富士ゼロ 社員を恐喝して自主退職に追い込む犯罪的手口の全容
画像1:富士ゼロ人事部。長身の人物がAさんを脅迫して自主退職させた主犯格・人事部規律チームの平牧。左端が磯谷。(10月4日、東京地裁で撮影) |
- Digest
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- 新たな被害者
- リストラの嵐の中で突然異動
- まるでドラマの容疑者…扱い密室で取り調べ
- 「自主退職か懲戒解雇しか道はない」と脅迫
- 富士ゼロ労組「会社と同意している。解雇は当然」
- 原告勝訴の判決下る
新たな被害者
7月、8月に、富士ゼロックスでパワハラに遭い一方的にクビを宣告されたD氏(30代後半、男性)の件を報道すると、他にも不当解雇の憂き目に遭った社員がいるという情報提供が富士ゼロ関係者からあった。その社員は富士ゼロを相手取り、東京地裁で訴訟を起こし、一審は勝訴。現在、二審で係争中である。
筆者がその社員の存在を知ったのは10月の初めで、ちょうど数日後の10月4日に、東京高裁でその社員の裁判があるというので、法廷を訪れた。
開廷5分前に現地に着くと、傍聴席には富士ゼロの人事部が数人いた。その中には、後述する不当解雇の主犯の人事部・規律チームの平牧氏もいた。被告席には、富士ゼロが雇っている30代とみられる男性弁護士が2名。原告席には、原告である40代前半の女性1名と、40代ほどの男性弁護士が1名。
間もなく裁判官3名が登場し、一礼。すると裁判長は、直後に、次の和解交渉の日取りを決めます、という趣旨のことを言い始め、原告、被告両サイドの弁護士と日程調整して、約1か月後に開くことが決まり、ものの数分で閉廷した。
その後、富士ゼロ人事部のメンバーは退席し、エレベーター前に集まり、約3分の打ち合わせをして、去って行った。画像1はその時の写真である。一方、原告サイドは、控室に入り、話し込んでいる。はたから見ると、弁護士が原告の相談に応じているようにも見えるし、原告に、こんこんと何事かを説明しているようにも見える。話の内容までは聞こえないが、2人の表情からは、深刻そうな感じが伝わってくる。
筆者は原告に取材を申し込みたかったが、次の予定があったため、後日、原告側弁護士の「旬報法律事務所」佐々木亮氏に申し込んだ。裁判は10月以来、和解交渉を重ねている最中だったため、内心、取材は難しいとは思っていた。すると案の定、同氏から、「まさにおっしゃるように和解の最中なので、原告が取材には応じることはできません。私から裁判についての見解をコメントすることもできません」という返事がきた。
こういう事情のため、判決文を中心とした裁判記録を徹底的に調べてみた。すると、衝撃の事実が浮かび上がってきた。全容を時系列で解説しよう。事件は、次のようなものだった。
リストラの嵐の中で突然異動
被害に遭ったのはAさん(仮名、40代前半の女性)である。Aさんは1989年3月に短大卒業後、同年4月に富士ゼロックスに入社。以後、20年以上に渡って同社で勤務してきた。
入社当初は事務職に従事し、1997年4月、かねてから希望していた営業職に異動し、カラースペシャリストという専門職に就いた。これは、色やDTPの専門知識をもち、主にグラフィックアーツ市場(広告代理店、デザイン、出版、アパレル、印刷など)の顧客を担当し、一般営業職社員に同行し、新規開拓や、既存の顧客に新製品の導入を勧めるのが業務内容。Aさんは、この職を11年間勤めた。
Aさんの社内評価は高かった。こんなこともあった。ある顧客に業務改善を提案し、大きな改善効果が得られた、と評され、「KYX賞」(ここまでやるかゼロックス賞)を受賞し、木製プレートを授与されたこともあった。他にも売上への貢献が評価され、「支店長賞」を受賞したり、「部門長特別賞」を受賞したこともあった。
「自分にとって、天職と思えるほど仕事が楽しく、充実した毎日でした」とAさんはつづっている。(陳述書より)
そんなAさんの頭上に暗雲がたれこめたのは2008年11月の時のこと。突然、異動を命じられて、営業職から、新規ビジネスの企画立案を行う「CDPオフィス準備室」という新設の部署のスタッフ職へと異動することになったのだ。
7月の記事でも記したように、ちょうどこの頃、富士ゼロは大規模なリストラを行っていた。当時、ニュースにもなっていた。
(2008年10月31日付の日経朝刊より)
画像2:Aさんが勤務していた千代田区内の如水会館 |
それまでの勤務先は、千代田区神保町にある如水会館ビル。新しい職場は、六本木本社のある東京ミッドタウン。地下鉄で片道約30分の距離である。Aさんは年末まで、引き継ぎで、双方を行ったり来たりしていた。その時のある行為が、会社を辞めさせる口実に使われることになろうとは、夢にも思っていなかった。
災いが降りかかったのは翌2009年の1月初旬のこと。突然、人事部の沢柳に、会議室に呼び出され、こう聞かれた。
「12月26日の朝はどこにいたの?
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画像3:犯罪的手口で社員のクビを斬る富士ゼロックス代表取締役社長の山本忠人
画像4:Aさんが書かされた退職願の原本(D氏のケースと同一)。Aさんは人事部に脅されて、ここに氏名、社員ナンバー、住所、所属、退職事由を記載した
画像5:Aさん勝訴の判決文が記載された「労働判例」(2011年9月15日号)。全文は記事末尾からダウンロード可
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読者コメント
賛成ですね。最近の労働裁判は、金銭解決に持っていくケースが多い。年収の10倍法則は素晴らしい考えだと思います。
企業の従業員への犯罪については、懲罰的な罰金をかけられないものかねえ。不当解雇したら、年収の10倍を支払うとか
...いて偶然知った
これはその他の2499人に対して富士ゼロックスは黙んまりとの会社方針が明確になる。
俺らの“何も反省などしていねえんだよ!”との宣誓か。
国家や司法や裁判制度そのものに対する反逆的宣言を、今後の行動哲学としていくことを意味する。
何でもやる...既に日本法人史に燦然と輝く実績をあげている。
これはオーバードライブ現象といい自滅的回路破壊(秩序の崩壊)が間もなく...
暴力行為を平気で行う企業はお客様に何をするでしょう。
彼等は“目的のためなら法律を守るのは意味の無いこと”と皆にに宣言しています。
取引自体が検挙の理由となる新暴対法に共通する組織を永続させる行為は共犯者となります。
経営層の指示で全体機能として仕向けら、コンプライアンス以前に暴力組織として運営されています。
バレなければ何でもやる組織、貴方の会社も餌食にならない内に取引をお考えください。
喝して自主退職に追い込む犯罪的手口の全容」の文中にもありますが、これが噂の“KYX”です。
だからこそ“ここまでやるのか是露ッ苦巣!”なのであり、それは名恥図無や鸚鵡(インコの大きい奴)にも大きな共通性を連想させます。
こうしたことから、もう直ぐ“雅酢恥ャン場”が、パークフィーチャーや六翻気に用意され、雅楽向上(親に)がフル加同...大丈夫です“Yes! KYXクリ...ク!”
ではありません...
一時期の米国PARCはExcellent!、サービスサポートはGood!、営業系や組合、ヨ*タ*ウ以外の経営関係は通年...“Black Joke!”なPhilosophyの自己偏愛的集団です。
留学経験者、M*AやPh*もいますが、精神年例は幼稚園児や保育園児並です。
製造は中加クオリティで、必要の無い機能と電話帳のような取り説に腱鞘炎が漏れなくついている“害虫”...
この記事が事実なら、富士ゼロックスは潰れた方が世の中の為だ!
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この記事が事実なら、富士ゼロックスは潰れた方が世の中の為だ!
会社に裏組織があり、”役員会+産業医組織(組織的支援部隊)+総務人事(表を担当する部隊)+営業系大卒の卒組織(白痴集団がこの構想の裏の組織的実行部隊)+組合(相談内容を余すことなくリークすることと側面的サポートを実行する部隊)”...総務人事を含め、それまで何も実績らしいものを計上したことの無い人ほど優遇されるが、女性は玩具になることで敗者が復活を図ることが可能♪
♪♪♪“欝”=“自主退職”♪♪♪
なカラクリ...機密漏えいシステム!
カラー機による紙幣印刷を防ぐ仕組みとして、目に見えない方法で固体識別番号が印刷されます。
でもWIREDの“ユーザーの知らぬ間に「追跡コード」も印刷”にある通り誰でもここに記述された方法を使用すれば「プリンター機体製造番号と、印刷した日時」を解読することが可能です。
情報に漏れなく尻尾が付いてきます...日本人は馬鹿だから、どうでもいいそうです。
“社内外の信頼なんかどうでも良いので基盤とはしません、たゆまざる努力はしませんし革新的恐喝によって組織的暴力行為の一般化を目指し、価値など全く無い商品とサービスを提供し、地域社会の衰退と倫理規定崩壊に寄与する”
これがこの会社のここ20年のスタンダードトラディショナル♪
今後あの会社に対して、どのようにアポイントすると効果的な結果が得られるかの関して少しづつお話したいと思います。
私は永くネゴシエーターをしていたので、全システムとウィークポイントを網羅的に理解しています。
個人や法人に関わらず、上手にやれば嬉しいサプライズが幾らでも醸成出来ます。
「犯罪的手口で社員の...山本忠」とありますが、私は訴状も作りましたので、“的”ではなく刑事犯罪であることを指摘いたします。
組織的犯罪ですので、刑事事件と株主代表訴訟(米国にて)を起こされ現在社内に残る社員の1/3程度は社会に存続すること自体が不可能な結果に陥ると考えます。
三洋がどうのと指摘がありますが、幼稚な知能がこうしたことをしたら、“キチガイに刃物”となることを想像ください。
俺が退職勧告の面談を受けたときは平牧や磯谷じゃなくてもっと年配の爺さんだった。
京セラも似たようなもの。ただし表上は大家族経営と謳ってリストラしないとほざいているけどね。
三洋電機が2005年にやったヤクザ研修でも実施すれば良いのに。富士ゼロックスの人事部はまだまだアマチュア。
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