オリエンタルランド 「おめでたい国民性」が支えるパレード商法
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- Digest
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- 値上げしても過去最高の客数に
- パレード&グッズ商法
- 「SCSE」2万人が共有するシンプルな理念
- テーマパーク社員=非正規の契約労働者
- 今の10倍採ってたバブル入社組
- 中途採用者は1~2割
- 給水車生活になった独身寮
- ワークライフバランスを求め転職してくる
- やたらと祝おうとする人たち
- 部署によって差が大きい給料
- 7~8年めにリアドに
- 無料パスポートは正社員でも年10枚だけ

値上げしても過去最高の客数に
「自分もこれを機会に、ノンビリしたカルチャーが変わるのでは、と思ったのですが、せいぜいコスト削減のために残業を制限するくらい。あとは、不要な電気を消すとか、コピーは白黒だけにするとか、そういうレベルの瑣末なカイゼンだけで、本質的には何も変わらなかった」(社員)
危機感が薄れた原因は、TDR(東京ディズニーランド)の入園数が急激にリバウンドし、7月は早くも前年並みに回復、8月はなんと過去最高を記録するまでに戻ったことだ。
しかもさかのぼること4月23日には、震災前からの予定通り、1日入場券を大人6200円に400円値上げするなど、4~16%の値上げを強行済み。デフレ下で値上げしてもなお、客数が増えたのである。競合する存在も見当たらないなか、まさに殿様商売でボロ儲けの様相を呈してきた。
さらに秋から冬には、書き入れ時を迎える。TDRが混みあうシーズンは、夏休みよりも、9~10月のハロウィン、11~12月のクリスマスなのであり、年によっては、パレード効果が大きいハロウィンの10月に最大の集客数を記録するからだ。
パレード&グッズ商法
テーマパークは、乗り物を中心とするアトラクションで集客するものと思われがちだが、物理的なアトラクションは飽きられやすく、頻繁に入れ替えるわけにもいかない。そこでオリエンタルランドは、パレードを中心とした新規イベントを打ってリピーターを次々と集客し、そのイベントに関連したキャラクター商品などを売りまくるというビジネスモデルを確立した。ハードからソフトへの転換である。
その結果、1人が1回の来園で支払う客単価も、ついに1万円を突破(2011年3月期で過去最高の1万22円)
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2011年の転職人気ランキングで5位。1位はグーグル(2011年6月24日付『日経産業新聞』より)。実際、転職してきた人は、オリエンタルランドに何を求め、何を魅力に感じているのか?は本文参照
意思決定カルチャーなど
オリエンタルランドのキャリアパスと報酬水準
評価詳細と根拠
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読者コメント
ネット時代に遊園地での死亡事故を隠し通すことは不可能です。脳溢血や心臓マヒなど病気で勝手に死んだ客は当然いますが、事業者側の理由で死亡事故に発展して亡くなった人はいません。これは驚異的なことで、新幹線と日本のディズニーは、日本が誇る安全管理技術・ノウハウの高さを体現しています。→JR東海
http://www.mynewsjapan.com/reports/305
1983年の開園以来、1人も園内のアトラクションで事故死が発生していないとありますが、
Wikipediaでは死亡事故が幾つか載ってますよ?
どういった基準で、この記事を書かれたのですか?
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