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2.重厚長大でない 3.親会社・元請け #【年齢に関係なく仕事を任される】

❐やりがい―仕事軸『いい会社はどこにある?』

情報提供
第一部の2と3ハイライト
『「いい会社」はどこにある?』元原稿連載

「組織の平均年齢が若いこと」に続く、2つめの「若手が活躍できる組織」の条件は、事業内容が「重厚長大インフラ産業ではない」である。逆に言えば、軽薄短小なソフトウェア産業のほうが適している、ということだ。製造設備や大規模工場が必要となるモノづくり(第二次産業)ではなく、ITやサービスを中心とする第三次産業のほうが、若手が年齢に関係なく活躍しやすい。

Digest
  • 重厚長大インフラ系は歯車になりやすい
  • 「いいもの、たまには作るじゃん」
  • ゼネコン度高いSI、建設、デベロッパー

2.重厚長大インフラ産業ではない

重厚長大インフラ系は歯車になりやすい

三菱電機の主力事業は、電力業界向け制御機器、気象災害観測用の人工衛星、鉄道向けの列車制御システムなど、インフラが主軸だ。消費者接点が多いことからエアコン『霧ヶ峰』やマンションのエレベーター機器のほうが馴染みは深いが、主力事業は、BtoB(対企業取引)の、大きくて重いモノづくりのほうである。

「三菱電機はインフラのイメージがあるので、大きなプロジェクトをやりたい、と入社してくる人が多いです。だから、商社・石油会社・電力会社と併願する傾向があります。多くの人の役に立っているのは確かで、実際に、電車が走り、電力が供給され、気象衛星が飛び、その基盤となる製品を作っています。問題は、巨大すぎるプロジェクトにやりがいを感じられるか。1つのプロジェクトが数十億円規模も当り前で、発電所で3年、鉄道なら10年以上。自分の関与は全体の中の、ごくごく一部にすぎませんから…」(三菱電機・元中堅社員)

大きな案件を受注し、納品し、実際に社会に役立つところまで見届けられれば、やりがいはありそうだ。ただ、それはやはり三菱電機という巨大企業のチームプレーによる、長期プロジェクトの賜物。最初から最後まで関われるとも限らず、人事異動で人はどんどん入れ替わっていく。

プロジェクトリーダーとして関わるようになるのは40代以降なので、若手の間の「歯車感」は拭えない。逆に、寄らば大樹で「意味のある全体の一部」であることに安心感を持ちたいタイプには向いている、といえる。特に権限のない若手の間は、無私の精神で、大河の一滴として溶け込む感じになる。

自動車も、長いほうだ。

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富士通のプロジェクトデリバリー組織

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