 Aaa 働く生活者にとってのベストカンパニー
(仕事5.0、生活5.0、対価4.9)
|
六本木ヒルズ森タワーには、GS社員専用の受付と入り口がある。そこを通ると、6基の専用エレベーターがあり、47階のGS東京支店まで直通だ。そこには下界とは別世界が広がる。
まず、社員専用のスターバックスコーヒーがある。対外的には、もちろん非公表。公式には、六本木には4つのスタバがあり、ヒルズ内にも1階に降りていけば「六本木ヒルズ・ウエストウォーク店」があるが、「より近くで待たずに」という発想。スタバのスタッフも4人くらいいる本格的な店である。価格は1割引だ。
【Digest】
◇専用スタバ、専用エレベーター、専用ジム…
◇ちょっと1時間、スポーツジムへ
◇ダイバーシティーは抜群
◇入社前に最低12~13人に会う
◇社員の一日
◇旅館やゴルフ場への投資はマイノリティー部門
◇レピュテーションリスクの徹底
◇4人に1人はノンジャパニーズ
◇メールの9割が英語
◇業務の専門分化
◇同業内で、グルグル回っている感じ
◇35歳でリタイアも
◇専用スタバ、専用エレベーター、専用ジム…
オフィスには、家族とその社員のみが利用可能なフィットネスジムが併設され、一フロアの半分くらいを占有する広さ。パークハイアットのジムをモデルにした高級タイプで、運営は「コナミスポーツ&ライフ」が行っている。ジムのなかには、「マルチパーパスルーム」(多目的のスタジオ)があり、ヨガなど様々な教室が開かれる。仮眠室や、シャワーもある。
いずれも、2004年5月にアークヒルズから移った際、森ビルにゼロから設計させて実現したものだ。「込むのが嫌だ、より仕事場の近くで、という発想」(元社員)。後述するパワーポイント作成やITサポートの専門家を配置して徹底分業する合理主義の思想は、ここでも貫かれている。また、社員の選民意識やプライドをくすぐる機能も果たしているようだ。
◇ちょっと1時間、スポーツジムへ
仕事がら、夜の時間帯に、海外とのやりとりが発生するので、サッと行って、サッと帰って来れる距離にあるのは、確かに合理的だ。海外系のプロジェクトを担当していると、週3回くらい、カンファレンスコール(海外事務所とのテレビ会議)があり、深夜、早朝に設定されることも珍しくない。
「ちょっと1時間、スポーツジムへ、とかもアリです。業務時間内もOK。戻ってきてTシャツ、短パンのまま仕事をする人もいます」(同)。時間に振り回される業務内容は、日本の大手商社や新聞社でも同じことだが、さすがにこうした施設は、日本企業の発想からは生まれない。
◇ダイバーシティーは抜群
|
意思決定カルチャーなど
|
|
ジムで汗を流す時間があるが、そもそも1年目から年俸制なので、残業代という概念はない。労務管理は実質的に行われていない。M&Aアドバイザリーの部門は、どのプロジェクトにどれだけ時間を使ったかを、顧客にチャージする目的で記録はしている。
朝は、マーケット関係は7時ごろ出社と早い。投資銀行部門は、少し遅い。夜は23時、24時では、普通に社員が残っているから、社内にいる時間は長い。だから、快適な環境でなければ、優秀な社員が逃げてしまう。服装は、「エブリディ・カジュアル」。ただ、顧客に会うことが多い営業系は、スーツが基本だ。
全体では、45%ほどが女性で、国籍もさまざまと、ダイバーシティーは抜群。日本人の上司の下に、外国人の部下がたくさんいるのも当り前の光景で、外人が上、という意識もない。ただ、投資銀行部門は、短期集中で、かなりの体力を要することもあり、女性が少ない。フィックスト・インカム部門(債券・為替・コモディティ部門)などはそれほど夜が遅くならないこともあり、女性が多い部門だ。VPやMD(マネージングディレクター)といった経営層に近い女性も、普通にいるという。
◇入社前に最低12~13人に会う
社員数1,200人と、決して少なくない規模であるが、入社する社員のマッチングと選考には、膨大な手間をかける。GSは伝統的に、入社前の面接で、.....この続きの文章、および全ての拡大画像は、会員のみに提供されております。
|
GSの組織 |
|
|
評価結果&根拠
|
|
