ココで働け取材班記者のプロフィール
最終更新日 : 2022/10/17

ココで働け取材班
- 性別女性
- メールアドレスinfo@mynewsjapan.com
- 生年月--
- その他連絡先--
- 住所東京都
- SNS--
- 職業会社員
経歴/コメントなど
現在の筆者は、日経新聞の記者、IBMのコンサルタントを経てMyNewsJapan代表取締役兼編集長を務めるジャーナリストの渡邉正裕。
プロフィール→ https://www.mynewsjapan.com/writers/1296
ココで働け取材班の記事一覧
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パナソニック元社員が語る「少なくとも私がいた部署はブラックでした」「新卒の8割が外国人」と華々しくマスコミが伝えるパナソニック。だが、それは巨大スポンサーの意を汲んでのミスリーディングな報道にすぎない。実際にはほとんどの社員が「社内でグローバルはぜんぜん感じない」と話す。パナに新卒入社後、早々に見切りをつけて転職した事務系社員が、「これから入社を考えている人に正確な情報を伝えられれば」との思いから、取材に応じてくれた。“グローバルチャレンジャー”として採用しローカルソルジャーに配属する実態、仕事に対する情熱を微塵も感じさせない先輩社員たち、残業代未払いや有休申請の却下など最低限のコンプライアンス意識の欠落――その実態は、とても日本一の家電メーカーとは思えない、杜撰で旧態依然としたものだった。2012/09/14
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社員も知らないパナソニック-5 「子供の顔を見られない」会社パナソニックには、長時間労働のカルチャーが染みついている。「このままだと、昇進できても、ずっと子供の顔が見れない。管理職クラスのTLになったら時間管理じゃなくなるので、土日も出たりしてます。そのうえ給料も下がってるし…」(中堅技術者)。営業系の管理職に聞いても、「ワークライフバランスという言葉はない会社。19時に帰ると、周囲から『アイツ早く帰ってるな』と思われてる。組合員は帰りますが、管理職になると…」と、同じことを言うのだった。2012/09/01
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社員も知らないパナソニック-4 「年齢で斬られる」50代社員たち「仕事もしっかりできるし、辞めてほしくない、と部内の多くの人が思っていた人も、辞めさせられてしまった。年齢で斬られるんです。『上司から呼び出されたら怖い』という感じで、部署の雰囲気は暗くなりました」(中堅技術者)。パナソニックでは昨年度下期、リストラ関連費用5千億円超を計上し、グループで数万人規模の削減を進めた。その結果、2011年3月末時点で36万6,937人いた従業員は、12年3月末で33万767人と、ちょうど10%スリム化。クビ斬りは、もっとも人件費単価が高い本体でも断行された。2012/08/20
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社員も知らないパナソニック-3 売却orリストラ待ちの三洋社員たち2012年、年始の従業員向けスピーチで、三洋電機の伊藤正人社長が「パナソニックの成長戦略とは直接関係ありませんが、重要な仕事です」と人員整理や事業売却などのリストラについて言及する場面があった。「あれはマズかった。空気が読めてない。関係ない、と言われてしまった事業にいる三洋電機の人たちは、やる気をなくしたと思います」(中堅社員)。伊藤社長自身はパナソニックのエナジー社社長も兼務しているからよいのだが、三洋社員の多くは、まだパナ本体の組織図にすら入れていないのだ。2012/08/03
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アビームコンサルティング 「うちは泥イト」――給料安い事業会社チックなSI系コンサル2004年にNECと提携関係を結んで以来、段階的に資本関係を強めていったアビームコンサルティング。今やすっかりNECの子会社(議決権の99.9%を保有)に収まったが、そのNECが2012年3月期に1103億円の最終赤字に陥り、この7月から40歳以上を対象に希望退職の募集を開始。株価も遂に100円割れで、ただでさえ低めな給与は基本給4%カットと賃下げ中だ。その子会社に、しわ寄せが来ないはずがないのだった。2012/08/01
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社員も知らないパナソニック-2 「まるごとビジネス」は高いだけ?今年2月、大坪文雄社長(現会長)が滋賀県草津市にあるAP(アプライアンス)社の本社に、視察に訪れた。「雲の上」の門真本社から、天皇みたいな存在である社長が降りてくるというのは同社にとって重いことで、社員は総出で、日の丸ならぬ“パナソニックの旗”を振って、車が見えなくなるまで見送らないといけない習慣になっている。「あれで風邪ひいた人、絶対いたと思いますよ。寒い日でしたから。『お上』がここまで下りてくるんだから、みんな、その意味は分かっている。黒字化に成功するかは、白物家電を事業領域とするAP次第だ、ということです」(中堅営業)2012/07/26
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社員も知らないパナソニック-1 創業4代目がぶつかる“国内弁慶企業”の壁2011年4月、パナソニックに「松下」「中村」という見慣れた苗字の新入社員が入社し、ともに同社の顔とも言えるコンシューママーケティング部門に配属となった。かたや松下幸之助のひ孫、つまり松下正幸副会長の長男で創業家4代目にあたる、松下幸義君(SFC卒)。かたや赤字転落後の2003年にV字回復を遂げ『中興の祖』とも言われかけた実力者・中村邦夫会長の姪、中村奈央さん(同志社大卒)である。2012/07/14
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リコー リストラで残った社員も残業禁止、年収150万カット業績の悪化から、昨年(2011年)5月に、グループ全体の約1割にあたる1万人を2014年3月末までに削減すると発表した、複合事務機大手のリコー。その一環で国内対象に希望退職1600人を募ったところ、今年1月には、募集枠の1.5倍にあたる2340人もが応募し、人員整理が進む。残った中堅社員は「いかにしがみつくかを考えている人が多い会社なので、個人的には、どんどんやってほしい。そういう人を雇用できるほど、ビジネスモデルが優れていたということ」と語る。2012/07/03
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10年後に食える仕事-9 10年後の生き残りかた:セールス、バックオフィス編営業とは、そもそもローカル色の強い職種である。あるモノやサービスを顧客に説明し、販売する。そして顧客(=人間)は国境を越えにくい。よって、仕事の場も顧客(日本市場)の近く、すなわち同じ国内にとどまり、IT系職種のように突然グローバル化しないわけだ。そのなかにおいてもなお「重力の世界」に沈んでいくのは、以下の特徴を持った仕事である。2012/07/01
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プルデンシャル生命 元中小企業脱サラ営業が語る成功法則「優秀だけど、起業できるほどではない人向けです」『10年後に食える仕事食えない仕事』でも示したとおり、今後、日本が財政破たんし資本や経営が外国に浸食されたとしても、「日本市場向けBtoCの対面営業職」がインド人・中国人に置き換わることはない。日本人メリットが大きく、くいっぱぐれない職種の代表格だ。なかでも、報酬面・能力面から、現在のところその最高峰とも言われるのが、保険営業である。プルデンシャル生命では週2回の会議に出席する以外は自由というノマド的な働き方が可能で、理不尽な異動や搾取もなく、評価の納得性も高い。ワークライフのバランスも自分次第で可能。では、どのようなタイプが成功し、どのくらい厳しい世界なのか。営業の第一線で働く30代のLP(ライフプランナー)にリアルな実態を聞いた。キーワードは「仕組み化」である。2012/06/29
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関西電力、赤字転落も「待遇変化なし」 嵐の過ぎ去りを待つ日々原発依存度が発電量比48%(過去10年平均)と高いことから、2012年3月期が過去最悪の赤字(最終赤字2422億円)に転落した関電。3.11の影響で原発の再稼動ができず、代わりに火力発電を増やしたため燃料費負担が増加した。昨年12月に筆頭株主となった橋下徹・大阪市長は、全原発の廃止や送発電分離の促進、そして従業員の削減など、厳しい株主提案も行う。「ぬるま湯」だった1年前までとは、状況が一変してしまった。現状、社員レベルへの影響はまだないが、規制業種だからといって安泰という発想は、もはや通用しなくなっている。2012/05/17
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ユニクロ 「離職率3年で5割、5年で8割超」の人材“排出”企業5年以内に同期入社の8割超が、主に体や心の異常から辞めていく、という人材「排出」企業・ユニクロ。レジのリードタイムから挨拶の言葉ごとのお辞儀角度まで事細かに決める徹底したマニュアル化で、人間が工場の機械のように精密に動くことを求められつつ、過酷な長時間拘束と「絶対なくならない」サービス残業で実労働が300時間を超える月も。「有休は毎年20日ずつ捨てる」という休みなき環境で、肉体的に疲弊していく。上からは「内部監査」、下からは「ホットライン」の監視ストレスで精神的にも疲弊。昨年まで4年超にわたって在籍し、複数店舗で店長も務めた元社員に、「そこまでやるから儲かるのか」という納得の仕組みについて、詳細に聞いた。2012/05/06
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DeNA “ハイスペックな奴隷”が集まる、ノービジョナリーカンパニー4月3日、横浜DeNAベイスターズの本拠地開幕戦。1ヶ月ほど前からDeNA社内で募った200人の無料応援ツアーは数時間で満席となり、打ち切られた。本社のある初台から5台のバスで行く観戦ツアーは17時集合とあって「そんな時間に仕事が終わるのか」との声もあがった。『モバゲータウン』の大ヒットで売上・利益ともに2012年3月期までの3年間で3倍増を超える見通しとなり、ライバルのグリーも持たないプロ野球チームも買って、順風満帆に見えるDeNA。だが、会社の生死に直結する決定的な弱点を抱えている点はグリーと同じ。いわゆる「ガチャ規制」である。2012/04/02
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読売新聞大阪 優秀な人ほど「いい人生を送れない」と思ってる会社『読売新聞社報』(2011年7月)によると、読売新聞の広告収入は、2002年3月期から2011年3月期までの10年間で、1506億円→801億円と、実に46.8%も減少した。もう1つの売上の柱である販売収入も、2649億円→2560億円と3.3%の減少となったが、発行部数が1015万部→1002万部と1.2%しか減少しなかった(ABC部数)ため、こちらは微減にとどまっている。2012/03/01
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三菱UFJモルガン証券 1300人殺到「3日で打ち切り」の希望退職「うちのリスク管理部門が、最大のリスクだ」――三菱UFJモルガン・スタンレー証券の社内では、そんな冗談が飛び交ったという。2011年3月期に、「スワップション」と呼ばれるデリバティブ取引で巨額の損失を出し、1450億円もの最終赤字を計上。その後の1年間で、実に全社員の4人に1人にあたる1600人弱を、“希望退職募集”によって、リストラせざるを得なくなったのだ。2012/02/02
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NTTデータ 「予想以上にやる気がなかった」社員たち学生の安定志向が高まるなか、「IT業界の就職人気ランキング」で1位(みん就しらべ、2012年度卒)となるなど、政府系機関の情報システムを独占的に手がけるNTTデータの人気が高い。そこで、2011年入社の新入社員の眼から、同社で働くということについて、率直に語ってもらった。割高な随意契約によってノーチェックで税金が支出されることから経営には余裕があり、東電と同様に「ぬるま湯」体質といわれてきた同社。会社の狙いとは裏腹にドメスティックな人材、終身雇用は望むが仕事にはやる気を見せない「ゆとり直撃世代」、技術力のなさ、下請けへの天下り…社内から見える実態は、噂を裏付けるものだった。2012/01/26
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JR東日本 今どき55才以上の基本給を引上げる「新賃金制度」導入営業区域内で発生した東日本大震災の影響で、未だに常磐線の一部区域などで運転再開の目処が立っていないJR東日本。東北地方の観光需要低迷などもあり、運輸収入は上半期で前年度比550億円減(▲6.5%)となった。それでもボーナスは、夏2.6カ月、冬2.78カ月と微減にとどまった。昨年(2010年度)は夏2.7カ月、冬3.02カ月だった。(昨年度ボーナス資料・新人事制度資料等は、末尾よりPDFダウンロード可)2012/01/08
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オリンパス 「疑わしきは見過ごせ」のモノ言わぬカルチャー、魂抜かれた“真面目”な社員たち「自社株を持ってて含み損を抱えている社員が続出しているんです。自分の周りでは、まずその話題が多いですね。自分はせいぜい数十万でしたが、年配社員のなかには暴落前の時価で1千万円近く持っていた人もいたそうです」(社員)。オリンパスは3年ほど前から自社株取得を奨励するため、5%分を会社が上乗せする制度を導入。100円で105円分の株を買え、財形貯蓄のように毎月の給与と夏冬賞与からコツコツと積み立てられるようにしたため、若手でも実害を被った社員が多かったという。2011/12/01
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東京ガス 東電の発送電分離議論に戦々恐々の“インカ帝国”東京電力の原発事故は、同じエネルギー市場を食い合う東京ガスの社員にも様々な影響を及ぼしそうだ。「東電と迷ってウチに来た人はけっこういて、原発事故の後は、『行かなくてよかったね』という話は同期の間でもしています。私自身は入社エントリーもしませんでしたが、確かに行かなくてよかった。アイツら、やり方が汚いんです。政治力を使ってルールを変えちゃいますから」(社員)2011/11/21
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オリエンタルランド 「おめでたい国民性」が支えるパレード商法東日本大震災(3月11日)後、1ヶ月超の『東京ディズニーランド』『東京ディズニーシー』休園で、4~6月期の営業損益が30億円の赤字に転落したオリエンタルランド。世界的サーカス集団「シルク・ドゥ・ソレイユ」の公演プログラムも、放射能問題によって西日本地方からの団体客のキャンセルが相次ぎ黒字化のめどが立たないとして、年内いっぱいでの契約解消を決定。社内は、開園以来の経営危機でさぞかし緊張感が高まったのかというと、全くそんなことはないのだという。2011/10/01