JAL 沈んだ給料、沈まぬ組合「年収カットで生活苦しい」総合職
Caa 不良企業 【国策救済型】 (仕事2.0、生活3.3、対価1.8) |
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- 給料面で辞めていった
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給料面で辞めていった
デキる人ほど、潔かったですね。部下に辞めてもらうからには、自分も辞める、みたいな人もいて。辞めた人の理由としては、給料面が大きかった。今の給料じゃ厳しいね、家族もいるし、という人が多かったと思います。とはいえ僕の代はまだ半分以上が残っていて、愛社精神が強くて一所懸命なタイプばかりが残った、という印象があります。
JALのキャリアパスと報酬水準。右が2011年1月スタートの新制度、左が旧制度。 |
給料面は、実際にどう変わったのか。ボーナスの支給は2009年の冬から凍結され、2010年は夏冬ゼロ。さらに根本的な制度変更として、2011年1月から新給与制度がスタートし、多くの人が数年前に比べると100万円程度の年収カットになった。
新給与制度では、階層を簡素化。図のとおり、旧3級と4級は「G2」に、旧5級とS級は「G1」に統合された。G2は最速で入社7年目からで、基本給は月32万円。G1は最速11年目からで、月42万円。あとは残業代だけ。
最も下がったのは、組合員の一番上のシニアクラスだったS級にいた人たち。組合員の立場で、管理職にはならないまま、定期昇給で給料が上がっていたが、今回、下の級とひとまとめになってG1に統合されたことで、年収ベースで3割近く下がる人も出る見通しだ。
管理職クラスについても、年功序列的に昇格できたこれまでとは一変。
JALの社章。「残っているのは愛社精神の強い人ばかり」 |
いわゆる名ばかり管理職はなくなります。グループ長のポストが空いていないと昇格は厳しくなる。暴れだす人がいるのであまり社内でもはっきりとは公表していませんが、今回の制度変更で
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左がJAL版、右が京セラ版。中身は基本的に同じである。
JALフィロソフィーの「成功の方程式」
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会社清算して組合も解散したほうが… > 同感。自業自得とはいえJALは組合乱立で経営が麻痺していた側面もあったからな。
40代前半で年収800万なら十分勝ち組でしょ。 おまけに負債は国と銀行に押し付けて、自社は最高益を叩き出して、倒産からまだ1年しか経ってないのにもうボーナスも3ヶ月出るとか。 やっぱり国策企業は最高だな。
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読者コメント
経営再建中の日本航空に対し、破綻前の2009年6月に行われた政府保証付きの公的融資670億円のうち470億円が国民負担として確定していたことが、会計検査院の検査でわかった。(2011年10月17日)
苦しい生活も相対的な感覚であり、もともと100万円を余分に得ていたと診れば如何ですかね?。
生活が出来ぬなら転職しか無いが、其れが可能な方ならもともとJALに居ること自体があまり重大事ではなかったようで・・?。
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