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「一連の計画的倒産の企画者は永瀬殿だ」――疑惑追及の中心人物が不審死、“東進50億円倒産事件”詐欺師は破産後も悠々自適
詐欺師・柏木秀信(72歳=右)の会社「モアアンドモア」とFC契約を結んだナガセの永瀬昭幸社長(73歳=左)。2人は同時期に野村證券に在籍。2017年3月、50億円もの負債を抱え倒産したモア社のスポンサーとなって、民事再生で「東進」38校を実質タダみたいな値段で手に入れた。

 東進事業を展開するナガセ(永瀬昭幸社長)が、詐欺で野村證券を懲戒解雇された元同僚・柏木秀信氏をあえてFC加盟させ、詐欺的手法による資金集めを続けた16年の間、フランチャイザーとしてロイヤルティー収入を得続けたあげく、民事再生で公的資金含む43億円の借金を棒引きさせ、格安の「随意契約」3.2億円でナガセが事業譲渡を受け、何の責任もとらぬまま年3~4億円のロイヤルティー収入を今も稼ぎ続けている、現在進行形の「東進50億円詐欺的踏み倒し事件」。少なくとも教育者として詐欺師を重用するカネ儲け手法について説明責任があるが、債権者らからの質問に答えないばかりか、「計画的倒産」疑惑を追及してきた中心人物が白骨死体で見つかるなど、関係者の不審死が相次いでいる。倒産させた柏木元社長はベンツを乗り回し、自己破産したとは思えない生活ぶりで逃げ回る。真相を追った。

【Digest】
◇ベンツを乗り回し、悠々自適な生活ぶり
◇「川原氏は殺されたと思います」元取締役の3男も突然死
◇変死した川原氏は資金調達のキーマン
◇野村證券金融法人部課長として13億円詐取、有罪確定
◇証券界を永久追放、執行猶予中に学習塾を起業
◇飲食店、タワマン、ピカソ、ベンツ…消えた50億円の行方
◇なぜ50億も…曖昧にされた貸し手責任

◇ベンツを乗り回し、悠々自適な生活ぶり
 「生活保護を受けているとか、本当にカネに困っているなら、私も取り立てる気はありませんよ。でも柏木は、ぜんぜん違いますから。自己破産してからもベンツEクラスを乗り回し、よい服を着て、よい家に住んでいます。借金の取り立てがなくなり、悠々自適です。財産を隠していたんだと思います」――。5億円を踏み倒された望月光洋氏(73歳)は、憤懣やるかたない様子で、そう語る。

柏木が自己破産後に運転していたベンツEクラス。親族か、子分格の人物の名義である可能性が高い。裕福な生活を送っている様子がうかがえる。ナンバーから名義を調べることは、法的な壁があり、債権者でもできない。
 現状の法律では、自己破産した者の親族(妻や子供など)は、生計を共にする家族であっても別人なので、一切、財産について責任を問われない。したがって、十分な時間をとって計画し、あらかじめ全て家族名義にしておけば、自己破産しても、家や車などの資産を差し出さなくてよい。

 たとえば妻名義の車に乗り、妻名義の家に住むことは、合法だ。しかも、車のナンバーから所有者を調べて検証することすら不可能で、プライバシーは厳重に守られる。自己破産した者勝ちだ。

 「2017年12月(自己破産の約7ヶ月後)、妻名義の自宅に住んでいた柏木が、たまたま車で出かけるところを見つけたんです。息子と一緒に乗っていて、柏木本人が運転していました。それで、追跡して撮った写真がこれです。ガソリンスタンドに入ったので、そこに私も入って声をかけたら、裁判所に向かう途中だ、と言っていました。一度しっかり話したいと言ったのですが、すぐに柏木の弁護士から『直接話さないように』という連絡が来ました。5億円返さずに、謝罪すら全くないんです。後日、このベンツはどこかに消えました。どこに隠したのかはわかっていません」(望月氏)

2019年7月、妻名義の自宅に停めていたメルセデスベンツEクラス

 こうして、会社の民事再生&個人の自己破産という「最強の借金踏み倒し術」を使われた望月氏は、その倒産の計画性に強い疑いを持つに至り、翌2018年4月18日~11月21日、5回にわたって、ナガセ代表取締役 永瀬昭幸宛に、質問状を送った。

 高校の同級生だった川原康晴氏、長男の望月昭洋氏という2人に代理人になって貰い「プロジェクト・ブルー」を結成、他の債権者らへの調査結果をもとに、以下を質問した。

「永瀬昭幸殿」への質問状(2018年6月20日)
 「我々は、今回の一連の計画的倒産の企画者は永瀬殿だと考えています。収集した情報によれば、平成28年11月末、柏木が貴殿に(株)モアアンドモアの財政状態を打ち明けて相談した際、貴殿が(株)モアアンドモアの民事再生の申請と柏木の破産という方針を示したことが始まりです。貴殿の方針に従って…」と、望月氏の周囲に起きた事実関係が綴られ、計画的な倒産とその被害状況について、責任を問うている(詳しくは右記2018年6月20日付の質問状参照)。

 なかでも、計画的倒産と疑われるのは、債権者集会において民事再生計画の議決で過半数を得るためにとった、巧妙な手法だ。

 「債権者集会で再生計画案に過半数の賛成を得るために、望月光洋の場合、恫喝弁護士を使って債権を否認し、議決権を2分の1にする手法を取りました。最終的に裁判所の決定で望月光洋の主張する債権額は認められましたが、再生計画案の議決の際は、債権が否認されていたため議決権を2分の1とされ、正当な議決権を行使する機会を奪われました」(2019年7月2日、ナガセ代理人宛の文書より)

 望月氏の5億円強の債権額が正式に認定されたのは2018年2月8日。債権者集会の議決は前年の10月18日だ。望月氏はもちろん反対票を投じたが、債権額に応じて配分される議決権は2.5億円分に半減され、他にも多くの「不芳属性先」が一方的に議決権を半減されたため、結果的に、ナガセが都合よく安価に買収する(事業譲渡を受ける)再生計画案を、阻止することが出来なかった。そんな、法の網の目をかいくぐるような、脱法的かつ不条理なことができてしまうのか――と驚くばかりであるが、法律に詳しい、手慣れたプロの手法である。そこには確かに、計画性が感じられる。

通知書(2018年7月3日
 これに対してナガセは、代理人が「裁判所および監督委員の指導、監督のもと、法に則って進められたものであり、貴殿らが指摘するような計画的倒産ではありません」と、木で鼻をくくったような「通知書」を送ってきただけで(2018年7月3日=左記のとおり)、具体的な個別の内容について、いっさい答えなかった。

 この、同社代理人である小原健弁護士が質問(取材)に答えない姿勢は一貫しており、弊社に対する「東進SLAPP事件」でも、4回5回と繰り返し送った質問状(記事参照)に対して一度も答えることなく、代わりに高額の“いいがかり訴訟”を仕掛けてきた結果、ナガセの敗訴が最高裁で確定している。後ろめたいことがないのならば、堂々と事実関係と言い分を具体的に答えれば、誤解の余地もなくなる。答えられないということからは、やましいことをしている、ということが強く推認できる。

◇「川原氏は殺されたと思います」元取締役の三男も突然死
 この、プロジェクト・ブルーを主導した中心人物である川原氏の訃報が飛び込んできたのは、2021年9月27日のことだった。それは、山で変死した――という、にわかには信じがたいものだった。長年の友人だった望月氏も、登山が趣味だとは一度も聞いたことがなかったからだ。

 「宮崎県延岡署刑事課の井上刑事から、『川原康晴氏が、白骨死体で発見された』と、横浜市鶴見区の私の事務所に、連絡が入ったのです.....この続きの文章、および全ての拡大画像は、会員のみに提供されております。



野村證券・田淵義久社長との和解契約書
タワマンの柏木の家に飾られたピカソの「顔」。「ピカソのホンモノを買った」と言ってきたことがあるが、信憑性は低い。
西村純一氏は、確かにモア社の取締役に就いているが…

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