DHC、ファンケルらの偽装効能表示に厚労省が指導 “共犯”新聞社は報道できず
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DHC社の「圧ダウン」。血圧を下げる効能を「血」という字を除きごまかそうとしている |
- Digest
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- 「圧ダウン」「風なし」奇妙な商品名増える
- DHC、ファンケル、小林製薬の商品 厚労省が名指し
- どこからも正確な情報が得られない消費者
- 「そもそも健康食品という定義は無い」
- 予防には「何を食べるかより、何を食べないか」
「圧ダウン」「風なし」奇妙な商品名増える
「圧ダウン」「風なし」なんて、ちょっと見ただけでは意味不明なサプリメント。商品のパッケージを見ると「圧ダウン」には、血圧計のイラストが書いてある。「風なし」は、マスクをかぶった男の子のイラストだ。
「血圧を下げる」とか「風邪を予防する」とはっきり明示すると、薬事法違反にあたるため、なんとなくぼかして「圧ダウン」「風なし」とイラストのセットで暗示させているわけだ。他にも「快快眠」「トイレアシスト」「アレル気サポート」「すっきりサポート」…
だが薬事法を厳密に適用した場合、例え暗示でも違反になる。その件について、昨年MyNewsJapanでもコカコーラの「広末浄化計画」について報告したとおりだ。
東京都が「浄化」は消費者にデトックスを思わせるので薬事法に抵触するとコカコーラ社に、キャッチコピーの変更を命じた。するとコカコーラ社は「気分浄浄」に変更。東京都は「浄浄」でもダメという判断だが、コカコーラ社からの回答待ちで、期限もつけずズルズルとあいまいにしたままという非常にぬるい行政指導が行われている。
DHC、ファンケル、小林製薬の商品 厚労省が名指し
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4月13日厚生労働省から各自治体宛に出された事務連絡![]() |
ただ、このぬるい行政指導に異変が起きている。まずはこの「事務連絡」を見ていただきたい。今年の4月13日に厚生労働省から各都道府県あてに出されたものだ。「いわゆる健康食品について」と題された文書で、健康食品の違法表示に対する改善指導を求めている。
業界大手のDHC、ファンケルをはじめ、小林製薬、明治乳業、味の素、アサヒビール、サントリー、サッポロビール、ハウス食品、ヤクルト各社に対して、厚生労働省からすでに連絡をしているとしている。東京都のぬるい指導と違って、5月末日までと、具体的な期限も決めている。
裁量行政の功罪は別として、行政指導をトップダウンで強化した形だ。厚労省が問題とした商品を販売しているのは、いずれも「主要新聞の全国版に広告掲載した社」と記されており、広告掲載を許可した新聞社としては片棒をかついだ形となっている。
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事務連絡に添付された問題になる商品名の表示![]() |
実際の問題広告の表示例を示したのが、右図だ。
「美肌グッド」「ダイエットパワー」「なめらか肌」など美容・ダイエット効果を示したものや、「コレステダウン」「圧ダウン」「糖ダウン」などコレステロール、血圧、血糖値などの低減を暗示されるもの、「ふしぶし」「楽節」「健節」など関節痛への効果を暗示したもの、「トイレ減」「トイレアシスト」「もれなし」など前立腺機能を暗示したものなどが並べられている。
指導を求められている企業は10社だが、上位3社のDHC、ファンケル、小林製薬の商品カタログを見たところ、問題表示と指摘されているリストは、いずれも、これら3社の商品の具体名であることが分かった。
例えば、DHC社のホームページをみると、商品名リストの主に左段に上げられている「圧ダウン」「糖ダウン」「風なし」「さらさら」「ふしぶし」「トイレアシスト(男)」「トイレアシスト(女)」。
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ファンケルの商品カタログ1![]() |
またファンケルが発行している月刊の「元気生活」という商品カタログをみると、健康サポートシリーズという商品問題リストの中段に挙げられている「快視」「記憶」「ぜんりつ」「コレステ」「楽節」「更年」「糖値」「計圧」「ぬくぬく」「リズム」「すっきり」「快眠」「肝心」「休足」「タフネス」といった商品名がならんでいる。
このカタログをみると一見意味合いが不明な「すっきり」は「食物繊維が不足しがちな方に」というコピーが添えられており便通の改善を意味していることが分かる。
また、小林製薬のホームページのヘルプシリーズという商品の中に、問題リストの右段にある「抗酸(ヘルプ)」「更年」「健節」「健圧」「しみなし」「しっとり」「休カン」「コリコリ」「ドキドキ」などの商品名があることが分かる。
どこからも正確な情報が得られない消費者
この健康食品の表示規制。私たち消費者にとって、どういう意味があるのか。
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古い記事だが、薬事法についてはどこも苦労してるようだ
書かなきゃ、何に効くか分からないのにね。
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読者コメント
DHCも名称を変更してきました。8月9日から新名称になります。だけど、その理由はどこにも書いてありません。現名称のものを 一斉にキャンペーン価格にして現在売り出しています。しかも『特価!お買い求めのチャンスです』・・・として。また「名称は変わるけど、成分はそのままです」と書かれているだけ。在庫処分なのに、知らずに購入している人達がたくさんいるなんて!!
新聞社は、広告を貰っているから書けないのです。ナサケナイ!!!
商品名を変更するようですねhttps://www2.kobayashi.co.jp/top.asp理由は書いてありませんけど。DHCはまだの様子。
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