バターもできないホモ牛乳、「明治おいしい牛乳」
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バターづくりで選んだ牛乳3種類 明治おいしい牛乳/タカナシ低温殺菌牛乳/中洞牧場 四季むかしの牛乳 |
--バターは何からできているか知っている?
「牛の乳だよ」
--スーパーで売っている牛乳や給食で飲む牛乳からバターはできると思う?
「できないよ。水で薄めてあるから」
遊牧民は、山羊などの乳を容器に入れて揺り動かし、棒でかきまぜて固めてつくったバターを好んでいた。紀元前のインドの教典にもバターづくりが書かれているという。
わたしも遊牧民のように、牛乳からバターをつくってみたい。
いまの牛乳では、できないのだろうか?
「できない!」と言う甥っ子に代わって、バターづくりに挑戦してみることにした。
◇雪印のHPに生クリームでの作り方が紹介
以前、生クリームからバターをつくったことがある。
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雪印のHPに載っていたバター作りのQ&Aでは、「バターは、生乳を分離して作られる生クリームを原料にして手作りすることができます。」と、生クリームからバターができると載っている。![]() |
雪印のHPに「脂肪率40%以上の生クリームを利用して、バターを作ってみましょう。」と出ていた。用意するものは「脂肪率40%以上の生クリーム200ml/食塩少々/1000ml程度の液体が入る広口のフタ付き容器」。
ポイントは、振り続けること。
つくり方はいたって簡単。必要なことと言えば振り続ける体力くらい。
「バターは、生乳を分離して作られる生クリームを原料にして手作りすることができます。」とあったが、牛乳からバターができるとは書かれていなかった。
Wikipedia「バター」の項目の「バターの製造方法」のところに、
1)牛乳からクリームを分離生クリームからバターをつくるというのは、2)からスタートということになる。
2)攪拌 機機にいれて攪拌し、脂肪のかたまりをつくる。
3)冷水で洗浄し、脂肪分以外を除去する。
「手作りの場合」のところには、
1)牛乳を瓶にいれ、暫く振ると、脂肪が分離するそうか・・・。生クリームと同じように振り続ければいいのだ。
2)分離した脂肪がくっつきだし、振ったときの感触が変わる
3)練って水分を抜いた後、好みで塩を入れて完成した手作りバター
つまり、生乳を分離してつくられるクリーム(乳脂肪)を原料にしてつくったのがバター。牛乳の中の脂肪を集めてつくったバターは、牛乳を振り混ぜて成分を分離し、脂肪分を固めるとできる。
市販の牛乳からバターをつくってみよう。
◇高温殺菌牛乳になった背景に「森永ヒ素中毒事件」
私は週刊誌の編集者時代、牛乳に関していくつか企画してきた。現在も「牛乳の裏側」をテーマに書籍を編集中だ。
昭和30年代ごろまでの牛乳は、近距離の牧場の乳で、殺菌方法も62~65℃で30分間湯煎し、ビン入りだった。いまや、市販されている牛乳は120℃以上の高温殺菌(ほとんどが130℃・2秒間殺菌)ばかり。高温殺菌牛乳が90%以上のシェアを占めている。高温で牛乳を殺菌しなければならなくなった背景には、1955年に起きた「森永ヒ素中毒事件」があった。事件後、「乳等省令」(乳及び乳製品の成分規格等に関する省令)が一部改正され、それまで使っていた乳質安定剤を使うことができなくなったため、森永は安定した商品を開発するために当時、最新式の牛乳殺菌機をイギリスから輸入した。そして、120℃数秒の高温殺菌で多少劣悪な牛乳も商品化が可能になった。他社もこれに続いた。
牛乳の殺菌方法は4種類に区分される。
(1)超高温短時間殺菌法(UHT=Ultra High Temperature) 120~130℃/2秒間、賞味期限は2週間。 日本でもっとも一般的な殺菌方法。欧米での一般的なUHT(直接殺菌法)は135~150℃と殺菌温度も高いが、これは無菌パックに入れている船舶用や非常食用。本来は常温長期保存牛乳(LL=Long Life)のための殺菌方法だが、日本では大量生産するための方法となっている。原乳に含まれる雑菌のほとんどを殺すことで、牛乳の賞味期限を延ばすことが可能になった。 (2)高温短時間殺菌法(HTST=High Temperature Short Time) 72~85℃/15~40秒間(一般的には72~75℃・15秒間)、賞味期限は7日ぐらい。 世界的に一般的な殺菌方法。低温殺菌ほどではないが、牛乳の風味も残る。15秒と短時間殺菌のため大量生産も可能。 (3)低温保持殺菌法(LTLT=Low Temperature Long Time) 63~65℃/30分間、賞味期限は5~7日。 有害菌のみを殺菌し、有益菌は死滅しない。牛乳の風味が残る。殺菌時間に30分もかかるため、大量生産には向かない。 (4)そのほか無殺菌 賞味期限は5日程度。 牛から搾ったままの乳をそのまま詰めた牛乳。御料牧場、東毛牛乳などでもつくっていたが、現在では北海道中札内のレディース・ファーム「思いやり牛乳」のみ。搾乳、運搬、充填を通し衛生状態を非常に高くしなければできない。 |
◇日本の消費者が飲んでいるのは、ほぼホモ牛乳
高温殺菌では、ステンレス製の板(プレート)の間に超高温の蒸気と牛乳を交互に通し、瞬時に120℃以上で殺菌するが、120℃以上で原乳を殺菌すると、牛乳の脂肪球(牛乳の脂肪は球状で平均4ミクロン)がプレートにこびりついて商品化できなくなる。そのこびりつきを防ぐために「ホモゲナイズ(均一化)」という工程をとっている。
牛乳をホモゲナイザーという機械に通し、高圧ピストンで牛乳の脂肪球を破壊し、細かくしてプレートへのこびりつきをなくす。牛乳の中にある脂肪球の大きさはバラバラだが、それをホモジナイズすることで、脂肪球を小さく砕き、大きさを揃えることができる。
この工程から「ホモ牛乳」という商品名になった。
1952年、森永乳業が「森永ホモ牛乳」を売り出したら大ヒットした。当時のパッケージキャラクターは「ホモちゃん」。これも、牛乳が分離しないように乳脂肪分を均質化する「ホモジナイズ」の製造工程に由来する。いまでも、森永の牛乳プリンについているキャラクターが「ホモちゃん」。表情が24種類ほどあるそうだ。
各メーカーは、UHTの滅菌機とあわせてホモゲナイザーを導入し、日本の牛乳のほとんどが120℃以上で滅菌されるようになった。
高温殺菌ではホモジナイズしないと殺菌時に殺菌機にこげがつくため、必ずこの工程を経ている。
低温殺菌の場合、この工程を経ているもの(ホモ牛乳)と経ていないもの(ノンホモ)がある。
ホモジナイズした乳脂肪分は、機械にこびりつかないため大量生産が容易である。
わたしたち消費者が飲んでいるのは、大量生産が可能な「ホモ牛乳」が大半である。
そのホモ牛乳は、風味が均一になるとも言われている一方で、細かくした脂肪球は表面積が大きくなって酸化しやすくなるため、酸化臭がつき、腐敗しやすくなる。また、酸化が進み、過酸化脂質という有害物質になるとも言われている。酸化と同時に細菌が激増し、腐敗が促進されるのを補うために超高温で殺菌しているとも言える。(参考:高松修著『牛乳戦争』など)。
有害菌も死滅するが、同時に有益菌も死滅する。生きた乳酸菌がもてはやされているのに、牛乳ではそういった話題を聞かない。
◇3種の牛乳をシャカシャカ振ってバターづくり
今回バターづくりに選んだのは、明治おいしい牛乳(高温殺菌のホモ牛乳)、タカナシ低温殺菌牛乳(低温殺菌のホモ牛乳)、中洞牧場四季むかしの牛乳(低温殺菌のノンホモ牛乳)の3つの牛乳だ。
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上:明治おいしい牛乳(高温殺菌のホモ牛乳) 中:タカナシ低温殺菌牛乳(低温殺菌のホモ牛乳) 下:中洞牧場四季むかしの牛乳(低温殺菌のノンホモ牛乳) ホモ牛乳からバターはできなかった
商品名 明治おいしい牛乳
商品名 タカナシ低温殺菌牛乳
商品名 四季むかしの牛乳 |
雪印のHPに、「雪印北海道バター」1個(200g)を作るためには、200mlの牛乳びんで約22本分(約4.4リットル)の牛乳が必要。ただし、バターをつくるために必要な牛乳の量は、牛乳の脂肪率によっても変わる、とあった。
この計算方式が出ていた。
200mlの牛乳だと20g弱のバターができることになる。
200mlの牛乳をそれぞれビンに注ぎ、しっかりふたを閉めた。
まず、高温殺菌&ホモ牛乳の明治おいしい牛乳。
ビンをシャカシャカと振りはじめた。白く泡立つ。でも、5分経っても変わらない。10分くらいになるとさすがに疲れてきた。変化なし。たしかに体力がいる。手を止め、少し休み休み振ってみたが、けっきょく牛乳は変わらなかった。諦める。
次は、低温殺菌&ホモ牛乳のタカナシ低温殺菌牛乳。
シャカシャカとやってみた。3分、5分・・・10分。こちらも変化なし。諦めた。
腕が疲れる~~。
最後は、低温殺菌&ノンホモ牛乳の中洞牧場の四季むかしの牛乳。
牛乳のビンのふたを開けてみると、ちょっとだけクリームが上に浮いていた。これがノンホモの特徴だ。シャカシャカやりはじめた。5分くらい経つとクリームみたいなものが浮いてきた。カッテージチーズみたいな感じのものだ。
さらに振り続けたら、液体と固体に分離してきた。固体は黄色い。さらに振り続けること数10分。脂肪の固まりと白い水(バターミルク)に分かれてきた。バターだ!
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中洞牧場四季むかしの牛乳(低温殺菌のノンホモ牛乳)でできたバター。塩を少し加えて味をつけ、パンに塗って食べるとなかなかの味わいだった。
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ホモジナイズドされた牛乳からはバターが出来にくいだけで絶対にできないわけじゃない。自由研究http://www.nei.jpn.org/H20_makoto_rika.pdfで覆されるMyNewsJapan
「1952年、森永乳業が「森永ホモ牛乳」を売り出したら大ヒットした。当時のパッケージキャラクターは「ホモちゃん」」
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読者コメント
こういう人って、ノンホモ牛乳買ったら今度は「放っておいたら分離して黄色い油が浮いてきた、キモイ」とか書いちゃうんだろうな。生乳の扱いが難しいことも知らないのかね。
バターになってしまうと輸送コストが跳ね上がるので、わざわざ遠心分離してバターができないようにしてるんだと小学生の時、習いました。一般常識に近いと思うのですけど。
安全基準を満たす場合はある程度仕方ないのではなのですか、ホモ牛乳とノンホモ牛乳の違いは解かりましたが、お腹の弱い人は、どうなんでしょう・・・・
色んな角度から見ないと判断できません。
ただ一般的な牛乳ではバターが作れないとは少し悲しい感じ。
牛乳を水で薄めると牛乳でなくなる。これは法律上は確かにそうなんですが、実は実際に牛乳に脱脂粉乳とバターを入れ水で調整されていました。
某メーカーの事件が以前ありましたが、他メーカーもやっていたらしいとのほとんど事実に近い話がありました。現在ではもうやっていないと信じますが・・・。
誤認識がたくさんありますね。雪印の事件は牛乳ではなく、乳飲料、または、加工乳です。原因は大樹工場で作られた脱脂粉乳ですから。
ホモ牛乳ってそもそも輸送中にバター化しないようにしたものですよね?バターが出来ない=品質が悪いという論調は誤解を生むと思います。
20歳を過ぎた頃から、アトピーになったのですが、乳製品一切止めたらあんなにひどかったアトピーがなくなりました。クッキーケーキも相当食べていたので、かなりの量の乳製品を摂取して痛んだと思います。そして、和食に切り替えました。 薬もつけないで今は肌が綺麗になりました。
乳脂肪が酸化してたらその時点でコロイド溶液を保てなくなります。「牛乳」として存在している以上、脂肪が酸化しているということはありません。また、たんぱく質が胃酸で凝固するのはカゼインに限ったことではなく、たんぱく質全般に言えることです。それと、牛乳に酵素が含まれていなければならない理由がありません。ほかの食品で補えばいいのです。何も牛乳だけで生きろといってるわけではないので。
牛乳に最も多いたんぱく質はカゼイン。胃液に反応してすぐに固まり、非常に消化しにくい。脂肪分はすでに酸化していて、まさに毒油。高温殺菌しているので酵素はゼロ。低温殺菌でも酵素はゼロ。日本人にとって牛乳は、体にいいものなど何もないのです。大腸癌で死にたくなければ牛乳を飲むことは止めるべきですね。
低温殺菌ノンホモ牛乳ではおいしいヨーグルトは作れません。有益菌(笑)とやらが乳酸菌の繁殖を阻害するので均一に固まりませんし、脂肪が不均質なので非常に舌触りが悪くなります。
テレビの報道を信じて、毎日ヨーグルトを食べていた時が花粉症の症状が一番ひどくて、毎日薬を飲んでいました。乳製品を食べるのを止めて、玄米菜食に切り替えたら花粉症が治りました。
乳製品を毎日飲んだり食べたりしている人できれいな大腸を持っている人は一人もいません。 30万人の大腸内視鏡検査で明らかになっています。
選択の自由や自己の価値観を放棄して、選ばさた商品を値段やメディアの戦略に乗って購入して、安心しているより調べて、努力して安心と安全を口にする事が大切だと思います。
牛乳に含まれている有益菌って具体的に何ですか?少なくとも乳酸菌は含まれていません。(含まれていたら牛の体内でヨーグルトになっちゃいます)
題で商品名まであげて、「バターもできないホモ牛乳」とは、詳しい知識を持たない人がみるとマイナスイメージを与えるものに感じます。書き込みにもあったようにホモ牛乳はバターができなくて当然ですし、それを求められて製造されているものでは?ご自分が情報を発信している自覚やプライドをお持ちなら、公正であり公平であるべきでは?拝読させていただき、そう感じました。
運搬中に「牛乳がバターになってしまう」ので消費者からの要望でメーカーがこういう処理をしているのですけど?。
牛乳を飲んで、乳製品のアレルギーになることはあるにしても、花粉症になることはあり得ません。
牛乳はレンゴ(牛の赤ちゃん)の飲み物で人間の飲み物ではありません。牛は人間より体温が高く、牛乳の脂肪分は人間の体内で凝固します。花粉症などアレルギー疾患の原因になります。牛乳はレンゴに与えて人間はカルシュウム補充にダシジャコを食べればよろしい。ちなみに私は過去5年間、牛乳は飲んでいません。
花粉症などのアレルギーは、不治の病ですので、食べ物で体質改善をして緩和することはあっても、治ることはありません。気のせいだと思います。
私は今迄酷い花粉症でしたが、乳製品を止めて、玄米食中心にしたら、3ヶ月程で薬を全く服用せずに9割方治りました。だから原因不明で小さい年齢からのアトピーやアレルギーが増えているのがなんとなく解ります。もっと親が食に関心を持たなきゃいけないです。
「できないよ。水で薄めてあるから」... 何を根拠にしてるんだろう。おかしな子供だ(本当は親が言いたいことを子供があたかも言っているようにしてるのかな?)
乳脂肪分を細かくホモ(均質)化し分離を防いだものが、ホモ牛乳なのでしょう。ですから少し振ったぐらいではバターができないのは当然、むしろホモ化処理が正しく行われていることを示しているだけでのこと。ホモ化のデメリット・是非とは全く別次元の事柄ですね。バター”も”できないホモ牛乳という表題から2chや商業主義に毒された売れれば何でもアリの週刊誌の煽り記事を思い浮かべるのは私だけでしょうか?
低温殺菌乳に比べれば、生産者側もメーカー側も、牛舎設備管理や収集輸送管理等の部分で多少アバウトでも差し支えない、だからコスト的に安くできる、ということなんですね。
市販牛乳ではね、、、、触媒というかなんというか、バター少量とか生クリームを足さないと時間的にも厳しいかも、、、出来ないことはないと思いますが。
脂肪分の均質化の点でメリットはありますが、近年脂肪分の取りすぎの観点からも常温で固体の脂の摂取は敬遠される傾向にあります。とすると、ノンホモもホモジナイズもローファット化されなければ太る原因になりえますし、牛の健康管理の観点からも薬物や農薬残留といった点も、安全ではないかもしれません。牛乳飲まなくても他で補えるから良いけど。
下の部分は 水っぽいですよ酪農家より↓
山中さんへ ぜひこちらをご覧下さい。乳脂肪凝集プロセスについてhttp://www.hiroshi.com/butter.htm
ノンホモ牛乳を使っているアイスショップも時々、業務停止処分を食らってましたね。一消費者には、少量で安価でないと使いづらい商品ですよ。
ノンホモの低温殺菌乳でバターは出来るけど、脂肪が不均一だから味わいはかえってホモジナイズされた牛乳の方が濃く感じられますよ。ノンホモは水っぽく感じられます。おまけにバターを知らないお客さんには「何か不純物浮いてますよ」と言われるのがオチです。管理も厳しくしないとすぐ雑菌が湧くので、3日程度で加熱食材として回すので、コストも高くつきます。
明治さんは間接殺菌でしたよ。専門書を読めばわかりますが、圧力で沸騰を抑えて、加熱プレートを通すんです。それに、無殺菌の牛乳は衛生的に危険です。牛が衛生に無頓着なので、放っておいたら乳房についた糞が混入なんてことも十分にありえます。酪農家は搾乳に大変な苦労をしていますそれに低温殺菌から高温殺菌に技術が移行したのは低温殺菌では微生物や胞子の死滅率が低いためです。
高温殺菌もホモジナイズも、安定した品質の牛乳を安価に供給するための技術です。低温殺菌ノンホモ牛乳の品質が不安定なのはこの記事の実験で明らかですね。ちょっと振ったらバターになっちゃうんですから。
良く冷えた缶コーヒーはまれに脂肪分が固まります。それを避けるために各社乳化剤(可食洗剤)を入れますが、それは何故か?油溶性の旨みを利用したいのと、クレーム回避の為です。コーヒー成分が沈んだり脂肪分が固まったり、安定性が悪いときわめて短時間の賞味期限、消費期限にしかならないわけですから。で、ユーザーからのクレームでこういう物が入った製品が出来たのでしょう。さて、悪いのはメーカ?ユーザー?
牛乳に含まれる有益菌とは具体的に何ですか?少なくとも乳酸菌は牛乳には含まれていませんよ。
本来の牛乳が体に良いのか悪いのか?という観点で牛乳とガンの相関関係を検索すると、ほぼ賛否両論出てきます。元々牛に合う物を人間に飲ませる訳ですから、多少の成分調整は必要不可欠でしょう。過ぎたるは及ばざるが如しで、体に良いと言われる物も度を過ぎれば害になります。リスクコントロールは消費者にこそ必要なのではないでしょうか?
ホモジナイズも、以上の理由から「バターにしたくないのにバターができる牛乳」を避けるために必要といえば必要。もっともバターのできる牛乳なんてのをメーカーが本格派向けに売り出すのも手ではある。さらに、ホモ牛乳はお腹がゴロゴロするラクトースも一緒に分解している。牛乳が弱い人にとってはノンホモは逆に・・・なんてとられかねない。
しかしながら、よくも悪くも日本全国で手軽に同じ味を楽しむためには殺菌が必要なんだよな。岩手の牛乳を鹿児島に持っていったら夏とかは腐っちゃうよ。逆に霧島高原の牛乳を無加工なら東京まで持つかどうかが気になる。飛行機は輸送コストが高いし、トラック・JR貨物では傷む。
とやかく言うばっかりで、こまかい点ばかり突く人たちはかなり嫌みっぽい書き方。見かえりとか言ってる人は、今は本筋が見えてなくて変な指摘ばかりしてるんでしょう。だから、気にすることないです。
実験結果の良否はどうであれ、市販の牛乳とバターに関する知識を分りやすく提供いただいた記者さんに感謝します。コメントにも貴重な情報があり、本来の食生活を考える糧になります。でも、牛乳に栄養源として過大な期待はしない方が良いでしょう。
やっぱり自然な物がいまの世の中では少ないなと思います。上辺ばかり気にしているひとは、自然な牛乳をのめば判ります。おいしいかまずいかなんて。
嫌がらせのコメントは削除されて当然だろしつこく何度も書き込んでる人は大手牛乳メーカー社員じゃないの?批判の内容も、以前の大企業による買ってはいけない潰しの御用学者とか使ったキャンペーンと同じものだし文芸春秋や産経新聞とかの企業に金貰って記事書いてる右翼メディアより、原稿料は貰わずに書いてる市民側の山中さんが信用できるのは明らかだと思いますが?
牛乳大好きだけど、飲むとお腹こわします。普通飲む牛乳はホモ牛乳のハズなんで、別タイプも試してみようかな。。
クイーンズ伊勢丹で売っている「木次パスチュライズド・ノンホモ牛乳」も全然OKですよね?
なんとも羨ましい。私も、いなかに、帰った際は古さとの味がやたら美味しく感じるのですがまともな牛乳が、ありません。しみじみ牧場が近くにあったらね~と思うのでした。
「病気にならない生き方」とかいう本に書いてあった牛乳についての記述を思い出しました。
山梨に行ったときに車の中で飲んだ絞りたて無殺菌の牛乳はとてもおいしくて、また飲みに行きたいと思っています。ちなみに、無殺菌の牛乳は法律上の問題がある(食品衛生法)と聞きました。以来、低温殺菌しか飲まないようにしています。買えるお店が増えて喜んでいます。
広告イメージとの乖離さんへ>「おいしい牛乳」などという割に、…(中略)…バターもできなかった。明らかに「おいしい」ことと「バター」が作れることをリンクし「"も"できなかった」という表現で、バターが作れないことにネガティブな印象を与えている。また、ホモ化していない牛乳は傷み易いから、逆に雪印みたいな事故が起きやすくなるよ。
この記事の趣旨は既存のメーカーが流布している広告イメージ上の”自然”とか”健康”というフレーズと商品の内実にギャップが存在することを指摘しただけではないでしょうか。”既存の牛乳は毒だ”とは書かれていないような…。牛乳の加工の仕方の問題よりも雪印の不祥事のような人為的なミスによる事故のほうが怖いような気がしますが、現実には。
ホモジナイズドした牛乳からバターができたら、そのほうが問題のある「欠陥商品」では?「おいしい牛乳」と「バターができる牛乳」の因果関係が不明です。
自分は、多少不自然でも安値で、毎日牛乳がのめることを望みます。山中さんの他の記事も含めてあまり気にしすぎるとなにも口にできなくなりますからね・・・そもそも、自分田舎にかえったときに生乳のんだのですが、即腹こわしましたよ。本物の乳は自分には合わないようですしね。
牛乳は水で薄めて売っていると子供がいる事自体が日本の将来を不安にさせるよね。生乳に何か足したりしてしまうと牛乳ではなく加工乳や乳飲料になってしまうんですけどね・・・
そもそもアトピー、アレルギー体質が多くなったのは、学校給食により牛乳が強制的に出されるようになってからだそうです。もっとメーカーさんに、ちゃんとした商品を作って頂きたいです。もう、量産、利益追求のためだけの商品は要りません。この記事を書いてくれた中山さんに感謝します。私は毎週定期便で、中札レディースファームさんから貴重な生乳を発送頂いていますが、子供達に本当に安心、安全な物を与えたいものです。
あら、中札内村レディースファームの牛乳(生乳)を知らないのですね!サイトより→私たちが通常、牛乳の特徴だと思っている臭いは、実は加熱による焦げ臭なのです。低温殺菌は焦げ臭を少なくして、味を生に近づける為の努力です。牛乳は臭いを吸着しやすい性質を持っていますが、搾りたての本来の牛乳は臭いがないのです。 限りなく水に近い性状の中に牛乳のコクをしっかりと持っているのが、牛乳本来の理想とされています。続く
タカナシの低温殺菌牛乳、昔はおいしくて愛飲してたんだけど、5年くらい前から味が変わった気がして、最近はもっぱらノンホモ牛乳です。
私は牛乳がキライでした。でもその後、生協の低温殺菌牛乳を初めて飲んだとき、牛乳って本当はこんなに美味しいんだと発見したのです。その後引っ越して生協の低温殺菌は飲めなくなりました。生産、流通、価格等の諸事情もあるから「むかしの牛乳」も気軽に飲めそうにないし・・・。バターはできない牛乳でいいから、本当においしい牛乳はどれだ!?みたいな飲み比べの記事を書いて欲しいな。
何か『株式会社日本』を感じました。エンドの消費者に向いて商品を作っているとは私は思えません。あくまでも会社の都合で、気に入らなければ買ってもらわなくて結構?なんですね。
「牛乳」はノンホモしかないのでよく買いますが、買ったときからバターが栓みたいになってるの、慣れちゃうと結構うっとおしいものですよ・・・。日本の牛乳、おいしいと思うけどなあ。
あ、そうそうビンの頃は因みに東京の23区内に牧場があった話です。製菓会社が自社で乳業会社を作ったことによって小さい都内の乳業メーカーはつぶれました。この辺は、日本の牛乳はなぜまずいのかを読めば分かります。
全部間接殺菌機という前提が少し知識が足りない気がします。第一、明治の美味しい牛乳は、間接殺菌機ではないからです。直接殺菌機の一種でスチームフュージョンを使ってます。また、タカナシの低温殺菌の一部は釜ではなく長いパイプを釜につけて60度30分保持を実現しています。
バターのできる牛乳は、飲み過ぎると下痢しますよ。脂肪を均一に分散してあるのは、消化を助ける為です。
記者からの追加情報
■「牛乳物語 うまい、まずいの見分け方」~牛乳の基礎知識、ダイオキシン汚染、元・森永乳業社員の告発などから牛乳のことを考えた( 1999年)。
■「雪印事件から1年 ホンモノの牛乳が飲みたい」~栄養や風味に優れる低温殺菌牛乳について取り上げた。(2001年)
■「飲み過ぎていませんか?『脱・牛乳』を考える」(2001年)
そして現在、「牛乳の裏側」をテーマに書籍を編集中である。(山中登志子)
本文:全約10,000字のうち約4,900字が
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