日産自動車 コミットメントで現場はガッチガチ(仕事)
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- なんでもコミットメント
- 目的別に続々と立ち上がる組織
- 「日産ミーティングウェイ」が進行中
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なんでもコミットメント
同様に、「シフトレバーの動きの滑らかさ」といったものも数値化する。「これらは三菱では、設計者のフィーリングにすべてが任されていました」(同)。コミットメントは、数値化されたものでなければ達成したか否かが曖昧になるため、白黒つけられるように、計測可能にしているのだ。
日産でも比較的最近、導入されたのが、「部品質量」のコミットメント。部品ごとにバジェットが割り当てられ、例えば「シフター+ケーブル+ボルト」で何グラムまでに抑える、という数値目標をコミットしなければならない。
車は軽いほうが燃費もよくなり税金も安いため、軽量化は低コスト化と同じくらい重要なのだ。もちろん、質量とは別に、原価低減の数値目標もある。
目的別に続々と立ち上がる組織
日産で特徴的なのは、これらの目標達成に責任を負うチームが、目的別に、それぞれ組織されているところだ。
たとえば原価低減のための、調達先への指示や手配という仕事は、三菱では設計部門の仕事だが、日産では原価低減を専門とするチームがあり、その中に設計者が配置されるという。これは日産リバイバルプラン以来、「333活動」と呼ばれている。
「三菱では車両の重さを検討する際、各現場の設計者が目標を立てて決めていましたが、日産では、『質量』専門の部署があり、必達目標が立てられます」(同)。同様に、日産には、燃費向上の専門部署、備品コスト削減の専門部署などもあるという。
「権限が(三菱より)分散しており、(権限を持つ組織から)細部にわたって厳しく管理されるから、社員の自由度は低いです。コピー枚数もカウントして、部門ごとに削減目標を立てさせられます。ファイルも新しいものを買わず、古いものを使い続けたり…」(同)
「日産ミーティングウェイ」が進行中
2005年下期から始まったのが、「日産ミーティングウェイ」。会議の時間が長いことが問題とされ、あらゆる会議を1時間で終わらせるのが目標となった。ハードの導入が進みつつあり、プロジェクターを導入してペーパーレス会議とし、プロジェクトの共有情報を入れておくハードディスクも整備。
さらに、それらを円滑に使いこなすために、半期ごとに各部署から2名が、会議の「ファシリテーター」に任命され、専門の研修を受け
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日産の末端組織構造
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読者コメント
元T社です。三菱の購買は、数値やデータで話をする能力がないので、ひたすら台所事情を訴えて仕入先に値引きを要求するだけの「乞食購買」と揶揄され、反面教師扱いされていたのを思い出しました。
三菱は人が少ない分、色々任されて仕事自体が好きならばどんなに残業があろうとも楽しいのかも知れないけれど、基本的な設計知識や標準化・データベースが全く整ってないので、品質面で弱い設計しかできないのかもです。フィーリングに任されるとはいっても、がセンス悪い人が車を作ってもね~。と、読んだ後やっぱり三菱の生ぬるさを感じてしまいました。
三菱の車のオーナーですが、初期不良が発生したり、メーカーがユーザーからのクレームを真摯に受け止めているとは思えないなど、レベルが低いです。この文章は、「やっぱりそのレベルか」と、逆に三菱の質の低さを納得させるものです。
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