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”誤記の一致”まで偶然?――あり得ない理由で有名教授の盗用を不問に付した中京大と武蔵大の絶望的コンプライアンス 「誠実調査義務違反」で提訴

この雑誌『選択』記事の「1兆円」は筆者のミスで、正しくは「3800億円」である。日本学生支援機構の財務書類を筆者が読み間違えていた単純ミスによる誤記だった。ところが大内裕和教授も、同じく「1兆円」と朝日新書に書いてしまった。引用元も示さず、丸写ししたため、と強く推認される。誤記を含む段落の304字のなかから、実に8割を超える250字を、ほぼそのまま書き写している。盗用である。(訴状より)学生が同じことをやれば厳しく処分されるのに教授なら許される――そんな矛盾が高等教育の現場で横行している。他人(筆者=三宅)の文章を丸写しにするという露骨な研究不正行為(盗用)を繰り返し働いた大内裕和・武蔵大学教授は、発覚から4年近くになる現在に至るまでいっさいの非を認めず、何ごともなかったかのように教壇に立っている。研究者の風上にも置けない破廉恥が通用する原因をたどると、不正をただすべき大学の責任放棄に行き着く。中京大学は予備調査をやっただけで「不正の疑惑はない」「本調査不要」と告発を門前払い。転職先の武蔵大学は、一応本調査をやったものの、文章表現の類似は偶然の一致である、誤記の一致も偶然の結果である、と言わんばかりの非科学的な理由をこじつけて免罪した。研究不正の防止や解決は自浄作用に委ねるという制度を悪用した大学ぐるみの不正隠蔽に異を唱えるべく、筆者は武蔵大学と中京大学を相手どった損害賠償請求訴訟を起こした。

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