築地署と検察の「偽造公務執行妨害事件」 築地市場で仕入れ後、暴行・傷害でっちあげで逮捕、19日間勾留
「警察と検察の不正と闘う」との決意を示す二本松進氏(64)。この事件、誰にでも起こり得るケースだけに、目が離せない。 |
- Digest
-
- 平身低頭しない二本松夫妻に怒る女性警官
- 『謝りもしないで。今日は絶対に行かせないから!』と女性警官
- 『暴行! 暴行!』と警官が言い始めた
- 『俺だってあんな婦警に遭ったらかなわんよ』と取調べ刑事
- 左手負傷のはずが翌日は右手負傷に
- 「暴行無し、警官の傷は自傷」と検事が認める
- 「これは、脅迫だと思いました」
- 疑問点が続出 年明けに証人尋問へ
- 本当は何も起きていなかった?
平身低頭しない二本松夫妻に怒る女性警官
事件は、2007年10月11日の朝に起きた。
築地市場の朝は、仕入の車でにぎやかだ。駐車場では収容しきれず、付近の路上には、二重駐車や、歩道の上、交差点のなかにさえ仕入のための車が駐車してある。二本松氏は視力が悪く運転できないため、奥さんが運転し、二本松氏が買出しを終えて戻るのを車内で待っていた。
二本松氏は一度、買った食材を車に積み、買い忘れた枝豆を思い出し再び近くの場外市場で買って奥さんが待つ車へと急いだ。
「妻は、女性警察官の高橋眞智子巡査(当時54歳)が車に近づくとほぼ同時にエンジンをかけ、5mほど移動した後ハザードをつけ、私に「移動する」と知らせるため電話をかけました。電話を受けた私は『早くして』と聞くや『もう着いたよ』(車から約20m)と返事し約10秒程で車に戻ったのです。→車に乗って店に帰ろうとすると警官が立ちはだかった。(再現写真)
エンジンがかかったままなので急いで助手席に乗り込もうとしましたが、助手席のドアが路肩のガードレールに当たらないよう、安全のため妻に『車を少し前に出して』と言って一旦ドアを閉めた時、ふと車の前に高橋巡査が立っているのを発見したのです。」
この時のやり取りを二本松氏の話から再現してみる。無言で車の前に立っていた女性警官の高橋巡査に、二本松氏は声をかけた。
『今出ますので、そこを退いてもらえませんか』
高橋巡査からは、意外だったのかなんの反応も無かった。
『すいません、先を急いでいるので、そこを退いてくれませんか』
高橋巡査はまだ無言。その真意を測ろうと顔をみようとしたが、二本松氏は目が悪く、警官の微妙な表情は読み取れなかった。だからこそ、奥さんに運転を任せていたのだが・・。
『ここは法定禁止エリアだ!』とだけ、高橋巡査は告げた。
この言葉を取締りと勘違いした二本松氏は、
『法定禁止エリアでも、運転者がエンジンをかけていてすぐに運転できる状態にあるだけでなく、今出ようとしているんだから違反にならないはずじゃない。だいたい出ようとしている車を止めるのがおかしいよ』と返した。
『いや、ここは法定禁止エリアだ』『私も40年間免許を持っていろいろな場面を見てるけど、向こうの法定禁止エリアの放置車両には何もしないで、運転手が出発しようとしてる車を妨害して即取り締まる警察官など見たことないよ』
二本松氏は、このように納得できない旨を口にしたという。
『謝りもしないで。今日は絶対に行かせないから!』と女性警官
事件現場。横断歩道の左端の柳の木の近くで二本松氏は逮捕された。 |
実は、周辺には数十台の車両が歩道に乗り上げて駐車してあったり、T字型交差点内にも駐車してあり、その多くにはドライバーがいなかった。というのも、築地市場と築地警察署の所謂「協定」で、朝は仕入の車は取り締まらないことになっていたからだ
この先は会員限定です。
会員の方は下記よりログインいただくとお読みいただけます。
ログインすると画像が拡大可能です。
- ・本文文字数:残り7,207字/全文8,594字
築地市場周辺の朝は、仕入れの車が多数駐車されている。多くはドライバー不在で駐車しているが、このような放置自動車には警官はなにもせずに、運転手が乗車し、エンジンをかけ移動しようとする二本松氏らにだけに文句を言い始めた。
現場の状況を解説した二本松氏作成の図。中央「ゴミ処理場」と書かれた少し下に奥さんが運転する車を停車してあった。
勾留状。逃亡の恐れありとされているが、氏名・住所・職業はむろんのこと主要なことは警察が把握しており、二本松氏本人は不当逮捕に対し法廷で闘うと宣言しおり、逃亡の可能性などなかった。長期拘留は重大な人権侵害である。
(上)逮捕されたときの被疑事実。「同巡査の胸を7~8回突くなどの暴行を加え」は、嘘であった判明した。さらに同巡査が「運転席側ドアの間にいるにもかかわらず」とあるが、実際は位置が逆で、車体とドアに挟まれるかっこうになったのは二本松氏の方だったという。(記事本文中の再現写真を参照)。(下)不起訴処分理由告知書。不起訴処分の理由は「起訴猶予」と、19日間も身柄を拘束しながらたったの四文字の回答。
Twitterコメント
はてなブックマークコメント
『法を犯す行為があったのでなく、警察官に対して平身低頭しなかったから、気分を害した警官が激情に駆られて市民を逮捕したことになる』
これは酷いわ~。こういうのは、いつ自分が巻き込まれるかわからんので、他人事じゃないよね。こういう時のためにボイスレコーダーなんかを常備しておかないといかんね。
facebookコメント
読者コメント
11月1日、判決、朗報を待っています。
今日、高松高裁に特別抗告申立書を提出しました。
左記林克明氏はこの築地署デッチ上げ事件に対し、現場において目撃証人取材、裁判長らの訴訟指揮取材、原告・被告らの証人尋問取材を通じて、事件の真実を第5弾まで追跡しています。ぜひ閲覧して頂ければこの事件の真の恐ろしさが分ります。
⑤警察官の虚偽通報に端を発したデッチ上げ捏造事件の6年半余の長い国賠裁判で、築地署・東京地検の犯罪を隠蔽するため被告都・国は計22名指定代理人らを投入したが、原告らは裁判過程でこの不公平な税金の無駄遣いをも、その財源に税金を納めている国民にぜひ知って戴きたいと考えてきました。この事実もより多くの方々に拡散して頂ければと存じております。
④第1審の勝訴も警察・検察の証拠隠蔽、事件捏造を秘密にする蜥蜴の尻尾切り判決でしかない。「被告らは本事件の発生の原因・この種の事件発生を未然に防止するための方策、並びに本事件に直接・間接に関与した特別公務員の処分内容を明らかにした謝罪文発行」は却下されたままである。
③今回マスコミ各社の報道は主に勝訴判決の要旨を伝える内容にとどまっているが、左記林克明の取材報道のように真実を伝えて警察・検察の違法行為を糾弾して是正を促す内容が望まれる。よって、本マイニュースジャパンの読者の方々による真実の記事の拡散して戴ければ幸いに存じます。(④に続く)
②報道各社は単に国賠裁判における判決文をそのまま報道するのみで、警察・検察・裁判所の闇の部分にまで踏み込んだ取材報道する社は今回は無し!(③に続く)
①平成28年3月18日第1審勝訴!応援して下さいました皆様に感謝!感謝!引き続き応援方。地裁判決は高橋真知子・渡辺すみ子両警官の公妨事件捏造を認めるも、証拠隠蔽・事件捏造を主導した捜査警官(中島有侍警部補・前橋淳一巡査部長・小島修平巡査部長)、五島真希検察官の責任は回避させようという意図が明白。(②に続く――原告より)
左下事件現場周辺写真参照⇒事件3年後・5年後も同じ風景。この事件は一見ただの誤認逮捕事件であるが,実はそれよりもっと恐ろしいのは,その裏での「仕事」である。当初は私憤解消に【脅迫・逮捕】といった違法行為だったが,その後の【隠蔽・捏造】などは,関わっている者以外は想像もつかないほど恐ろしいものである。(参考:被告らの代理人だけでも延べ20人以上)
実際はたった5分間(被告ら2人は寄添ってコソコソ話している際,時計を見ながら確認した)の事件を,築地警察署捏造班及び高橋真知子・渡辺すみ子両巡査らのデッチ上げた事件は15分~20分は要することになる。27年間築地魚市場通っていた告訴人はもちろん,実際も全く取締ろうともしなかったのが,真実である。築地署前橋淳一巡査部長も事件当日,面会に来た第3者にはっきりと「こっちも取締るつもりはなかった」と明言したのだ。その時のメモもある。⇒全く取締られる対象に当たらないのである。
職務パワーを利用して百姓をいじめ、すぐ嘘を膨らます警官には断固戦って向かうべきです。二本松さんにエールをお送りします!
昨年11月29日の被告尋問時、宣誓しながらも虚偽証言に終始していた。しかし現在も高給をとって平気な顔で道路に出ている。
警察、検察は隠蔽、捏罪行為を特権と思い込んでいる。
これだから女わ的な話に発展しかねない事案であるが、御愁傷様としかいいようがない。ポンコツに性別は関係ない。
すべて、アメリカの飼われた石原がながいし過ぎたため。可哀想だ。
検察の裏にはロックフェラー一族のギャング・マフィア。警察と検察は一体。もともとGHQが霞が関の国策=USAの政策を守り守らないものを取り締まるために作ったのが組織が検察。日本は警官がモラル崩壊を起こして、関係ない市民までにも不当逮捕が及んでる。
日の丸組と言うヤクザの築地事務所に、皆で抗議をするのが効果的!裁判にはこぞって皆さん傍聴へ行きましょう!
この記事を読んで、驚きました。皆声を上げて二本松さんを応援しましょう!
今時の警察は、日の丸組という暴力団。最近のニュースも暴力団が逮捕される記事よりも、警察官が逮捕される記事が多い。
裁判所が果たして法定での証人尋問を認めるのか。ふつうの人は、証人が出廷するのが当たり前だと思うかもしれないが、それすら認めない裁判官が多い。ぜひとも証人尋問を実現させてほしい。これがポイントだ。
記者からの追加情報
会員登録をご希望の方はここでご登録下さい
新着のお知らせをメールで受けたい方はここでご登録下さい(無料)
企画「その税金、無駄遣い、するな。」トップページへ
本企画趣旨に賛同いただき、取材協力いただけるかたは、info@mynewsjapan.comまでご連絡下さい。会員ID(1年分)進呈します。