【こだわりグルメ】一軒屋の隠れ家レストラン シェ・イグチ(フランス料理/東京・白金台)
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フランス料理「シェ・イグチ」の井口久和シェフと妻の美代子さん。 |
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- 菌から見つめる発酵食品
- 食材の生産者とのつながり
- フランス料理店だが気楽に楽しめる
- 箸で食べるフランス料理
◇隠れ家のような一軒屋のレストラン
「日・水・土」のオーナーであるナチュラルハーモニーの河名秀郎さんから「無肥料の野菜を使っているフランス料理のレストランのシェ・イグチでセミナーをすることになった」と聞いたのは2003年6月頃だった。
当時は化学調味料を一切使わず無農薬の野菜を使っているレストランはいくつかあったが、無肥料無農薬の自然栽培の野菜を使っているレストランは少なかった。
しかも、そのレストランは昼1組と夜1組の1日2組しか予約を取らず、白金の住宅地にある一軒屋の店で、セミナーの後、立食で美味しい料理が食べられると聞いてますます行きたくなり、参加したのが7月5日だった。シェフは、井口久和さん。
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シェ・イグチ ◆住所:東京都港区白金台3-4-21 ◆TEL 03(3473)6288 ◆FAX 03(3473)5190 ◆E-mail:restaurant@cheziguchi.com ◆営業時間:ランチ 11:30~15:00 ディナー17:30~24:00 ◆定休日:不定期 ◆最寄駅 営団南北線・都営三田線白金台駅1番出口徒歩3分 ◆クレジットカード:VISA ,MASTER ,JCB, AMEX ,DINERS 写真は上から、看板、玄関、店内 ![]() |
その日は友人と会った後だったので、その友人に八芳園の近くまで車で送ってもらい住宅街を探し始めた。私は地理感覚には自信があるが、なかなか見つからなかった。電話で聞いて見つかったが、玄関は道路から少し入ったところにあった。私は玄関は道路に面しているものと思い込んでいたため、見つけにくかったのだ。まさに隠れ家のようなレストランだ。
セミナーでは河名さんが無肥料栽培などの話をした。セミナーの参加者は約20人。シェ・イグチのお客さんのみならず無肥料栽培を実施している農家の人や、自然食レストランのシェフや流通業者などの飲食関係の人たちもいた。
参加者の人たちは初めて聞く無肥料栽培の話を疑心暗鬼で聞いていたようだが、セミナーの後に出された無肥料栽培の野菜を使った料理を食べて、その美味しさに驚き納得したようだった。
菌から見つめる発酵食品
セミナーで河名さんが最近の発酵食品に使われている発酵菌について私に説明をしてほしいと言われ、説明した。「日本の伝統食である発酵醸造食は、数十年前までは天然の発酵醸造菌の自然な営みで造られていました。味噌や醤油は味噌蔵や醤油蔵に生息している麹菌の、日本酒は酒蔵に生息している酵母菌の、納豆はわらに生息している納豆菌の自然の力を活用していました。
しかし、現在ではほとんどの製造メーカーは、種菌メーカーから買ってきた発酵醸造菌を使っています。バイオテクノロジーの技術で遺伝子操作された発酵醸造菌を使っているものもあります
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テーブルの上に置かれた花は、妻の美代子さんのアレンジ。フラワーアレンジ教室も行っている。
上から◆オードブル(天然真鯛薄切りバルサミコ酢風味、淡路島産釣り真鯵マリネ菜種油ソー、気仙沼産めじ鮪タルタル風)◆肉料理(シャラン産鴨ロースト蜂蜜スパイス焼き、子羊ロースト青茄子添え)◆魚料理(相模湾産赤座海老ローストコライユソース、北海道産帆立貝ポワレバジルソース)◆デザート(チョコレートムース、中洞牧場の牛乳ババロア自然栽培米添え)
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■「こだわりグルメ」5つの条件
(1)美味しいこと
(2)化学調味料を一切使ってないこと
(3)食材の内容の情報をできるだけ公開できること
(4)適正価格であること
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