三菱電機 年収1億円プレイヤー21人、過労死続出の裏で生え抜き役員が億を稼ぐ“修羅の世界”
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- Digest
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- 「キチガイに刃物」な裁量労働制をやっと廃止
- 年功序列的に月収60万円弱までいく
- 一時金は、D職12段階・T職10段階の個人評価で差がつく
- 一度は課長になれるが降格もアリ
- 基本年俸3700万+ボーナスで億が21人
- 派手さはないが薄く広い福利厚生
「キチガイに刃物」な裁量労働制をやっと廃止
この男性社員は、情報技術総合研究所(鎌倉市)で医療用半導体レーザーの研究開発などを担当。研究職は、裁量労働制の適用職場だった。入退室記録によると、約160時間もの残業をした月まであったという。労基法は週40時間労働と定めているため、残業だけで4週間分の労働に相当する。働いた時間に応じて残業代を支払わなくてよいからと、入社1年目が終わったばかりの若手に、丸々2人分の労働時間を課していたことになる。奴隷的な扱いだ。
同社はこの事件を受け、2018年春季の労使交渉の結果、裁量労働制を、2018年3月をもって廃止。新たに、「裁量月俸適用者」という、三菱電機独自の名称を無理やり捻り出し、労働時間実績を管理する対象に変更しつつ、みなし時間労働制は維持した。従来と何が違うのかというと、労組資料によれば、以下のとおりだ。
月俸の25%相当というのは、週40時間労働で計算すると、概ね月あたり50時間程度である。これを超えて残業した実績があった場合にのみ、超過分も支払います、ということだ。
実際の運用では、電通事件や三菱電機社内の労災事件をきっかけに、2018年から残業時間が厳しく制限された結果、現状では一時的に18~19時に帰れるようになっているため、25%分を超えることは、ほぼなくなった。
ただ、企業カルチャーは簡単に変わるものではない。電通で新入社員の過労自殺が繰り返されてしまったように、時を経て元に戻る可能性は高い。現状では、企業側に対する罰則がほとんどないに等しく、法律に基づく歯止めが存在しないことも大きい(再犯となった電通過労死事件でも、罰金50万円だけ)。
年功序列的に月収60万円弱までいく
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三菱電機のキャリアパスと報酬水準![]() |
現在の三菱電機の総合職は、新卒入社すると「T(担当)職群1」(基準月収25万5600円)からはじまり、T職群2(同30万7千円)、T職群3(同34万6500円)まで、年功序列的に昇格する。時期としては、
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三菱電機「賃金の支給基準」(労組資料より、2018年版)
三菱電機D職(30代)の給与明細
一時金の支給基準(労組資料より)。個人査定結果で数十万円の差はつく。事業本部業績でプラス加算がある。
30代D職の賞与。なぜか「郵便はがき」形式で、6月と12月に明細が配布され、はがきの裏面には同社製品の広告が印刷されている。
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2020年国内採用人数ランキングで、三菱電機は880人と1位だった(就職四季報
https://twitter.com/masa_mynews/status/1270088582535852036/photo/1
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