」献金ランキング。両者とも親の関連企業からの献金が圧倒的に多い |
- Digest
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- 全国屈指のボンボン対決
- イオンに“おんぶにだっこ”のプリンス
- 自民大物「族議員」なみのパーティー収入3億3000万円
- 同日多発パーティー開催でカネ集め
- 個人“偽装”献金を野放しの民主党マニフェスト
- 消えた「ガラス張り」の一文
- 鹿島の“架空取引”子会社から献金もらう岡田氏
- 「四日市ぜんそく」「化学兵器禁止法違反」企業から献金、岡田
- 父親の会社から1億円、岡田より“ボンボン”な自民平田
全国屈指のボンボン対決
09年8月30日の総選挙で民主党の岡田克也氏は、05年と同じく自民の平田耕一氏と対戦する予定。岡田氏はショッピングセンターの「イオン」や「ジャスコ」「サティ」「マイカル」、スーパーマーケットの「マックスバリュ」「マルエツ」「いなげや」、コンビニや弁当の「ミニストップ」「オリジン弁当」、ドラッグストアの「ツルハドラッグ」「TAKIYA」、映画の「ワーナー・マイカル」、総合ペットショップの「ペットシティ」などを手広く展開するイオングループの創業一族の御曹司。
一方の自民党の平田耕一氏も、建築資材の石膏ボードを製造販売する「チヨダウーテ」の創業者の公子。この2人の対決は全国屈指のボンボン同士の闘いとなる。そこで有権者の判断材料の1つにするため、政治資金面をチェックした。両候補の政治団体の過去3年分(05~07年)の献金とパー券金額をランキングしたのが上記の表である。以下、岡田氏から詳細に見てみよう。
上は岡田氏へのイオン関連企業の献金リスト。3年間で合計4千万円を超える。下が岡田氏のパーティー明細。下線部分が同日多発パーティー。 |
イオンに“おんぶにだっこ”のプリンス
まず、岡田氏の献金額トップは、創業者で父親の卓也氏、現イオン社長で兄の元也氏、母親の保子氏でそれぞれ450万円ずつ、計1350万円を個人献金している。
しかも、大口の献金元はイオンの親族だけではない。第4位は全国各地のイオン店舗内で販売している家具&インテリアのニトリ(株)の400万円。
第5位はイオンと共同企画で懸賞をつくったりもしている日清食品ホールディングスの安藤宏基・現社長と、同氏が理事長をつとめる「財団法人 安藤スポーツ・食文化振興財団」の役員が、各200万円。
第8位のハウス食品(株)は「カレーでeco生活プレゼントキャンペーン」をイオンと共同で実施など、ランキング中9割がイオンと深い関係の業者。まさにイオンに「おんぶにだっこ」状態だ。
さらに岡田氏の、献金元が記載されている3年間で総額約5225万5275円の献金のうち、実に80%に当たる4141万9475円が“イオン”と取引をしている業者や個人が占めていることが発覚した。献金の内訳は表のとおり。
自民大物「族議員」なみのパーティー収入3億3000万円
岡田氏の過去3年間の政治資金の収入のうち、主な収入源は献金1億3189万円、パーティー券収入3億3505万円、党交付金4393万円。パーティーがダントツ多く、収入全体の7割を占めている。その集金ぶりは自民党大物「族議員」なみだ。
具体的には、05年9月12日に都内の帝国ホテルで開催した「衆院議員岡田克也東京政経セミナー」の3743万円、06年8月7日に赤坂プリンスホテルで開いた「岡田克也君を励ます会」の4286万円など。
政治資金規正法では、パーティー券の購入者名は20万円以下なら記載しなくてよいことになっているため、ほとんどの業者名は載ることがない。かろうじて名前を公開したのは4つのパーティーで100万円ずつパー券購入していたニトリだけだった。パーティーに参加しているのもイオン絡みの業者が多い
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上の赤枠の箇所は民主党のマニフェスト原案「民主党政策集INDEX2009」で明記していた政治とカネの政策箇所。真ん中の青枠が正式のマニフェストの箇所。原案の「政治資金の透明化」の箇所が丸々消えている。下は民主党代表の鳩山由紀夫氏が修正した個人偽装献金の一部。政治資金を透明化しないまま個人献金に移行すると偽装献金議員が増殖する危険性をはらむ
岡田VS平井「三重3区」政治資金比較
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読者コメント
確かに、これ岡田氏に嫉妬してるだけじゃん。法律違反でも何でもないでしょ。
うーん。まあ記者のバイアスがかかるのはどうしてもある程度あるという事で。ただ、最近の週刊誌は訴えられまくる事で以前より踏み込んだ記事がなくなってきているように思うんです。あと民主党の金銭問題をある意味スルーするTVメディアが多すぎる中違う側面を紹介してくれる記事にもう少し寛容にみませんか。
大衆週刊誌やスポーツ新聞のように扇情的な言葉で煽るのはやめて、もう少し冷静な記事をお願いしたいですね。この記事は岡田氏の話が全体が95%、平田氏の話が5%ぐらいでバランスがあまりに悪すぎる。
次の政権の実態を検証をして下手な幻想を抱かないのも一つの知恵。記事は程よい期待と程よい批判のための基本情報にすぎない。ある投稿者(もみじマークのプリウスマン)を追跡して、本当に提灯と太鼓しか持っていないことに驚かされた。小泉ブームで自分の首を絞めた若者もこの四年で少しは成長したというのに置いてけ堀か。痛々しい。
岡田克也、それでもベターな選択肢だ。
選挙前じゃないとこういう記事の価値が落ちるっしょ。選挙運動いいじゃない。最近の週刊誌なんざ読んでいてツマラン記事ばかりだよ。ここの記事の方がよっぽどためになる。つか政治家は公人なんだからこれくらいの洗礼受けて当然だろ???
岡田さんもまだ民主党内ではお金については透明な方だと指摘されています。しかし、ここまでとは思いませんでした。他の候補者達はもっとひどいありさまなのでしょうか。
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