コーラは添加物の宝庫、CM「保存料も人工香料も、一切使っていません」の実態
地下鉄に貼られていたコカ・コーラの広告 |
地下鉄に乗って、目に飛び込んできた広告がある。「1886年の誕生以来、保存料も人工香料も、一切使っていません。いままでも、ずっとこの先も。」。そのキャッチの横に、コカ・コーラの瓶が並んでいる広告だった(画像)。
コーラのレシピは、コカ・コーラ社のトップシークレットだというのは有名な話だ。原料、配分、製造方法を企業秘密にしたことで、そのレシピを守ることができた。特許で守るという論理ではない競争原理としての「企業の論理」はよくわかる。だが、全世界で飲まれている炭酸飲料の原料が謎というのは、恐い飲み物だとも言える。
◇コーラでお薦めできる銘柄は1つもなし
コカ・コーラを最後に飲んだのはいつだったかを思い出せないほど年月が経っているわたしの関心事は、なんで今頃、こんな広告を出したのかにある。
気になって仕方がないので、セブン-イレブンで販売されていた3種類のコーラ(「コカ・コーラ」「コカ・コーラ ゼロ」「ノーカロリー コカ・コーラ プラスビタミン」、いずれも品名は炭酸飲料)を買ってきた。
コーラ(食の安全・コンビニ編)で、「添加物から判断する限り、コーラでお薦めできる銘柄は1つもない」と指摘したのが4年前。
同様に、添加物の危険度判定方法から3種類をチェックしてみた。食品添加物それぞれの「危険度レベル」詳細は下記4つ目の画像参照。数字は、危険度ポイントである。
相変わらずコーラは添加物の宝庫で、多くの食品添加物が含まれていることがわかる。共通で含まれるカラメル色素は、「第七版 食品添加物公定書解説書」によれば、ラットの動物実験で、下痢や食欲減退、腎臓や盲腸の重量増加、白血球増加などの症状が見られた。
また、そのカラメル色素は熱処理する際に亜硫酸化合物やアンモニウム化合物が加えられるかで「カラメル1」~「カラメル4」に分類され、カラメル色素だけではいずれであるかはわからない。
「コカ・コーラ ゼロ」には、保存料の安息香酸Naが入っている。その目的としては、甘味料であるアスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物は水分のある状態での長期安定性に劣るが、コーラそのものは加熱処理をしないため、アスパルテームの腐敗を防ぐために保存料として入れているものと考えられる。
安息香酸Naは危険度ポイント4ともっとも高い。これも同じくラットの動物実験で、安息香酸ナトリウムを含む飼料をラットに4週間食べさせたところ、
コーラのレシピは、コカ・コーラ社のトップシークレットだというのは有名な話だ。原料、配分、製造方法を企業秘密にしたことで、そのレシピを守ることができた。特許で守るという論理ではない競争原理としての「企業の論理」はよくわかる。だが、全世界で飲まれている炭酸飲料の原料が謎というのは、恐い飲み物だとも言える。
◇コーラでお薦めできる銘柄は1つもなし
日本コカ・コーラ株式会社のHPにも「1886年の誕生以来、保存料も人工香料も、一切使っていません。いままでも、ずっとこの先も。」と出ている。 |
気になって仕方がないので、セブン-イレブンで販売されていた3種類のコーラ(「コカ・コーラ」「コカ・コーラ ゼロ」「ノーカロリー コカ・コーラ プラスビタミン」、いずれも品名は炭酸飲料)を買ってきた。
コーラ(食の安全・コンビニ編)で、「添加物から判断する限り、コーラでお薦めできる銘柄は1つもない」と指摘したのが4年前。
同様に、添加物の危険度判定方法から3種類をチェックしてみた。食品添加物それぞれの「危険度レベル」詳細は下記4つ目の画像参照。数字は、危険度ポイントである。
■コカ・コーラ 【原材料名】糖類(果糖ぶどう糖液糖、砂糖)、カラメル色素、酸味料、香料、カフェイン 【添加物チェック】カラメル色素=3、酸味料=2、香料=2、カフェイン=0 ■コカ・コーラ ゼロ 【原材料名】カラメル色素、酸味料、甘味料(アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物、アセスルファムK、スクラロース)、香料、保存料(安息香酸Na)、カフェイン 【添加物チェック】香料=2、カラメル色素=3、酸味料=2、甘味料(スクラロース=2、アセスルファムK=2、アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物=3)、保存料(安息香酸Na)=4、カフェイン=0 ■ノーカロリー コカ・コーラ プラスビタミン 【原材料名】香料、カラメル色素、酸味料、ビタミンC、甘味料(アスパルテームL-フェニルアラニン化合物、アセスルファムK、スクラロース)、カフェイン 【添加物チェック】香料=2、カラメル色素=3、酸味料=2、甘味料(スクラロース=2、アセスルファムK=2、アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物=3)、カフェイン=0 |
3種類のコーラともに入っている食品添加物は、カラメル色素、香料、酸味料、カフェインの4種類。さらに、カロリーオフが売りのコーラは、人工甘味料が添加されている。
要するに、広告ではあえて分からないようにしているが、「保存料も人工香料も一切使っていない」のは赤いラベルのコカ・コーラだけを指しているのだ。
3種類のコーラ。コカ・コーラ、コカ・コーラ ゼロ、ノーカロリー コカ・コーラ プラスビタミン。 |
また、そのカラメル色素は熱処理する際に亜硫酸化合物やアンモニウム化合物が加えられるかで「カラメル1」~「カラメル4」に分類され、カラメル色素だけではいずれであるかはわからない。
「コカ・コーラ ゼロ」には、保存料の安息香酸Naが入っている。その目的としては、甘味料であるアスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物は水分のある状態での長期安定性に劣るが、コーラそのものは加熱処理をしないため、アスパルテームの腐敗を防ぐために保存料として入れているものと考えられる。
安息香酸Naは危険度ポイント4ともっとも高い。これも同じくラットの動物実験で、安息香酸ナトリウムを含む飼料をラットに4週間食べさせたところ、
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■食品添加物の危険度判定方法による危険度ポイントの詳細。酸味料危険度レベル2香料危険度レベル2カラメル危険度レベル3安息香酸ナトリウム危険度レベル4スクラロース危険度レベル2アスパルテーム危険度レベル3アセスルファムカリウム危険度レベル2
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“「保存料も人工香料も一切使っていない」のは赤いラベルのコカ・コーラだけ” 全てに添加物は入っている
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読者コメント
海外では天然香料、人工香料の表記が義務付けられています。
コカ・コーラに関しては海外のラベルにしっかりと天然香料の表記がしてあります。
コカ・コーラ社というよりも、天然や人工の表記をひっくるめて香料と表記する日本の法律に問題があるのではないでしょうか
ちなみにカラダにカルピスを謳っているカルピスは質問してもはぐらかし、海外のラベルを調べるとしっかりと人工香料を使用しています。
自分のビジネスの為に無駄に心配をあおるのは良いことなのでしょうか。
コーラの主な天然香料はおそらくレモンとシナモン
それよりカラメルが体に悪いとか知らなかった
これはペプシにも入ってる
料理に使うウイスキーやブランデーにもカラメル入ってるし
殆どのウイスキー飲めなくなる
しょうゆもほとんど入ってる、コーラと同じで詳細解らないから何にも食べられなくなってしまう
コーラに限らず食品業者は消費者の体を一番に考えて欲しい
何年か前に香料が問題になったことがあった。
現在は食品の殆どに香料の表記がある。
香料は一体何から作られる?石油からも作られるそうだ。
じゃ、天然香料であれば、何の天然物質から抽出しているかくらい公表したらええんじゃないかい。でもその天然物質を抽出するのには人工的な方法でやるのでしょうね。
珍しくだからこれを買え(もちろん広告料を受け取って)がありませんね。牛乳の時のようなあからさまなことは反発を生むから私怨だけで記事を書くようにしたのでしょうか?
山中さん自身が売ってる『オーラヘアー』にしてもご自身が他社品に対する記事では毒物添加物と記述していたパラベンを含んでいるわけですから、商業的にはある程度は仕方ないのでは?
まあ、この程度はご愛嬌で済む脚色レベルではないでしょうか。認識の違いでしょうが、嘘とまでは言えないような?
本質的に、消費者が騙されて不利益を被ったり、企業運営が社会正義に反していたりする事例なのかどうかが問題である気がします。
重箱の隅を突いたり、揚げ足を取る程度の記事では高い評価は得られないでしょう。
コーラCMがDVD化!往年スターが共演(スポーツニッポン)
www.sponichi.co.jp/entertainment/
news/2008/06/19/02.html
その成分も去ることながら、何故、コカ・コーラは数多あるブランドの中で(米国において)文字通りのトップブランドであり続けるのか?
その謎解きの答えをしばし考えてご意見きぼんぬ。
最も価値の高いブランドは「Coca-Cola」―インターブランド2008年調査
bizmakoto.jp/makoto/articles/
0809/19/news085.html
おっしゃるとおり「天然にも存在する=安全」ではなくて、安全性を調べた結果→安全ですよね。コカコーラが悪質なのは、無添加をアピールすることで、別に問題などない他社品を暗に危険と思わせるような姑息な広告をしているところ。
天然にも存在する=安全てわけでもないし,人工ではないって言い切れないよね。それより,人工香料と香料はどう違うの?天然由来であっても,香料として添加すれば人工香料と思うんだけど・・
それより,コカコーラゼロとかに誤認させる悪質な広告やて思います。人工甘味料とか,非常に危険だと思うし。
しかしコカ・コーラも情けない会社だ。保存料だの香料だの名称は、単に法律上の区分でしかない。どちらにしても大した害にもならないものを取り上げ、無意味に無添加を売りにするなどバカ丸出し。これからはペプシを飲むことにしよう。
アスパルテームの腐敗?
分解と腐敗を混同していませんか?
安息香酸は梅干の防腐効果の主成分(天然にも存在する)で、細菌の繁殖は防ぎますが、加水分解は抑制しません。
もっと正確な記事を書いてください。
糖分が多く若者には向いていますが、確かに高齢の方にはあまり沢山飲み過ぎると糖尿病など健康上心配な面もありますので、注意は必要でしょう。
有害物質に関しては、使用しないようにするのが時代のトレンドではありますね。
まあ企業を一括りにするのはちょっと行き過ぎかと・・。やはりアメリカの企業の食に対する考え方はあまりにも消費者の健康をないがしろにしすぎだと思う。
口先だけの文言にだまされないような賢い消費者になりたい。
清涼飲料水は、どのメーカーでも訳の分からない材料が入っているでしょうね。やたらに増えている花粉症やアトピーは、知らない間に摂取している食品添加物のせいだと思いますが、つい吟味せずに食べてしまうのですよね。
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