下痢する健康食品 『キシリトールガム』は7粒、『キシリクリスタルキャンディ』は2粒で子どもに下痢リスク
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ロッテの虫歯予防のキシリトールガム。トクホと歯科医師用の2種類あるが、下痢の予防には一回歯科医師用の方がおすすめ。1回の摂取量あたりの糖アルコール量が少ないため。 |
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- なぜ医薬品の下剤成分が入った健康茶が販売可能なのか?
- キシリトールでも食べ過ぎると下痢
- 虫歯予防のロッテのトクホガムは1日14粒食べる必要
- 歯科専用のガムは糖アルコール量1/2以下
- 稀ながらアレルギーも発症 現在消費者庁で検討中
マツコ・デラックスと真矢みきのCМでもお馴染みの、モンデリーズ・ジャパンが発売している『キシリクリスタル』というキャンディー。だが、子どもだと、たった2粒食べるだけで下痢に見舞われるリスクがあることがわかった。
なぜ医薬品の下剤成分が入った健康茶が販売可能なのか?
「お腹がすっきりするという健康茶を飲んだら下痢をした、腹痛を起こした」。そうした苦情が過去5年間で21件も寄せられていたのが「キャンドルブッシュ」という成分をつかった健康茶だった。
ダイエットサプリにも使用されており、以前の記事でワースト3位に挙げた山本リンダで有名な「すらっと宣言」の主成分でもある。
国民生活センターが1月23日、「キャンドルブッシュには医薬品にも使用される下剤成分が含まれている」と発表したのである。
国民生活センターの発表資料によれば、含まれていたのは「センノシド」という下剤成分で、健康茶の中にはカップ1杯で、医薬品としての下剤1回分に匹敵する量が含まれていた。
国民生活センターでは消費者に対して、人によっては激しい下痢を起こす可能性があるので注意するようアドバイスしている。
市販の健康食品の中には、今回の下剤成分「センノシド」以外にも、医薬品成分が大量に含まれるものがある。マイニュースジャパンでも過去に記事にしたことがある。
2004年の国民生活センターの調査では、現在も販売中のDHCの『メリロート』に、痔の薬の有効成分である「クマリン」が医薬品の量の2倍以上含まれていた。またDHCのサプリを飲んだ女性が肝障害を起こし入院するという事態にまでなっていた。
このように、そもそも医薬品の量を超えるものが、なぜ健康食品として販売できてしまっているのだろうか?それは、以下のようなカラクリによる。
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ロッテのキシリトールガム14粒入り。虫歯予防のためには1日で全部食べないといけない。
ロッテキシリトールガム(トクホ商品と歯科医師専用商品)の糖アルコール量と下痢の無作用量の比較
キシリトール商品の糖アルコール量一覧。キャンディの『キシリクリスタル』がダントツで、子どもは一度に2粒で下痢の可能性が出てくる。
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糖アルコールによる下痢と、下剤成分入りのいわゆる健康食品の問題を同一記事で混ぜないほうがよいと思う。
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