「ケータイで脳腫瘍」論争 ガン研究所が警告、全米No1トーク番組「ラリーキングライブ」が2回特集
5月27日のラリーキングライブ「携帯電話:危険か安全か」 |
- Digest
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- 「サンプロ」「徹子の部屋」のような老舗
- 辣腕弁護士の脳腫瘍がきっかけ
- 相関関係を示しているいくつかの研究がある
- 脳外科医、全員「イヤホンマイク使用」は合意
- 一流医学大学の癌研究所が携帯電話使用の警告を公表
「サンプロ」「徹子の部屋」のような老舗
ラリーキングライブは、1985年から続いているニュース専門放送局CNNの看板番組だ。芸能から政治、硬軟あらゆるジャンルの第一人者をゲストに招く番組で、日本の番組にたとえるとすれば、「徹子の部屋」と「サンデープロジェクト」を足して二で割ったような感じだろうか。
そこで、今年の5月と7月に二回も電磁波と脳腫瘍の関連について特集番組が組まれた。危険派、安全派、中立派などの専門家を招き、司会のラリーキング氏が間に入り論争を繰り広げるといった内容だ。
ドコモ、AU、ソフトバンクおよび松下、富士通、NECといった端末メーカーの莫大な広告費が投じられている日本のマスコミでは、まずありえないものだった。
辣腕弁護士の脳腫瘍がきっかけ
5月27日に放送された1回目の特集のきっかけは、アメリカでも有数の弁護士ジョニー・コクラン氏の死因についてであった。コクラン弁護士は、アメリカンフットボールの有名選手OJシンプソン氏の殺人疑惑事件や、マイケル・ジャクソンの児童性的虐待疑惑などの裁判で、圧倒的不利な条件で、無罪を勝ち取ったことでも有名なアメリカ屈指の弁護士だ。
彼は脳腫瘍のために2005年3月29日に亡くなった。彼の死亡以来初めて、未亡人のデール・コクランさんがテレビに出演するという内容だ。
話の前半は、コクラン弁護士の回想で、その後死因となった脳腫瘍と携帯電話に関係があるのかについて、専門家を交えての論争が始まる。
相関関係を示しているいくつかの研究がある
冒頭、コクラン氏の主治医を勤めたマウントシナイ病院の脳外科部長のキース・ブラック博士は「現在ある証拠を見る限り、携帯電話が脳腫瘍に直接的関連があると言うのは難しいのですが、安全であると言うのも難しいです。両方を支持する研究があります。と述べる。それらの研究の1つで、とても重要なものが、10年間にわたる携帯電話の使用という長期曝露を見たヨーロッパでの研究です。2,000時間以上(1日一時間で10年間)の携帯電話使用にさらされた場合、脳腫瘍を発症するリスクが3.7倍、増加すると報告しています」
ラリー・キング氏の「そのリスクは高いと考えられますか?」という問いに、「高いでしょう。脳腫瘍の全発生率は低いのですが、統計的有意な増加です。しかし、一方で相関関係を全く示していないような研究もあります」 と答えている。科学的には、白黒両方の研究が両立しており、結論を出せないのが現状だが、もしリスクが本当だとしたら見逃せないという立場だ。
また、問題のジョニー・コクラン弁護士の脳腫瘍と携帯電話の関連について、ラリーキング氏の「ジョニーの腫瘍ができた場所は、携帯電話を耳に近づけて使用するところの近くでしたか?」という質問に対して、
「はい、そのとおりです。そして、決定的な研究はないものの、携帯電話を使用する側と脳腫瘍が発生する側の相関関係を示しているいくつかの研究があるんです。頭の左側で使っていれば左側に腫瘍ができるというような。それが研究者の間で、懸念を高めた根拠の1つです、人々が携帯電話を使う位置の近くで腫瘍が発生しているのということなので」と懸念を強めることになった根拠を話す。
キャンベラ病院の神経外科医ヴィニ・クラナ博士 |
「現時点で、世界中に携帯電話の30億人以上のユーザがいる。私たちの世界人口の半分です。オーストラリアだけでも2100万人が使っています。そして、問題は脳腫瘍だけではなく、携帯電話に関連していると報告された他の健康への影響もあるんです。行動障害、唾液腺腫瘍、男性不妊
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大人に比べて、5歳児や10歳児の脳へは、携帯電話の電磁波が深く浸透することを示した図
2008年9月段階の各社のケータイ機種のSARベスト1とワースト1(著者作成)
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まぁ、別にこれに限らず行き当たりばったりの議論しかしてないしね。メディアは
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読者コメント
子供の脳は未成熟で、電磁波の影響を受けやすいとは聞いていました。それが、その状況を示す脳の写真まであって、かなりショッキングな感じがしました。
イギリスのように、国が8歳までは持たせてはいけないと指示するとか、アメリカの高校のように、「高校生は携帯禁止」とすることはできないんでしょうか。
来春からのサービス開始が予定されている次世代無線LAN "WiMAX"は要注意っぽいですね。
なにせ、利用周波数帯が2.5GHz帯で電子レンジの電磁波と近似、数km~数十kmをカバーするだけに出力も相当に高いはずです。
当初は、PCカード方式の製品が出荷されるでしょうが、問題は基地局の方です。周辺におにぎりやお弁当を置いておいたら、勝手に温めてくれるかもしれません。
電話機のアンテナを指向性のものにしたり自動伸縮機能を付けたり、内部に防御シールドを内装するといった手もあるでしょうが、最も手っ取り早いのは、利用者が注意して利用することではないでしょうか。
データ通信速度の高速化に伴い、消費電力も増加する為、ドコモは、基地局のカバーエリアを小さくして、5万局以上もの多数の基地局を整備して対処しています。
大枠は国際電気通信連合(ITU)で決められてしまいますが、総務省の担当者や通信会社に意見を主張されるなどの活動も併せて行われるとより良いでしょう。
電子レンジで使用している電磁波は、周波数2.45GHzのマイクロ波で、出力は家庭用で500-1000W(100V、10A) 程度。
一方、3Gの新型携帯電話で使用している電波の周波数も2GHz帯で、今後は2.5GHz等、より高い周波数帯の利用が計画されています。
携帯の出力は3W程度?とは言え、10分単位で連続して通話していると無視出来ない影響がある気はしますね。
携帯も「アスベスト」みたいになるんですかね。
本当に明白な証拠がないかぎりメーカーは作り続けるんだろうなあ。
特に日本は。
怖い。怖い。
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