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社内公用語の英語化は“一時のブーム”で自然消滅していた――ユニクロ店長に聞く2017年の現場「会社は、ブラック批判をかなり気にしてます」
グローバル総合職で新卒入社して10年未満のインタビュイー。iPhone(ソフトバンク回線)は「J3」以上の社員全員に会社が支給。店内ではiPodやiPadも使う。柳井社長はソフトバンクグループの社外取締役。LINEによる連絡は際限なき長時間労働につながるとして禁止。

 病的に急成長を追い求める柳井正社長のトップダウン施策により、ユニクロは2010年前後から、社内公用語の英語化(2012年)を目指して社員に週10時間の「業務時間外英語教育受講」を業務命令で強制。また、新入社員を半年で店長に就かせるため強烈なプレッシャーをかけ脱落者を降格させる「URC」(ユニクロルーキーキャンペーン)を展開、メディアに「泳げない者は沈め」と社長自ら公言して社員を追い込み、病人や離職者を量産した。その後、3年で46%の離職率を誇る、絵に描いたようなブラック企業ぶりが報道され、文春との訴訟でも完敗すると、軌道修正。「非正規1.6万人の正社員化」「正社員1万人に週休3日制導入」等のPR記事を新聞に書かせた。だが、社員にとって重要なのはその運用と定着度合だ。各種改善策の「その後」について、5年以上在籍する若手店長クラスに、じっくり話を聞いた。

【Digest】
◇「メディアの取材うけるな」かん口令
◇自然消滅した英語公用語化
◇非正規の正社員化は進んだのか
◇R社員もG社員も、給料は同じ
◇ブロック制廃止、SVをコーチに改め半減
◇深く考えないタイプに向いてる
◇レジ機械化で年80億円の削減効果
◇ロス率0.25%超で防犯タグ
◇店舗はエンターテインメントの要素がある
◇しゃべりがうまい、コミュニケーション力が高い人が出世
◇名ばかり管理職を解消、店長にも残業代を支給
◇LINEでの連絡を全面禁止
◇「ホットラインでサビ残がバレたら降格」が歯止め


◇「メディアの取材うけるな」かん口令
――『週刊文春』の、大型店潜入ルポ(2016年12月8日号~2017年2月16日号)はリアルで面白かったですが、現場の人たちの反応は。

『週刊文春』ユニクロ潜入。連載ではジャーナリスト・横田増生氏が、旗艦店「ビックロ」でサービス残業やパワハラが横行している実態を元幹部の証言として伝えている。横田氏は記事が出て、すぐに解雇となった。
「第一弾が発売された直後に、SV(スーパーバイザー)を通して、『勝手にメディアの取材を受けないように』『サービス残業がないよう気を付けるように』という2点が店舗の現場に通達されて、記事が皆の知るところとなり、話題になっていました。ですから、会社がメディアのブラック批判を、かなり気にしているのは確かです。

 内容については『いかにもありそうだな』という話ばかりなので驚きはなくて、事実だと思います」

――僕も現場社員10人近く取材した内容と比べて、それほど違和感なかったのですが、極悪非道のブラック企業だった5~6年前よりはマシになった印象を受けました。週休3日制の導入を発表したり、非正規を正社員にしたり、新人を半年後には店長にしてしまう育成方針を見直すと言ってみたり、マスコミ報道を見る限りでは、かなりユルくなった印象はあります。本当のところを教えてください。

■週休3日制度=2015年10月から地域正社員約1万人を対象に導入。週休3日を許す代わりに、出勤日は1日10時間労働となり、多忙な土日祝日勤務も義務付けられる。ユニクロはこの制度の利用者数について公表していない。ブラック批判を中和するためのプロパガンダに新聞を利用しただけ、との見方が当時からあった

ユニクロのプロパガンダ的広報に利用されている新聞社。その実態は…
「週休3日制については、そのような働き方をしている人は、見たことも聞いたこともありませんし、全く活用されていない、というのが現場の実感です。1日8時間でもハードワークでくたくたなのに、1日10時間労働を義務にされたら、選択するメリットを感じないからだと思います」

◇自然消滅した英語公用語化
――やはりそうでしたか。4~5年前は、そのハードな通常勤務のあとに、自宅に帰ってから、さらに時間外の無賃ボランティアで英語学習を強制されていましたが、その後、どうなりましたか。英語の社内公用語化は定着したのでしょうか?

■ユニクロの英語公用語化=2012年3月の英語公用語化を目指し、店長クラス以上の全社員に対して2010年半ばからベルリッツのEラーニングを週10時間、時間外に受けないと始末書を書かせるという、完全に「ブラック企業そのもの」の労務管理を行った。業務命令で50週×10時間以上=年500時間のサービス残業が強制されたうえに、二年以内にTOEICの点数が規定に満たない社員は、それまでのベルリッツ受講料を半額負担させられる、という通達も行われていた。

「英語学習は、完全になくなりました。あれは、数年間だけの、『一時のブーム』で、自然消滅という感じ。今では、店舗の社員が英語学習を求められることは全くなくなり、昇格の際もTOEICの点数基準はありません。

 外国人は全員、日本語がすごくできる人しか採用していないので、コミュニケーションや社内資料はぜんぶ日本語です。つまり、現場の運用として、社内公用語が日本語のまま.....この続きの文章、および全ての拡大画像は、会員のみに提供されております。



ユニクロのキャリアパスと報酬水準(2017年)。年収1千万円超は、遥かなる道のり。
ユニクロの店舗組織(2017年3月~)
既にICタグは全商品の値札に埋め込まれている(一部、外付けもアリ)
ユニクロが開示しているグレード別年収。各グレードの人数を書いていないところがポイント。
ユニクロ店長(S2)の給与明細。かつては「名ばかり店長」だったが、ブラック批判を受け、残業代が支給されるようになった。この月は繁忙月なので残業代が多い。

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   18:07 07/14 2017
渡邊編集長が書いた本である、若者はなぜ会社選びに失敗するのか?の中(P120)で、「~無理やり英語を使おうとしても、1000人超の組織では現実的ではなく、非効率になるだけ、というのが現実なのだ」と指摘されていました。ユニクロも例外では無く全くその通りになった。