遺伝子組み換え使用ワースト1は明治HD、おやつの『カール』など
遺伝子組み換え食品使用企業ワースト10 |
(ワースト50社とその商品名一覧は末尾でエクセルダウンロード可)
- Digest
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- 多くの食品や飲料に遺伝子組み換え原料が使われている
- 企業に大甘な日本の表示規制
- 消費者の立場に立ったEUの規制
- どの食品が遺伝子組み換えか分かる『トゥルーフードガイド』
- 遺伝子組み換え会社ランキング
- 健康への影響
- 環境への悪影響
- 「遺伝子組み換え作物が飢餓を救う」の疑問
- 消費者が選べない問題
多くの食品や飲料に遺伝子組み換え原料が使われている
「そういう甘い飲み物って、ほとんど遺伝子組み換えの原料が使われているんだってね」。仕事の合間に「午後の紅茶」を飲むのを楽しみにしている僕に友人が言う。遺伝子組み換え作物とは聞いたことがあるが、その実態は良く知らない。グリーンピース・ジャパンによれば、清涼飲料や缶コーヒーを始めとする甘い飲み物には、糖分として「異性化糖」なる物が使われている、とある。
異性化糖とは、ぶどう糖の一部を果糖に転換(異性化)したもので、砂糖液と同程度の甘味度がある。
その異性化糖の原料は90%以上がアメリカ産のトウモロコシから出来たコーンスターチで、残り10%弱は国産のジャガイモデンプンとさつまいもデンプンである。アメリカ産のコーンスターチは輸入されているほとんど全量が遺伝子組み換えされていると言うから、かなりの量の遺伝子組換えトウモロコシが異性化糖に化けて我々の食卓に上っているわけだ。
もし冷蔵庫に次にあげる物が入っていたら、成分表を見て欲しい。
コーラ、発酵乳酸飲料、フルーツジュース、清涼飲料、ポン酢などの調味料、ドレッシング、パン、アイスクリームケーキ、缶詰、漬物、スポーツドリンク、酒類、チューインガム、ジャム、佃煮、練製品、粉末製品。
必ず「ぶどう糖果糖液糖」又は「果糖ぶどう糖液糖」なる文字が目に付くはずだ 。この2つを総称したものが異性化糖である。
異性加糖は約30年前に開発され、今では多くの飲食品に使われている。その消費量は、醤油の消費量とほぼ同じ年間100万トン以上が消費されているという。大雑把に国民一人当り毎年10Kgの異性化糖を採っているということになる。
この「表示されない遺伝子組み換え食品」問題は、毎日新聞も報じている。
→清涼飲料水:一部で遺伝子組み換え原料使用 表示義務なし
企業はどう説明するのか。
『午後の紅茶』を生産販売するキリンビバレッジのお客様相談室に、「遺伝子組み換えの成分を使っているのでは?」と問い合わせると、最初は否定。そこで異性化糖の原料であるコーンスターチに、遺伝子組み換えのトウモロコシが使われているのでは?と突っ込むと、「異性化糖の材料に遺伝子組み換えの作物を使うのは食品衛生法で禁止されているので使っていない」とまで言う。おかしい。
そこで、「食品衛生法の何条ですか?」と尋ねると、「それは間違いでした、すみません。本当は
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上:明治製菓のミルクチョコレートの原材料名を見るとレシチン(大豆由来)とある。これは、ほぼ遺伝子組み換え作物を原料としている。下:日本で「遺伝子組み換え」の表示ラベルは殆ど見かけない。「不分別」という表示でさえイオンやCOOPなど環境に配慮した正直な企業だけである
EUでは「遺伝子組み換え原料」の使われている全ての原料を表示義務としている
グリーンピースが発行する「トゥルーフードガイド」は遺伝子組み換え食品が分かる。なんと無料で手に入る
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カールは濡れ衣だよ。植物油脂はたぶんパーム油だから。
2009年の記事
カール好きなのにな。。。
異性化糖という形で、知らず知らずに遺伝子組み換え食品を摂取している'o' グリーンピースの調査をもとにEU基準で遺伝子組み換えを使用している企業をランキング
三年前の記事だが
2009/11/13 天笠啓祐氏のコメントも。
『天笠氏「遺伝子組み換えの成分は他の成分に混ぜた時点で他の遺伝子にも影響を及ぼすのです」』普遍的にそのような相互作用を起こす、という報告がもちろんあるのよね?
表示の範囲については議論があってよい。/「遺伝子組み換えでない」表示が可能なのは実質日本だけなのだからそれも辞めるのとセットにしてほしい
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読者コメント
電力会社からカネをもらって「原発は安全」だの絶対必要だのとヌかしていた勝間和代というBBAがいたが、この問題でもシャシャリ出てきそう
明治や遺伝子組み換え食品推進のキリンビールなどのなどの関係者や回し者がここにまぎれこんきていますね。化学調味料のまん延を継続している味の素に対しても厳重に警戒する必要があります!!!
↓もともと自然界にあるものが野菜、魚になるのと
自然界にない遺伝子組み換え素材で作られた
ブドウ糖果糖液とを同列に扱ってる時点で
例えとしては全くの不適当だわ。
ぶどう糖果糖液糖の原料まで気にしだしたら、野菜の原料はご先祖様を火葬場で焼却した灰や鶏や牛のフン。魚だって人間のうんこや死体だしね。なんか大企業をいじめて喜んでるような気がする(主観ですけどね)
カールは濡れ衣でしょう。コーンは組み換えでないから、「植物油脂」のほうに使っているとエクセルで断言しているが、憶測でしょ? これの「植物油脂」は、組み換えでないおそれのあるコーン油や大豆油、ナタネ油は使っていないはず。安くて酸化しにくいパーム油でしょうから遺伝子組み換えの心配はない。
いやいや、異性化糖に限って言えば原料の段階で精製されているので遺伝子組換えは関係ないでしょう。純度が高くなければ原材料の糖としては売り物になりませんから。子どもに対しては、むしろ虫歯や依存性など糖自体の悪影響を心配した方がいいと思います。
かなかなさんこそなんなんですか?いきなり話に入ってこないでください。
これをみると大手のお菓子はほとんどダメかとおもってしまう。かといって個人でやっているところも知らず知らずに使ってしまっているだろう・・・。ほんと子供達のたべるものがなくなってきてしまったなあ。
なるべく安全な食べ物を、とは思うものの、添加物、遺伝子組み換え、放射能と考えると、どんどん高価になってしまう。 できる範囲でやるしかないんだろうけど・・・・つらい。
初めまして♪
私ペンデュラム(ダウンジング)であらゆるもののエネルギーを調べてまして、
この前丁度非遺伝子組換えと遺伝子組換えの成長過程を調べました。
そしたら、エネルギー的には全然違うので、私はあえて食べるものではないと感じてます。遺伝子組換えは調べた限りエネルギー的にはNOです。
カールのパッケージに「遺伝子組み換えコーンが混じらないよう、栽培から火口までの各工程で分別管理がされたコーンを使用しています。」と記載されているのに、これは一体どういうことなのでしょう? 何を信じればよいのかわかりません。
一番目を向けるべきところなのは職の問題であることを
痛感させられた。
怖いよね。気を付けてるのに・・・意外な落とし穴がある。とにかく原材料をちゃんと確認して、添加物の有無も確認して、少し高くても安全性の高いものを買おう。
守りたくても守りきれない・・・ 今の日本で安全を守りきることは不可能に近い。 100%の表示義務化は、今の日本では無理。
おっとっと 大好物で毎日1箱食べて、明治のチョコもケーキに使いまくって・・・ トホホ・・・
消費者が選べない
議論するのも馬鹿らしいレベルかも知れないけど
放射線から食糧産地や居住地を逃れているついでに、子供達の為に食の安全全体を考える時期が有っても良いかも。
トランス脂肪酸はどのくらい入ってるのかホントに不明確な日本の食べ物。
今、明治アーモンドチョコレート食べていて、気になったから、裏を読むと大豆由来と書いてある。紛らわしいので遺伝子組み換えと書いてくれ!
アメリカ産のコーン由来のものをエサにしてる日本畜産農家がほとんどでしょ。結局、日本で生産されたものにもかなりの影響があるんですよ。僕らは殺虫剤を食してるようなもの。
遺伝子組み換え食品は、否応なく日本人の口に入っている。マウスの実験でもわかるように数世代後が心配だ。一方で、反対一色の世論によって日本はこの分野の研究開発から取り残されているのも問題だ。民主党政権は、国家プロジェクトとして遺伝子組み換え食品の安全性の検証を行うべきだ。
>専門家や食品業界の間では、安全性議論そのものが非科学的で馬鹿らしいレベル…
「00年以降、開港もしくは滑走路を拡張した全国30空港のうち、着工前の需要予測よりも実際の乗降客数が上回ったのは4空港にとどまる」(朝日新聞11/22)
何であれプロと業界は常に正しい、頼もしい。遺伝子組み換え議論でも理科オタクと結託して客観・公正・厳格な議論を展開してください、エコナのように。
また悪質な組み換え叩きの記事か。売名ジャーナリスト天笠のコメントなんか掲載する前に、ちゃんと研究者に取材しろ。専門家や食品業界の間では、安全性議論そのものが非科学的で馬鹿らしいレベル。消費者の理科離れにつけ込んだ無知な輩が騒いでるだけ。
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