記事一覧
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フジ産経と18年闘う松沢弘労組委員長の裁判が山場に 元役員が出廷、親会社関与の「労組潰し」追及フジサンケイグループに属する日本工業新聞社(現紙名=フジサンケイ・ビジネスアイ)の松沢弘論説委員(当時)は1994年1月、御用組合ではない企業横断労組「反リストラ産経労」を結成したところ、会社側が、ほぼ実態のない新設の千葉支局長ポスト(専任は松沢氏1人だけ、通勤に往復5時間かかる)に配転を命じるなど潰しにかかり、懲戒解雇となった。松沢氏は解雇不当とし、現在は東京高裁にて中央労働委員会の決定取り消しを求める行政訴訟が進んでいるが、昨年末から今年にかけ、最大の山場を迎えた。懲戒解雇を主張した元役員が証言に立ち、松沢弁護団(組合側)の厳しい追及を受けて法廷は緊迫。親会社・産経新聞社による労組潰し工作の一端が、明らかになり始めた。2012/02/17
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新聞記者、辞めても大変でした―30代転職手記―「転職できるなんて羨ましいなぁ」――。2年前、全国紙の記者を辞めることが決まった筆者(村上、仮名)に何人かの同期がささやかな歓送会を催してくれた。思い出話に花を咲かせる中、「成功したら俺たちの“天下り先”をつくってくれよ」などと笑えぬ冗談も。20~30代の若手記者の多くは本音では新聞業界の雲行きに不安を覚えている。しかし記者は仕事内容があまりに特殊なために他業種への転職は難しいのが実情だ。奇跡的にPR会社に転職を果たした筆者に転職相談をする現役記者も時折いる。実際に、「外の世界」で待ち受けていたものは……。2012/02/13
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最高裁判事の半数が天下り 法律事務所に30人中10人が再就職、癒着の温床に今世紀に入ってから退官した最高裁判事30人のその後を調査したところ、半数が弁護士事務所や企業、それに大学などに天下っていることが分かった。大学はよしとして、問題なのは、前職が弁護士でないにもかかわらず弁護士事務所へ天下りした4人を含む、TMI総合法律事務所など特定の弁護士事務所と最高裁との関係で、これでは公正な判決は到底、期待できない。また、下級裁判所の判事や検事などその他の司法官僚の中にも、弁護士事務所に天下りする例が多数みられたほか、逆に弁護士事務所から官庁へ多くの弁護士が出向していることも判明した。司法制度改革で先にやらねばならないのは、法律事務所と裁判所の癒着の温床を一掃する作業であろう。2012/02/10
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安斉昭・東電杉並区議、昨春選挙で「2007年まで東電社員」と大手4紙の誤報誘導 経歴詐称の疑い東電OBと思われていながら実は現職の東電社員として東電からも給料を貰っていることが発覚した民主党の安斉昭杉並区議(区監査委員兼任)が、東日本大震災後の昨年4月の統一選の際、新聞社の候補者調査に対して「2007年4月まで東電社員」などと、東電を退職したと理解するほかない回答を行い、結果として大手4紙が「元社員」と誤報を流していたことがわかった。誤報を流したのは産経・読売・毎日・東京の4紙。票への悪影響を恐れた安斉氏が、「東電隠し」を狙って、あえてうやむやな説明をしたためと思われ、巧妙な経歴詐称の疑いが強い。福島第一原発事故直後のどさくさに紛れて姑息な手段で有権者を欺いた安斉氏は、現在ホームページを閉じたまま取材にも応じず、雲隠れ中である。2012/02/08
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チューリッヒ、パワハラ隠ぺい&被災者を愚弄する理由で解雇強行外資系保険会社チューリッヒ社員の秋山氏(実名、40歳)は、コンプレックスの強い部長に目を付けられ、執拗にパワハラを受けた。社内の内部通報制度で訴えたが、人事部は、それをもみ消した上、「パワハラによる重度ストレス障害」と書かれた診断書の受け取りを拒否。さらに、パワハラ隠ぺいの不正が明るみに出そうになった途端、東日本大震災で、被災地いわき市にある実家に親族捜索のため戻った秋山氏を、突然解雇した。被災証明も出ている実家だが、「親族が深刻な被災を受けたとの虚偽の申告」を理由に欠勤したことが解雇理由とされた。秋山氏は不当解雇だとして今年1月、東京地裁に地位の確認と、慰謝料など約3800万円を求めて提訴した。原告への取材と裁判資料などに基づき、“黒い解雇事件”の実像を詳報する。2012/02/07
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『10年後に食える仕事、食えない仕事』単行本発売新刊『10年後に食える仕事、食えない仕事』が東洋経済新報社より発売となり、店頭に並び始めた。本サイトの連載を一足先に単行本化したもの。もとは、インド(1月)・中国(5月)での取材をもとに行ったセミナーで1枚の図を示して解説した内容が、佐々木紀彦氏の企画で『週刊東洋経済』特集となり、さらに単行本化の提案を受けて、国内の取材成果を踏まえて書き始めたらけっこう面白くなって、さらに中国・欧州で追加取材し、約8万5千字で結実。書籍版もわかりやすいカラー図表とし、221ページに。なかなか美しい出来だ。計11週の海外取材は完全に採算度外視で、1575円はお買い得。内容は、以下に目的・目次・要約を掲載しておくので、気になったかたは、ぜひ手にしていただきたい。2012/02/05
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三菱UFJモルガン証券 1300人殺到「3日で打ち切り」の希望退職「うちのリスク管理部門が、最大のリスクだ」――三菱UFJモルガン・スタンレー証券の社内では、そんな冗談が飛び交ったという。2011年3月期に、「スワップション」と呼ばれるデリバティブ取引で巨額の損失を出し、1450億円もの最終赤字を計上。その後の1年間で、実に全社員の4人に1人にあたる1600人弱を、“希望退職募集”によって、リストラせざるを得なくなったのだ。2012/02/02
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10年後に食える仕事-4 「無国籍ジャングル」で戦うということ知識集約的で、日本人メリットがないエリア、そこは「無国籍ジャングル」とでも呼ぶべきエリアである。国籍だけでなく、会社名も役に立たない。個人の腕1つで世界を相手に勝負するのが基本だ。ここは危険な“戦場”なので、ダイハードな人、しぶとく最後まで戦い切れるタイプの人以外は、簡単に足を踏み入れるべきではない。共通言語はビジネス英語、それもTOEIC900点が最低ラインだ。2012/02/01
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質問しなくなるクラブメディア、質問続けるフリー 原発事故「共同会見」、全体でも非クラブ系が6割に「挙手する記者がいなくなるまで終了しない」「ニコ動とIWJがネット生中継し録画も見れる」という異例の体制で進められた福島第一原発事故に関する共同記者会見。その7月~12月の全ての質問と質問者を記録したツイッターユーザーがいた。そのデータを分析すると、参加人数では平均7割を占めた「記者クラブメディア」の質問回数が、昨年8月下旬の菅内閣退陣→野田内閣発足を機に減少に向かう一方、独立系メディアとフリー記者らが質問を増やし監視の眼を緩めなかったことが分かった。1会見あたりの比率では、当初の7割前後から3割前後へと減り、継続する力がなく飽きやすいクラブメディアの姿勢が改めて浮き彫りとなった。総数では、全質問1001のうち、非クラブメディアが約6割を占め、トップは弁護士を中心とする市民メディア「NPJ」の153回だった。(Ust頭出しリンクつき元データ等はエクセルダウンロード可)2012/02/01
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NTTデータ 「予想以上にやる気がなかった」社員たち学生の安定志向が高まるなか、「IT業界の就職人気ランキング」で1位(みん就しらべ、2012年度卒)となるなど、政府系機関の情報システムを独占的に手がけるNTTデータの人気が高い。そこで、2011年入社の新入社員の眼から、同社で働くということについて、率直に語ってもらった。割高な随意契約によってノーチェックで税金が支出されることから経営には余裕があり、東電と同様に「ぬるま湯」体質といわれてきた同社。会社の狙いとは裏腹にドメスティックな人材、終身雇用は望むが仕事にはやる気を見せない「ゆとり直撃世代」、技術力のなさ、下請けへの天下り…社内から見える実態は、噂を裏付けるものだった。2012/01/26
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バンダイナムコの闇 うつ病社員のSOS&医師警告を再三無視、自殺に追い込むバンダイナムコゲームス(旧ナムコ)の社員N氏は、「ゲームを通して人々に喜ばれる仕事をしたい」との思いから入社したが、意に反してパチンコ・パチスロの開発部署に異動となってから、うつ病を発症。N氏は何度も異動願いを出し、医師も再三、「部署の配属転換が望ましい」と警告していたが、会社側が対処しなかった結果、異動から約9ヵ月後、N氏は自殺した。会社側は「安全配慮義務を果たした」の一点張りで説明を尽くさなかったため、遺族が裁判を起こし、2011年6月、一審で会社側が全面敗訴。先月、示談が成立した。一見、楽しそうなイメージもあるゲーム会社の社内で起きた「闇の事件」、マスコミでは報じられない真相を詳報する。2012/01/25
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ナベツネ&読売の代理人・TMI総合法律事務所に3人の最高裁判事が天下り 癒着するメディアと司法日本でトップ5に入る規模を誇るTMI総合法律事務所(東京・港区)に、最高裁の判事3人が天下っている事実が判明した。泉徳治、才口千晴、今井功の各氏だ。TMIは「読売VS清武」裁判で、読売側の代理人を務めている。さらに、最高裁は様々な研究会や懇談会を設置しているが、そこに2人の読売関係者が委員として抜擢されていることも分かった。読売から請求額が計約8千万円にのぼる訴訟を起こされている黒薮哲哉氏の裁判でも、そのうち1件でTMIが読売の代理人に入ってから、高裁まで勝ち進んでいたにもかかわらず、昨年12月、口頭弁論を開く旨の通知があり、最高裁で判決が覆る見通しとなるなど、異例の事態となっている。日本の司法制度に公平な裁判の土壌はあるのか、検証した。2012/01/21
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“反脱原発”民主千葉県議も現職の東電社員 給料フタマタ疑惑に「僕の判断では言えません」千葉県議会議員の天野行雄氏(民主党)が、約1400万円の議員報酬とは別に、東京電力社員として給料を受け取っていたことが確実となった。天野議員は取材に対し「三宅さんの判断で書いて」と事実上認めた。東電広報部も否定せず、事実上認めている。都議会議員で東電から給料をもらっていた例もあり、天野氏の給料受給はまず間違いない。天野氏は委員会では脱原発を求める意見書採択案に反対し、県政務調査費を使って東電子会社から車をリース契約するなど、議会でも露骨に愛社的行動をとっている。あらたな大地震や原発事故に県民がおびえるなか、電気代の値上げと原発続行を見越した、東電による東電のための地方議会工作が、組織的に進められてきた実態が明らかになった。※(注)2012/01/20
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現地で100人採用した商社マンに聞く「インド人の人事管理と人材グローバル化」の実情現在13億人の人口が世界一に膨らむ見通しのインド。経済のグローバル化は進む一方で、今後は日本人も、インド人との競争が避けられなくなる。経営者としてインドに派遣され、合弁企業の立ち上げから社員の採用、管理まで担当し、2年でインド人社員を100人ほど採用したという中堅商社マンに、インドでの生活、雇用・労働環境、そして人事管理の難しさなど、「剥き出しのインド」について、現場の実情を聞いた。2012/01/18
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原田信助はなぜ命を絶ったか―3 事件通報者は語る 痴漢冤罪の青年は「一方的に暴行されていた」原田信助さん(当時25)は、JR新宿駅で痴漢と間違われ、女性の連れから暴行を受けた。自ら110番通報して助けを求めたが、新宿警察署では暴行の被害者としてではなく、逆に痴漢の加害者として取り調べられた。署を出た信助さんはそのまま地下鉄で自殺した。母親が連日、駅構内で暴行の目撃者を探すビラまきをしたところ、目撃者が続出。暴行現場を至近距離で目撃し駅員を呼びに行った人物も現れた。その詳細な目撃情報を紹介する。母親は国家賠償請求を2011年4月26日に起こしたが、12年1月17日の第4回口頭弁論に至っても被告警視庁(東京都)は証拠類を提出していない。2012/01/18
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列に並べないインド人一見の価値アリとの話を現地で聞きつけ、デリー近郊・グルガオンのミュージカル「KingdomofDreams」へ。「娯楽といえば、クリケットかボリウッド映画」と言われるインドだが、確かにミュージカルなら、言葉が分からなくても楽しめそうだ。ホテルでチケットを予約してもらい、現地へ向かった。チケットカウンターが混雑している。4ケタのIDを伝えればよい、とのことだったが、並んでいると、後ろから突進してきて列に並ぶつもりがないオバさんに足を踏みつけられた。インド人はどうして列に並べないのだろうか。2012/01/15
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サービスの概念がない国バラナシにやってきた時点で、インドに来て3週間めに突入していたが、この時点で、腹の調子は何ともなかった。問題は、目鼻のほうである。現地の移動手段は、ほとんどオートリキシャか人力車なので、破壊された道路から舞い上がる粉塵や燃費の悪そうなオートリキシャの排ガスをもろに受ける。そして、インドカレーは香辛料が強くて辛いので、目と鼻の腺が異常をきたす。どうもインドは、目鼻喉が強くないと生活がつらいようだ。バラナシにいるころから、鼻が詰まって、頭がぼーっとして、息苦しくなってきた。2012/01/15
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「インド人も観光だけ」なガンガーの朝朝の5時過ぎ、5Fから下に降りると、門番はまだ寝ていたので起こして開けてもらう。ゲストハウスにエレベータはないので、また登るのは一苦労なのだ。この急な階段を行き来するのは60代とかになると大変だろう、などと思っていたが、欧米の老夫婦の団体がけっこう屋上のレストラン(6F)に陣取ってたりするから、意外とそうでもないのかもしれない。2012/01/15
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キユーピーパワハラ事件 管理職に残業200時間を強制する“奴隷待遇”の実態マヨネーズで有名なキユーピー社内で、悪質なパワハラに遭い、奴隷のようにこき使われ、うつ病に陥って人生を台無しにされたとして、東京地裁に提訴している社員がいることが分かった。その社員は、上司から毎日のように「お前なんかいらないから、辞めろ!」と罵声を浴びせられ、その上、過労死ラインの三倍を優に上回る残業時間を強いられていた。その結果、うつ病になり、5年以上も入退院と休職を繰り返し、労災認定。ついには精神障害者三級の手帳を交付されるまでに悪化した。その間、キユーピー本社は、なんとそのパワハラ上司とうつ病社員の2人だけの部署を作るという信じがたい対応をとっていた。2012/01/14
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政府公認「クレイジー」なバングラッシーを求めてガンジス川(ガンガー)の川辺では、多くの牛が、のんびりとくつろいでいる。マダーンによると、この牛たちはすべて野良牛というわけではなく、夜になると街に帰っていくのだという。「この牛たちは、自分の家は覚えている。だから、勝手に遠くまで行って迷子になることはない。昼間は街中が混雑しているから、川辺に放たれているんだ」2012/01/14
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