2009年は、計161本を掲載(月平均13.4本)した。会員数は不況下ではじめて前年割れに転じたものの、前年比15%減にとどまった。ほぼ2年前の水準に戻ったことになる。2010年は、より収益性・効率性を重視した記事の編集によって原資を作り、動画など新サービスに乗り出していくほか、本の出版や講演によってサイトの認知度アップを図る。ジャーナリズムとコマーシャリズムを両立させる経営方針は不変だ。
◇2009年アクセスランキング10
| 2009年のアクセスランキング |
|
1 |
ファーストリテイリング&ユニクロ 規律大好き、小学校みたいな会社
| 23,680
|
2 |
伊藤忠商事、「むしろ脱いでもいいでしょうか?」な人たち
| 22,904
|
3 |
ホンダ、「仕事減らないけど賃金カット」な技術者たち
| 14,760
|
4 |
山崎製パン ためらわずに添加物をガンガン使う会社
| 14,600
|
5 |
キーエンス 北朝鮮もビックリ!分単位で管理される営業マンたち
| 14,100
|
6 |
小室哲哉、急失速の4要因
| 11,540
|
7 |
丸紅、「貰いすぎ」時代の終わり
|
11,360
|
8 |
京セラ“賞与支給式”で全社員に明細手渡し 「貰えることに感謝しなさい」
|
9,397
|
9 |
“偽装チラシ部数”で稼ぐ山陽新聞の新型ビジネスモデル
|
8,880
|
10 |
元リーマン・ブラザーズ證券社員が語る「社内のリーマン・ショック」
|
8,850
|
今年はエコナが販売停止となり、3年前からの一連の関連記事が多くのアクセスを集めた。
総アクセス数は、アプリの故障で集計できない状況が続いている。これはサーバーの入れ替えと同時に修復予定。
2009年は、6月から月刊誌『ZAITEN』への6ページ連載をスタート。一方、ヤフーとライブドアが不況でリストラを進め、その一環で記事配信が停止となった(ohmynews閉鎖にともない「パブリックニュース」のページごと消滅)。
2009年は本は出さず、集中的なインプット期間に充てた。2010年は新書をはじめ、出版に力を入れていく。引き続き、数年来の下記重点課題に取り組んでゆく。
>>・WEBメディアへの配信先開拓
ヤフーやライブドアでさえ抱えきれないわけだから、かなり絶望的。ポータルサイトは広告モデルなので、広告主企業の実態を報道する弊社の記事を受け入れると利益相反になる。広告モデルでないビジネスモデルを掲げるサイトは現れないものか。ご存知のかたはご紹介ください。
>>・週刊誌、月刊誌との連携強化
雑誌不況で次々と廃刊になるなか、新しい雑誌がでてこない。しかも不況による広告収入減により、大企業モノについてはますます掲載が難しくなっている。
>>・デキるジャーナリストを巻き込んでいく
基本的に、プロのフリージャーナリストは30代以下に存在できる環境がない。これは、バブル崩壊後に社会人になった人は、フリーで食べていく環境がなかったためだ。そうかといって、普通に文章を書けない市民記者から育てていくには手がかかりすぎて、そのような時間的余裕は一切ない。したがって、既存マスコミが崩壊し、訓練を受けたサラリーマン記者が組織外に吐き出されるのを待つほかない。毎日、産経あたりは悪あがきをしていないで、さっさと潰れていただきたい。
>>・質を落とさず新サービスを追加
20本を目指していたが、人的資源に難があって無理。会員が増えていない以上、外部の人材にアウトソースする原資がないうえ、有能な編集者と書き手がそもそもいないため、カネの問題がクリアされても、人材の問題がある。無理やり数を増やそうとすると質を落とす。本数を増やすよりも、動画などを取り入れて1本の付加価値を高める方向を目指す。
>>・連載の書籍化
「本で知っていたから取材を受ける気になった」というかたもいて、本は名刺代わり、信用になることを実感。本で稼ぐことは考えず、PR目的で本を出していく。ということは、新書しかない。
>>・ケータイへの配信
投資額が300万円との見積もりで、とてもこれは回収できないと判断。低コストでケータイ配信する方法をご存知のかたは、ぜひ教えてください。また、動画をいかに低コスト(200万円以下)で実施していくかも模索中。こちらも情報提供求む。
>>ブログ、セミナー
ブログは続けていく。セミナーは2008,2009と実施したが、顧客ニーズを知るうえでもマーケティング上、有用なので、出版社とも連携をとり、2010年は年3~4回実施したい。
>>・会員2000人超へ
2008年の平均.....この続きの文章、および全ての拡大画像は、会員のみに提供されております。
