ユニクロ 「これは軍隊以上だ」“ソルジャー研修”に呆れる外国人内定者たち(採用~入社編)
2011年3月に新卒入社、2012年7月に退職。3年前の就職活動を振り返り、「内定した頃は、けっこうユニクロのイメージはよかった」と話す。「新しいことをやっていける、世界進出して活躍できる、と。世のなか元気がない会社ばかりの中で、夢を見させてくれたのはユニクロだけでした。」 |
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- 「あなたはユニクロのコンサルになりました」で議論
- 半数は無名大からも採る
- 超エリートの外国人「グローバルURC」
- 合宿で経営理念23か条を一言一句暗記
- 入社後の話にドン引き、入社辞退する内定者が10人以上
- 「これは軍隊以上だ」と外国人社員
- 内定者AL(アルバイト)はやるべきか
僕は3月に試験を受けて、内定したのが2010年5月4日。これで中盤くらいでした。早い人は4月内定、遅い人は6月以降。300人の大量採用なので、「書類審査→面接→内定」の流れを、並行していくつも進めていました。
もともとCM制作に興味があり、広告代理店を回っていましたが、大手の選考で縁がなく、「新しいことができそう」という軸で探し、2010年3月にユニクロの説明会に参加したのがきっかけです。アパレルという切り口で活動していたわけではないので、アパレル業界はユニクロしか受けていません。
「あなたはユニクロのコンサルになりました」で議論
第一次の書類審査は、「テストセンター」(リクルートが運営するアウトソーシングされた適性検査の一種)の結果に、大学名を加味して、切る人を決めているようでした。第二次の書類審査は、ウェブ上で志望理由書を書いてエントリーし、SPIテストを受け、これに通ると、一次面接に進めます。【一次面接】1回目は、1:1。当日もっていく「A3」くらいの紙に、自己PRを書きます。面接官はSV以上か、スター店長。つまり「S4」以上、または「S3のS4候補者」です。
そして、グループディスカッション。人事1人:候補者6人でした。使い古しのコピー用紙があり、「これを使って、高く積み上げて下さい。破ったり、切ったりしてはいけないけれど、折るのはOKで、優秀なグループは高く積み上げられます、時間は15分くらいで」という内容。
人事によると、これは、リーダーシップ、協調性、アイデア力などを見ているのですが、特に評価されるのは、分業して進めることと、最後のほうでより良いアイデアが出たときに、どんでん返しをしてでも、やり直した場合だそうです。
「空気を読まずに、新しい発案ができる人がよい」と。途中で崩してしまうことになったとしても、より良い方法を提案できる力、が評価されます。採用基準は明確で、人事+柳井社長で、7つくらいを決めたらしい。【二次面接】2回目は、再び、グループディスカッション。人事が見ているなかで進められ、4~5人の円卓でやります。テーマは、「ユニクロが世界一になるために何が必要か」でした。【三次面接】3回目は、インターンシップ。店舗で2日+本部で1日。バックヤードで店長が、ものすごい速さで商品の袋剥きをするワザを披露したり、「今日発売なんだよ」などと新商品を見せて、ワクワクさせます。
そして店裏で、「あなたはユニクロのコンサルになりました。これからコンサルとして店をまわって貰って、気づきや改善点を見つけて、店長と議論しましょう」と。その議論はSVも見ています。昼飯も一緒に食べます。
本部では、ミッドタウンの34Fで、今後の戦略の説明を聞いて、「あなたが達成したいことは何かを書いてください」と言われ、グループ内で発表します。【最終面接】最終面接は、部長以上との、1:1。30分ほど、志望理由、やりたいことなど、オーソドックスな内容でした。
「世界一のカジュアル企業となる日まで共に成長し…」と建前は立派だが、健康を害して、大半の新人が辞めざるをえなくなってしまうのが実情。 |
半数は無名大からも採る
僕の最終面接担当は、一部の社員らから冗談で“ユニクロのテポドン”と恐れられていた若林さん(営業リーダー)というかたでしたが、この最終面接では、たまにサプライズで柳井社長が出てくることがあり、柳井社長が欲しいと思った人は「キミ内定だから」と、その場で握手だそうです。
自分の場合は、1週間後に、慶應OBの担当者から、電話で伝えられました。大学別に担当を分けているんです。多い順に、30人慶応、20人早稲田、15人東大。全体で300人が内定、とのことでした。
偏差値で言うと、上の150人くらいまでが、いわゆる有名大出身者。下の150人は、どこか分からない、聞いたこともない大学もたくさん混じっていて、大学名を無視して、人物だけを見て採用している感じでした。
超エリートの外国人「グローバルURC」
この300人が「URC」(Uniqlo Rookies Campaign)と呼ばれる国内組です。それとは別枠で、「グローバルURC」がいます。これは、中国や韓国のトップ大卒などを集めた精鋭の超エリートたちで、だいたい3か国語を話せて
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入社前研修の全体像とスケジュール
配属辞令。大げさながら全員に紙が渡される。
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人は成功するとどうして他人を完全なコントロール下に置きたくなるのかね。
ふーむ
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