トヨタと国交省の“共犯”示唆する「社長会見なし」
社長の謝罪会見なくとも、淡々と報じるマスコミ(asahi.comより) |
これを受け、一部マスコミから、こんな声があがったという。「JALやANA、三菱自動車からヒューザー、シンドラーエレベーターに至るまで、不祥事の謝罪と報告はすべて企業の代表者である社長にさせてきた。にもかかわらず、トヨタだけは東京地区担当の副社長が代行している。国交省は、トヨタに限り、なぜそれを認めるのか?」
国交省詰めの記者が解説する。「東京に来ていても、謝罪報告会見には出ない…この姿勢が問題視されたものとみられます」。続く8月3日の、業務改善報告書を国交省に提出した後の会見も、やはり会見者は、慣例に従い、滝本副社長。リコール対応を迅速に行えるよう、技術情報に関するデータベースや管理システムを改修するという一点に終始し、関係者の処分などは、警察の捜査なども続いている関係から、現時点では行わない、と強気の姿勢だった。
国交省は、管掌する分野で事故やトラブルなどが発生した場合、事情説明や報告を求めて、企業のトップを呼びつける。その際、厳重注意や業務改善命令を出す。その後の記者会見は、記者クラブ加盟各社が幹事(今月は毎日新聞)を通じてトヨタ側に「報告後に記者クラブで記者会見せよ」といった具合に要求する。記者会見は任意で、これまでも西武グループの総帥・堤義明氏ら、会見を拒否した例も多数ある。
とはいえ、「不祥事謝罪会見の類は、企業の姿勢を見せる上でもトップが臨みます。地理的な問題があるのならば、ヤマハ発動機やパロマのように、霞ヶ関とは別途、現地で社長会見を開催すればいい。役所も通常は、トップ(社長)を呼びつけます
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読者コメント
昨年注文したプリウスの納車を待っているところだ。今年3月頃との約束だったが、最近の報道とトヨタの欠陥隠し体質を知るにつけ、安全な車が予定通り納車されるのか懸念している。トヨタの内規には自社利益の為には顧客の安全を犠牲にできると定めてあるのではないか。
トヨタは、省庁との人材交流ということで、かなりの数の社員を省庁に定期的出向させています。そのコネクションは最終的にロビー活動に活かさせるのですが、その後は皆さんのご想像の通りです。トヨタにあらずば人にあらず、はそういう風に育まれる訳です。
>ヒロシさんへ「天下り」がどこからどれだけいるかは、有報など開示資料で簡単に判ります。一度ご覧になるといいですよ。期待はずれでがっかりするかもしれませんが。
トヨタは1960年代から輸出に力を入れ、海外に集中豪雨的に自動車を輸出してきた。その結果、欧米の輸出先の市場が荒らされ、多くのメーカーが倒産や他社への吸収合併の憂き目に遭った。4週間もの夏休みや週休完全2日制、残業なしで従業員を大切にしていたメーカーが崩壊し、長時間労働に熾烈な下請けいじめ、自殺者や精神疾患社員を出し続けるトヨタが栄えるのは異常だ。
トヨタは基本的には秘密主義だし、威勢をカサに着て好きなことをやってきた。熊本県警の捜査が入った件でも、しょぼいリリースしか出さなかった上に、しばらくするとHPからこっそり消してましたし。
最近の不祥事などを見ていると何もかも信用できなくなりました。しかもトヨタでさえ今回の対応ですからね・・・。やはり広告料の多い巨大企業は国にも守られているんですかね。
そういえば、松下のファンヒーターの謝罪会見も副社長だったな。
トヨタって、「日本を代表する大企業」だと思ってたのに、「日本のやり方を代表する大企業」だったのね。勉強になるなぁ。
天下りをいっぱい入れてるからでしょう。子会社、関連会社を含めれば相当な数にのぼるはずです。三菱だって、結局は天下りの受け入れ拒否による報復によるバッシングですから。今後は、国交省から何という人物が入社したかの情報があれば知りたいですね。
今後、車を買い換える際に、大いに参考になる記事でした。トヨタさんの対応はとても分かりやすくていですね。取材班もネタに困らないでしょう。今回の事件は、親類はおろか、友人・知人に必ず知らせていただく貴重な教訓です。
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