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花王、資生堂、マンダム… 洗顔料・歯磨き粉・ボディソープ等に眼球損傷&環境汚染のプラスチック微粒子「マイクロビーズ」使用、米欧では規制進む

情報提供
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上は、化粧品ランキングサイト上位でプラスチック・マイクロビーズが入っていることが判明した製品の一部。左から「ギャツビー薬用フェイシャルウォッシュ パーフェクトスクラブ」(マンダム製)「アクアフレッシュ エクストリームクリーン ホワイトニング+」(グラクソ・スミスクライン製)。下は花王の製品。花王は取材拒否したため、この5製品にはプラスチック・マイクロビーズが入っている疑いが濃厚だ。
 肌の古くなった角質を除去するスクラブ洗顔剤や歯磨き粉等に使われる微細なプラスチック粒子「プラスチック・マイクロビーズ」は環境汚染のリスクが高く、今年2月に米国で規制法案が提出されたのを機に、欧米の化粧品メーカーが相次いで自主規制を発表した。厚労省によれば、このマイクロビーズは、目に入ると眼表面を傷付ける恐れもある。日本市場での状況を知るためランキング上位130製品を調査したところ、マンダムや花王などを中心に、日本では野放しに使われていることが分かった。ボディショップなど環境保護をうたうメーカーも平気で使用している一方、「規制の有無に関わらず一切使用しない」と答えるマイナーなメーカーも多かった。眼を傷つけるリスクがありながら、資生堂はベビーパウダーやハンドクリームにマイクロビーズ成分を使用している。調査結果を詳報するので、健康および環境汚染に対するそれぞれの企業姿勢、および、規制当局が動くまで放置するコンプライアンス意識の低さを読み取っていただき、消費行動に役立ててほしい。(全60メーカーの回答リストはエクセルダウンロード可)
Digest
  • プラスチック・マイクロビーズとは
  • マイクロビーズが入っているランクイン製品
  • ランク外にもマイクロビーズ入り製品が続出
  • マイクロビーズの表示での見分け方
  • 調査方法詳細

プラスチック・マイクロビーズとは

『プラスチック・マイクロビーズ』(以下、「マイクロビーズ」と表記)という言葉をご存じだろうか?これは、スクラブ(肌表面の古くなった角質を除去する)をうたった、『洗顔剤』『歯磨き粉』『ボディソープ』などに使われる『微細なプラスチック粒子』である。マイクロビーズには、古い皮膚や汚れをこすり落とす効果がある。マイクロビーズの大きさは1mm以下で、消費者のバスルームや洗面所から下水処理施設のフィルターを通過して川や湖、海に、毎年何百万トンも流れ込んでいる。

マイクロビーズは殺虫剤など化学物質がつきやすく、マイクロビーズを食べた魚が体内に有害物質を蓄積する恐れがあり、食物連鎖で環境全体を汚染し、人間にも深刻な影響を与えるリスクがある。

そのため、米国ではニューヨーク州政府が14年2月、マイクロビーズを使った製品の販売を禁じる法案を提出、カリフォルニア州でも提出済みで、ほか数州でも準備が進んでいる。

これを受け、米国の化粧品メーカー「ジョンソン・エンド・ジョンソン」、「プロクター・アンド・ギャンブル」(P&G)、英国「ユニリーバ」、仏国「ロレアル」などは、果物の種子などに素材を転換していく考えを相次ぎ発表した件は、2014年3月6日付『日本経済新聞電子版』などでも報じられている。

さらに、英紙『インディペンデント』(2014年5月25日付電子版)によると、仏の化粧品メーカー「クラランス」、米国「エスティローダー」、英大手ドックストア「スーパードラッグ」、「ブーツ」、英大手スーパーマーケット「テスコ」、「セインズベリーズ」「マークス&スペンサー」も、今後は自社製品でマイクロビーズをつくらない、と約束した。

環境面での悪影響の懸念だけではない。あまり知られていないが、マイクロビーズを使った洗顔剤は、目に入ると、眼表面を傷付ける恐れがある。

その件は、日本の厚生労働省の通知「スクラブ等の不溶性成分を含有する洗顔料の使用上の注意事項について」(2010年8月18日付)にも載っている。「スクラブ剤や泥、火山灰等の不溶性成分を含有する石けん類及び薬用石けん類(略)「不溶性成分含有洗顔料」(略)は、不溶性成分が異物として眼に入る可能性があること、眼表面を傷つけるおそれがある」とし、製品の容器か外箱に使用上の注意事項の記載の徹底を呼び掛けている。

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厚労省の通知

念のため、ここでいう「スクラブ等の不溶性成分」には「マイクロビーズ」が含まれるのか、担当課の厚労省医薬食品局安全対策課のフクダ氏に確認したところ、「マイクロビーズも対象に入る」とのことだった。

なお、マイクロビーズがボディソープや歯磨き粉に入っている場合の人体へのリスクについては、厚労省は指摘していないが、ボディソープや歯磨き粉が誤って眼に入るケースは普通にあるし、歯磨き粉は、日々、少しずつ飲んでいる。飲むリスクについて論じている研究者はいないが、飲むのは避けたいという人は多いはずだ。

このようにマイクロビーズは、環境リスクが高く、欧米では急速に規制、自粛が進んでおり、人体にも悪影響を及ぼすリスクと不安があるのに、日本では音沙汰がない。そこで筆者は、主要130製品について、独自調査を試みた。(調査方法詳細は末尾参照)。

マイクロビーズが入っているランクイン製品

調査結果をみてみよう。まず、ランクインした130製品のうち、メーカーが「マイクロビーズを使っている」と回答した製品は以下の通り。

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上から順に、グラクソ・スミスクライン、ELGC、マンダムの商品紹介(各社HPより)、一番下はアラミスラボシリーズ マルチアクションフェースウオッシュ」(ELGC製)

一つは、@コスメランキング「歯磨き粉」部門で第11位に入っている、

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上3枚は花王HPより。成分表の赤い箇所が「コポリマー」。4枚目の左はエイボン・プロダクツHPにある洗顔料「ファーストクラッシュ3-in-1」、右はバイソンHPの「ワキララクリアウォッシュ」の説明

上が左から、「ダヴディープクリーン洗顔」(ユニリーバ・ジャパン)、「フェイシャルクレンジングポリッシュC」(ザ・ボディショップ)、「スクィーキークリーンスクラブTT」(同)。下が左から、「リガオスフェイスウォッシュスクラブ130g」(ジャパンゲートウェイ)、「グランティアEXホワイトアップベースUV」(ヤクルトビューティエンス)、「ハローキティクレンジングウォッシュ」(ロゼット)

資生堂のハンドクリーム「薬用モアディープ」と「ベビーパウダープレスド」

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tailtame2017/03/01 00:46

2014。日本。

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calibaby2014/11/11 17:12

おっ。

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byonhon2014/08/08 07:24

歯磨き粉。ちゃんと選ばなな~。

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英国は禁止2018/01/09 21:19会員
fukano2016/01/28 12:03会員
こだま 2015/12/08 09:52
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