楽天 統合できても失敗する
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- イーグルス応援ツアーは半強制
- 椅子の足ふきまでする徹底さ
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しかも相手は、官僚的なカルチャーが民放でもっとも強く、平均年収が楽天の3倍にもなるTBS である。(それでも統合を強行し、ぬるま湯で世の不合理を抱え込む放送業界に、社外の常識を取り入れて欲しい。断固やるべきである。)

イーグルス応援ツアーは半強制
100敗はまぬがれたものの、予想通りのダントツ最下位だった楽天イーグルス。 「一般企業なら『やれ、やれ』と残業させて業績が上がるかもしれないけど、野球のチームは『勝て、勝て』だけじゃ強くならない。強くするためにはお金がかかる。」「契約書を見たら、まったく笑っちゃうよ。素人球団で幼稚っていうか、なめてる」
スポーツ報知(10月14日)が報じたところによると、次期監督に内定した野村監督は、楽天側の提示に、こう激怒しているという。野村監督のいうとおり、楽天という会社は、まさに『やれ、やれ』で残業をさせて業績を上げている会社である。
楽天社員は、イーグルスへの組織的応援を行ってきたが、これも給与が出ない残業。「新卒入社の社員を連れて行ったりしているので、多い人は3回応援に行きました。土曜日ですが、手当てはなし。昔は、そこまでではなかったのに、イベントへの参加の強制が、どんどん厳しくなっている」(若手社員)。
社員向けのイベントごとが多いのは楽天の特徴だ。新規参入を果たした新球団「東北楽天イーグルス」を応援するため、今春から、会社ぐるみの集団観戦ツアーが組まれた。開幕戦の千葉マリンスタジアム(対ロッテ戦)をはじめ、ホーム球場であるフルキャストスタジアム宮城(仙台市)にも、新幹線ではなく、バスで応援にいった。
渋谷、新宿、秋葉原など都内各所から6~7台もの貸切バスで仙台へ。グループ会社も対象で、しかも半強制なので、嬉しい人と嬉しくない人がいる。好きな人は、「東北楽天イーグルス」のロゴ入りTシャツを着て、楽しんでいるという。
三木谷社長の夫人が経営するレストラン(渋谷区広尾)での誕生日会も、その月の人たちは全員参加。今年からは社員数の拡大で入りきれなくなり、他のレストランを借りてやるようになった。
新年の仕事始めには、創業の地に近い港区の愛宕神社に集団で参拝する。また、毎年末、女装大会も行われ、去年は楽天イーグルスの選手も参加した。これらすべてのイベントごとは、「参加するのが当たり前」という空気があり、案内がきてしまうと、断りにくい雰囲気なのだという。
椅子の足ふきまでする徹底さ
集団行動を好む楽天は、独特の厳しい規律で、特に有名だ。ポータルサイト「Infoseek楽天」は、インフォシーク(2000年12月に買収)とライコス(2002年12月に買収)を統合したものだが、買収前、それぞれ約100人と60人いた社員のうち、現在も在籍する社員は3~4人ずつに過ぎない。
インフォシーク出身の部長が、会社の飲み会があった翌朝、遅刻したときのことだ。
三木谷「おれが来てるのに、なんでおまえが来れないんだ!規則を守れない奴は辞めちまえ!」部長 「ああ、辞めてやるよ!」
その後、インフォシーク時代から残っていた人は、なだれをうって辞めていった。ポータル事業だけで毎月15人が辞め
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読者コメント
官報的な機関として左翼言論的な役割を担っているTBSとベンチャーから成長してきた楽天とでは相性が合わないのは当然としてもゼロから企業が成長して日本経済を支えるような芽を潰すことは将来にマイナスになります。自分に自信の無い官僚が放送業界から競争原理を廃するような歪んだ規制を作って国をダメにしていますね。企業の可能性を潰さないことです。
降格人事ないって書いてますが結構あります。確かに4,5年前に比べるとずいぶん少なくなりましたが。。。
(下記コメントの続きです)それにしても楽天包囲網をひいている会社の発言は、攻撃的で分かりやすい。(笑)ヤフーの『太平洋セメント相談役が語る「TBS×楽天問題について」』という記事は、ヤフーファイナンスを使っていると良く目に付く位置に配置されている。いつまで掲載するのやら・・・http://quote.yahoo.co.jp/
楽天の企業価値を高める為に、また「ヤフーのひとり勝ち」を阻止するためにはテレビ局の買収しかなったということは理解できる。しかし、三木谷氏が「TBSの子会社になっても良い」といった時点で、今回の買収は失敗と判断すべきだと思う。素早く且つ劇的に楽天とTBSを結びつけるのであれば、三木谷氏がトップであることが必須の条件であるのだから・・・
統合したところでKBS京都みたいに潰れると言う最悪の展開もありますね。楽天の財務体質を見れば誰だってわかると思うんだが。。
元住友銀行のあの人ですね>国重副社長。楽天証券が楽天傘下になった際に、移ってきたんですよね。前にハイパーネットの創業~倒産のドキュメンタリーにも出てました。
国重福社長って元住友銀行のあの人ですか?今は無きハイパーネットの板倉さんの本に出ていた名前が一致・・・・
シナジーが期待できず、統合が上手くいかないと言う事は放送業界が将来衰弱する為の『刺客』に楽天がなり得るということ。体質改善のためには良いことだろう。
ライブドアと正反対で面白い。創業者のバックグラウンドの違いから来ているのだろうか。
飛び込み営業は、営業の基本だからね。これできない会社は、だめだろう。
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