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立花隆氏 今なお残る報道の「40年体制」=「大本営発表体制」

情報提供
 ジャーナリズムが落ちぶれたことを自認する朝日新聞は「ジャーナリスト宣言」をしたほか、「ジャーナリズムの復興をめざして」と題した討論会を開催。立花隆氏が基調講演(7/31)を行っている。

講演のなかで立花氏は、「『新聞を読まない人の増加』プラス『インターネットパワーによって起きつつある経営問題』というのが、新聞ジャーナリズムの危機として、今一番大きな問題なんです」と述べ、下記内容を述べた。

・日本の経済構造は基本的に「1940年体制」の上に乗っていた。戦争を遂行するための総力戦体制の中でできたのが日本の経済の一番の特徴。

・その「40年体制」の問題というのは、経済構造の問題だけではなく、それ以上に日本のメディアの問題、報道の問題、それにものすごく現れている。

・新聞の「40年体制」は、「総動員体制」であり、「大政翼賛体制」であり、「大本営発表体制」。そういう仕掛けがそのまま、今のメディアの基本構造の中に埋め込まれている。

・それが与えた最も大きな日本のジャーナリズムのネガティブな性格は、「上からのタレ流しをそのまま使える、発表ジャーナリズム体制」。

・具体的に言うと、いわゆる「記者クラブ問題」。日本のメディアの問題で最大の問題は、この「記者クラブの問題」である。それは、記者クラブを通じての上からの官製の情報のディストリビューション体制が、あまりにも日本人の常識の中にまで入り込み、それが普通だと思っている。

・ところが、世界のメディア、ジャーナリズム体制の中で、それはものすごく異常な仕掛けである。

 そのうえで「現実に、権力のチェックがどれだけ本当に日本のメディアにできているかどうか」と疑問を投げかけた。

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読者コメント

S.S2008/02/01 02:50
前近代的な体質2008/02/01 02:50
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 1940年体制をスクラップ&ビルドするのが、本当の構造改革であり、その必要性は野口悠紀雄教授も繰り返し指摘している。それは、今の時代に生きる団塊ジュニア世代のミッションだと思っており、本サイトの理念の中核である。