2017年はブラック企業「東進ハイスクール」運営ナガセ(永瀬昭幸社長)の言いがかり訴訟に完勝、記事1本あたり売上高も過去最高に
“言いがかり訴訟”を起こした結果、返り血を浴びて完全敗訴に終わったナガセ社長の永瀬昭幸。いまだ謝罪の言葉はない。(公式サイトより) |
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- 恥をさらした永瀬昭幸社長
- 過去最高のROA(Return On Article)
- 2017年アクセスランキング
- 2017年、会員に読まれた記事ランキング20
- 2018年計画
恥をさらした永瀬昭幸社長
12月に決定が出た、ナガセの完全敗訴という哀れな結末。法曹関係者はよくこんな欠陥を放置していて平然としていられるものだ。司法が、完全に“悪のツール”として利用されている。立証責任を全面的に被告側(記事執筆者や媒体)に負わせる一方で、訴える側はどんなに杜撰な訴えであっても何らの責任も問われず、1円も支払わずに済んでしまうのである。
ナガセの嫌がらせ訴訟と完全敗訴は、敗訴自体は当然ながら、裁判制度を悪用した「言い掛かり」や恫喝に対する歯止めが存在しない日本の名誉毀損法制の本質的問題を、あらためて浮き彫りにした。
会員収入とRОAの年次推移 |
ブラック企業『東進』での体験ルポ掲載に逆ギレして嫌がらせ訴訟を起こした永瀬昭幸という男は、記事に何らの違法性もないことを最高裁にまで認定されたことで、今後も「逆ギレ男」として恥をさらしながら生き続けることになるわけだが、『東進ハイスクール』や『東進衛星予備校』に子供を通わせる無知で愚かな親はこれからも沢山出てくるし、巨額を投じ続ける広告宣伝に騙されて将来を棒に振る子供たちも沢山いる。そこに、林修をはじめとする、コンプラ無視の、金儲けばかりに興味がある講師たちが群がる。
事業は何の痛手も負わず継続され、金儲けを続けるだろう。勝手に起こした裁判で完敗したところで、何の責任も問われず、報道すらされない。これが日本の司法制度だ。正義のかけらもない。我々は、およそ民主主義社会とは言い難い国に住んでいる。
ナガセは嫌がらせ訴訟を許さないMNJ記者と『東進』の現場社員たちから集中砲火を浴び、数々の違法行為が暴露され、教育事業者とは思えないブラック体質があぶり出され、大企業の味方である裁判所までが見捨てて敗訴させた。
このナガセ敗訴の判決を報道したマスメディアすら一社もない点が、さらに終わっている。問題だと思っていないわけである。ウチは1社でも戦い続ける。120万円くらいは弊社の体力であと5社10社くらいと同時に戦っても十分に賄えるので、今後も徹底的に反撃報道することによってブラック企業をあぶり出し、永遠にウェブ上に事実を記録して残したい。スポンサーに屈しないタブーなきジャーナリズムは日本では独自路線だが、グローバルではスタンダードである。
過去最高のROA(Return On Article)
2017年も、スポンサータブーである大企業モノと、マスコミタブーである電通記事が、よく読まれ、会員の支持を集めた。2017年の会員収入は、概算で3500万円強。会員数は平均で1800人弱となり1割ほど減ったが、これは記事数が思うように掲載できなかったためで、もっと生産性を上げなければならないと反省している。
サファリが約半数に |
ブラウザ別でセッション数の分析をみると、サファリが計47%と圧倒的に多く、2位のグーグルクロームは28%に若干減った。
モバイルからのアクセス比率は67%と、前年並み。ここ3年ほど、安定している。これ以上は上がらなそうである(いずれも、グーグルアナリティクスによる)。モバイルアクセスは2013年→2014年で7割も激増したので、2014年がモバイル元年、エポックメイキングな年として歴史に記録してよさそうである。今や、3分の2がモバイルからのアクセスだ。
2017年アクセスランキング
アクセスランキング、つまりこの1年間に限ったアクセス数によるランキングをまとめたものが以下である。グーグル検索における「引っ掛かりやすさ」、「まとめサイト」やSNSの影響で、古い記事が継続的にアクセスを集め続ける現象が続いている。
その結果、上位30位のなかに、直近1年にアップした記事が7本しか入っていないという状況に。2016年も7本だけだったので、2年連続となった。1位は三菱商事が連覇した。
2017年、会員に読まれた記事ランキング20
最重要指標が、以下の、会員が読んでいる記事=会員の支持を得ている記事、である。
TVニュースが追いかけたスクープとして、個別指導塾スタンダード恫喝事件と、JTB巨額詐欺事件の2本があった。いずれも、MyNewsJapanへの被害者からの情報提供がきっかけである。ウチはスポンサータブーがないので、他社と違って何の障害もなく、事実をしっかり取材して、ニュースとして詳細に報道できる。音声だろうが動画だろうが、弱者の立場から、躊躇なく報道する。忖度はない。どんどん情報提供していただきたい。
もっとも重要な指標は、「会員によく読まれているランキング」である。2017年のMVA(Most Valuable Article)賞は、東京ガス ノルマなし、仕事しなくても大丈夫!待遇がよいので辞められない…「定時で帰るおじさん」が沢山いる“どんぶり勘定”な会社に決定。
2018年計画
書き慣れた企業モノに加え、資格モノの記事もほとんどの取材が終了し、残すは銀行業界くらいになった。ここ数年で追いかけているいくつかのテーマ(IT化、働く悩み、教育…)ごとにまとめる形で、単行本を出版する。これは何としても実現しようと思っている。
企業ミシュランの取材協力者を募集しているので、該当するかたは、ぜひご一報、ご相談いただきたいこの先は会員限定です。
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まるで独裁国家の将軍様 “面従腹背”「東進」ナガセ社員たちが語る“裸の王様”永瀬昭幸社長の評判
http://www.mynewsjapan.com/reports/2410
知名度に欠ける場合、新聞やテレビは会社名や個人名を伏せて報道するのが普通です。訴訟が起きないように最大限のリスク管理をするから。匿名報道では世間に対する注意喚起として機能しないのであまり意味がありません。でもMNJはガンガン実名報道してくれるので、有名でないブラック企業の被害に遭っている方にはおススメです。
情報提供した身として言えるのは、「実際に起きた事」と「報道された事」のズレが最も少ないのがMNJ。MNJの取材は時間をかけるし、詳細まで突き詰めるのでかなり正確。テレビや新聞と違って、放送時間や文字数の制限もないので、報道すべき部分がカットされる心配もない。
バズフィードや新聞社・テレビ局が良く分からない理由付けで報道しない中、MNJの強気な姿勢は流石としか言えません。飛行機代・ゴハン代まで持って頂いてありがとうございました。何かあればMNJへ情報提供するという認識が世間にもっと根付けば世の中変わりますね。
スクープは水モノ。狙って書けるものではない。2018年も地道にやっていく事が大事。ブラック企業の問題、自衛隊の闇、自民党の腐敗。既存メディアの駄目ぶり、警察の問題、MyNewsJapanだからこそ出来るタブー無きジャーナリズムを期待しています。
会員が微減なのは残念な所。自分も意識してMyNewsJapanをネット上で紹介しているつもりだったが・・・。ブログ、TwitterやFacebook、Google+、2ch(現5ch)以外にも有効なSNSはないのだろうか。Web上の口コミ効果は重要だけれども足りないのか。個別指導塾スタンダードの記事のようにTVメディアにも取り上げられる必要もあるのだろうか。
「永遠にウェブ上に事実を記録して残したい」これですね。ネットは拡散させやすいけれども、紙の本よりも意外に残らない。書き手が消してしまうやサービス停止で消えてしまう情報の多いのはネットの弱点。今生きる人以上に未来の人に伝える意味は大きい。
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