2030年、私たちの「働く」はこう変化している
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- Digest
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- サブプライムローンと同じ構図
- 「一億玉砕」の国民性
- 衆愚が「バブル政府」を望んでいる
- 公務員や銀行員は人気職種ではなくなる
- 財政破綻を機に訪れる本当の「グローバル化」
- 円は「ハイリスク・ノーリターン」のFX
グローバル化は現在の延長線上にある「連続的」な変化であるが、債務危機のほうは「非連続」な変化となる。いずれも、ある程度まで何がどう変化するのかを想定することができる。
どちらも、市場メカニズムにもとづく物理的な現象であり、「豊かになりたい」という人類共通の根源的欲求がある限り、そして「衆愚政治から逃れられない」という民主主義システムが内包する根源的欠陥がある限り、避けることはできない、というのが私の考えだ。
我々は、双方の到来を想定し、備えておかないといけない。債務危機のほうは、東京オリンピックが2020年に決まったことにより、それまでは財政出動によってカンフル剤が打たれ続けるため、持ちこたえる可能性が高まった。
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だがこれは、「爆弾リレー」の爆弾が大きくなるだけ。破裂するのは夢から醒めた翌2021年、という可能性が強くなった、とみている。
したがってオリンピック招致決定は、“債務爆弾”が巨大化した分、日本と多くの日本人にとって、悪いニュースだった。
その以前は、消費税が10%に上がる2015年の翌年、2016年あたりが、「増税ではプライマリーバランス達成は不可能」という事実が完全にバレるため、破綻の可能性が最も高いと考えていた。日本にとって、破綻は早ければ早いほど浅い傷で立ち直れるため、2016年のほうがまだましだった。
■グローバル化
グローバル化については、本も書いており講演でも話しているので、詳しくはそちらを読んでいただくとして、結論だけ述べておく。
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読者コメント
銀行員は既に今の学生の間では人気職種では無くなりつつある。夢の無いブラック労働だからだ。渡邉正裕編集長の指摘は鋭い。
うーむ
怖いなー
記事の中に”根源的な欠陥”とありますが、直接選挙で選ばれていないが国民生活と経済に影響力の大きい存在がいくつかあります。①経済団体トップの人選。②中央銀行トップの人選。③審議会・委員会等の招集メンバーの人選。 マスコミ業界がもっとたくさん記事にして、全国民がこの3つについて総括や説明できるようになれば、もっと良い方向へ向かうのではないかと感じています。
いつまながら、渡辺正裕さんの記事は面白い。
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