ブラック大学・早稲田が「非正規5年で無期転換」阻止のため偽装選挙で就業規則制定 学内労働法教授らが鎌田総長を刑事告発
早稲田大学の理事を告発した首都圏大学非常勤講師組合の松村比奈子委員長 |
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- 突然配達された不可解な文書
- 教授会の不穏な動きを察知
- 不穏分子あぶりだしの“偽装選挙”
- 「正規の手続きをとれない」と大学が不正を認める
- 年収250万円未満が44%の高学歴ワーキングプアー
- 配送センター時給850円でバイトする非常勤講師
- 早稲田ユニオン結成は下級武士の反乱となるか
雇用を安定化するという改正労働契約法の趣旨とは真逆に、専任教授の既得権を守るため、ただでさえ不安定かつ低賃金な非正規労働者の雇用を、さらに不安定化しようとする早稲田大学のブラックぶりが明らかとなり、学内の労働法の名誉教授からも総長が告発されるという異常事態に発展しているのが本事件だ。
突然配達された不可解な文書
それは、寝耳に水のことだった。文学部の語学講師Aさんの自宅に、A4判14ページの「非常勤講師および客員教員の雇用に関する変更について」(3月25日付け)という文書が届いたのである。
複数の非常勤講師の話を総合すると、通知文書は郵送以外に、一部の人にはメールの添付文書として送信されている。
「突然のことで、驚きました。そこには(2ページ目)、『雇用契約期間の上限を通算5年とする』と書かれていたのです。いままで非常勤講師は1年更新を繰り返していたのですが、その科目や授業がなくならない限り、事実上の自動更新みたいなもので、10年も20年も教えている人が多いんです」
A氏がいうように、形式的には年ごとに契約更新はしても、無期契約に近かったのが実態である。これは他の多くの大学でも同じだ。そして今回、就業規定が初めて定められた(これまで就業規定はなかった)。
大学の非常勤講師に関しては、就業規定がないことも珍しくない。つまり、低賃金・過重労働がうやむやで続けられてきたわけだが、低賃金とはいえ、長年にわたり授業を継続してきたのだ。それが、規則制定により、5年で雇い止めになることになり、これまでよりも、圧倒的に不利益を被る可能性が高い。そうなると、生活や人生設計が大きく変わらざるを得ない。
それほど重大な決定が、前触れもなく届けられたわけで、受け取った人にしてみれば、“不幸の手紙”が配達されたような気さえしただろう。
3月28日には、参院議員会館で集会を開き、全国から非常勤講師が集まった。そのときの声明文。この席上で、今回の早大の問題や、大阪大学でも契約期間最長5年が導入されようとしていることが報告された。 |
今回の決定の背景には、2012年8月に公布され13年4月1日に施行された改正労働契約法がある。雇用の安定を図る目的で、非正規労働者の契約が5年を超えた段階で期間の定めのない契約に転換できるようになった。早稲田大学の決定は、法の趣旨を曲解している。
A氏ばかりか、他の非常勤講師に聞いても、就業規則制定のために過半数代表者の意見聴取があったとか、その過半数代表者を選ぶ選挙があったことを誰も知らないのである
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(上)就業規則制定にあたっての過半数代表者の信任手続きを知らせる文書。授業が終わり非常勤講師が大学に立ち入らない2月14日に講師控室に配布したと大学側は説明した。当事者のほとんどがこの事実を知らず、4月の新学期になって見た人もいる。(中)その裏面を見ると、2月4日には過半数代表者の候補者が届け出ていた。非常勤教職員の就業規則制定のための手続きなのに、7名の候補者全員が専任教員だ。(下)公示書。不信任がある場合のみ所属と氏名を書いて事務局に送ることになっている。秘密投票は守られない。そして、文書届け先は、候補者たちが所属する専任組合事務局である。つまり、全候補者は実質的選挙管理委員会から出ている人たち、ということになる。
早稲田ピラミッド。これを見ると、非常勤講師が大学内で一番厚い層だとわかる。
告発した佐藤昭夫・早大名誉教授(労働法)3月28日に行われた参院議員会館での集会で。
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ブラック大学・早稲田が「非正規5年で無期転換」阻止のため偽装選挙で就業規則制定 学内労働法教授らが鎌田総長を刑事告発:MyNewsJapan
早稲田では労働法の講義はやってないのか、新しい学派でも立てるつもりなのか、どっちだろう。
鎌田先生って確か民法だよな。やはりそういう専門だと契約自由の民法帝国主義に染まってしまうのか
「ブラック大学・早稲田が「非正規5年で無期転換」阻止のため偽装選挙で就業規則制定 学内労働法教授らが鎌田総長を刑事告発」
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この記事などを集めて追加取材し、単行本として発売開始になりました。「
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告発された島田陽一理事は法学学術院・法務研究科教授(労働法)、弁護士(弁護士法人早稲田大学リーガル・クリニック)、中央労働委員会委員、司法試験考査委員
告発された理事の中には労働法学者、都道府県労働委員会会長代理、弁護士もいる。鎌田薫総長は法学学術院教授(民法)、弁護士(森・濱田松本法律事務所)。清水敏常任理事は社会科学総合学術院教授(労働法)、群馬県労働委員会会長代理。島田陽一理事は法学学術院教授(労働法)、弁護士(弁護士法人早稲田大学リーガル・クリニック)。柳田幸男理事は弁護士(柳田国際法律事務所)、ハーバード大学ロースクール運営諮問委員 。
東京地検がどう動くかも大切ですが、一番のカギは、当事者が集まって結成予定の「早稲田ユニオン」がきちんと活動できるかがポイントだと思います。とくに早稲田を中心に教えている非常勤講師がどれだけまとまることができるか。
警世短歌 ☆創造主ら地球を無償で与えたが 人は金権悪星にした ☆UFOの先進文明惑星は地球の前途示しているぞ ☆万事無償奉仕社会へ移れとの 天命無視で地球は破滅 ☆創造主ら 地球の地殻変動で 悪の惑星大掃除する ☆米東部 カリフォルニア州沈没で 世界の通貨紙切れと化す
非正規が、5年後正社員に「確定」というのは、立法に携わった人たちの本来の趣旨によれば、無理筋になります。
「5年超えれば非正規も正規に……知っておきたい労働法最前線」
http://blog.goo.ne.jp/ssk23_2005/e/e943730ae1e987a346e694c82d3eefa7
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