2014年は140本の記事を掲載し、前年比41本減と抑制しつつも、ページビューは27.5%増(月平均130万9千PV)となり、会員数は2千人前後をキープ、会費売上高は概算で前年比2%増と過去最高水準を維持した。モバイルからのアクセスが前年比7割も増え、デスクトップは1割減となった結果、もはや3分の2がデスクトップ以外からの利用となった。スマホの浸透で、急速にモバイル化が進んでいる。収益力が向上して生まれた余剰資金を次の事業への再投資に振り向けるべく、新サイト『イシャログ』を、年末にオープンした。10年の実績と経験を活かし、タブーのない「患者による医者口コミデータベース」として、“あなたに最適な医者を見つけ、最悪な医者に関わらないためのサイト”を目指し、第二の柱にしていく。
◇イシャログをリリース
イシャログ(ishalog.mynewsjapan.com/ )はMyNewsJapan開業10周年事業として進めてきたもので、文字通り、患者が医者にかかったログを残し、共有していくことによって、よい医者は高く評価され、悪い医者は淘汰されていくという、まっとうな市場原理が働くためのインフラを目指している。受益者(生活者、消費者、有権者)の立場で現場から個人が情報を発信・共有するというMyNewsJapanの理念に基づいたものだ。
相互扶助の精神にもとづき、自身がログを提供するか、提供するログがない人は料金を支払うことで、全サービスを利用できる。つまり、情報を出すか、お金を出すことで、会員となって、医者情報データベースにアクセスできる、という仕組みである。
とはいえ当初は情報の蓄積もないため、みなさんの積極的な投稿をお願いしたい。活発な投稿を促すインセンティブについても、これから考えていく。現在のものはベータ版ともいうべきもので、これから各種改良を重ねていく。
◇2014年アクセスランキング10
(対象:2013/12~2014/12にアップされた記事)
2014年の140本のなかでアクセス数を集めたのは、以下の記事だった。まずは一覧いただきたい。
| 2014年のアクセスランキング |
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1 |
僕が楽天を辞める前に、これから入社を検討している人たちに伝えておきたいこと
| 50,143
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2 |
敷島製パンはトランス脂肪酸漬け コンビニ独自ブランドパンではファミマとサンクスに要注意
| 44,510
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3 |
花王、資生堂、マンダム… 洗顔料・歯磨き粉・ボディソープ等に眼球損傷&環境汚染のプラスチック微粒子「マイクロビーズ」使用、米欧では規制進む
| 33,905
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4 |
サイバーエージェント、新卒“キラキラ女子”の「子守り」に疲弊する中途採用エンジニア&デザイナーたち
| 30,757
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5 |
米国で禁止のトランス脂肪酸 国内ワーストマーガリンは日本生協連、ファストフードのワーストはマクドナルド
| 29,398
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6 |
楽天 社員が語る物流事業失敗の惨状「ブラック企業としか言いようがありません」
| 24,798
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7 |
ヤマダ電機23歳フロア長が新店オープン2日前に過労自殺 契約社員からいきなり管理職に登用後1か月で
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23,685
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8 |
部下への暴力は「何十回」「愛があればいい」 ステーキのくいしんぼパワハラ上司が証言、店長の過労死裁判で
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22,724
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9 |
安全な国産みかんはこう選べ!――EUが禁止した危険農薬検出で台湾が日本産みかんを廃棄、大一つで子どもに健康リスク
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19,992
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10 |
『トマ美ちゃん』だけじゃない!効かない上に危険な最悪サプリ 1位富士フィルム『メタバリア』、2位DHC『フォースコリー』
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19,047
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◇まとめサイトの影響が顕著に
実は、年間ランキング30位までで、この1年間にアップした記事は、上記の10本だけにとどまった。ベスト10には、3本しか入っていなかった。残りは、過去10年間の、昔の記事の「蒸し返し」である。
これは、データベースとしてうちの記事の価値が高いから古い記事でも読まれているという面も確かにあろうが、むしろ、単にまとめサイトが増え、モバイルから暇つぶしに待ち時間などに手軽にアクセスされるようになっただけ、という理由のほうが大きいとみられる。
まとめサイト経由でのアクセスは、ふわっとした瞬間的なものにすぎず、読んでいる人は単に「情弱だったから掲載当時は知ることができなかった層」なので、ぜんぜんしっかり読まれるはずもなく、会員にもならないため、アクセス数という指標が、会員モデルであるウチのサイトにとって、どんどん無意味になってきている。
そこで重要となるのが、「会員に読まれている記事」だ。会員の支持を得ている記事を増やさない限り、顧客満足度は高まらない。
◇会員に読まれている記事ランキング10
以下が、そのランキングである。期の途中からの集計となっているため、右側の数値は指標程度にみてほしい。
結局、僕が書いた記事が会員から読まれており、お金を払って読むべき記事、お金をとれる記事というのは、この類のものなのだということが、よくわかった。今後も、このデータをもとに、会員の支持に応えられるような記事を増やしていこうと思う。
◇2014年ツイッターランキング10
SNSの浸透によって、ツイッターで共有されることの重要性も高まっている。リーチだけでなく、サイトのPRや知名度向上という点でも無視できない。以下が、ツイッターでの年間ツイートランキングである。(※記事が掲載された時期は限定していない)
もっとも重要な指標は、会員に読まれているランキングであることは疑いがない。というわけで、2014年のMVA(Most Valuable Article)賞は、デロイトの記事に決定。MVC(Most Valuable Corporation)賞は、3本がトップ10にランクインした楽天にお贈りする。
