記事一覧
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アメリカン・エクスプレス、法人向けに全集中「営業先が変わり、必要スキルも変わりました」シティグループ(ダイナースブランド)の撤退で、国内唯一の外資系カード発行会社となったアメリカン・エクスプレス(アメックス)。社員数は日本で計2千人余りいる。コロナ禍で個人向け営業部門を廃止してPIPによる人員削減を断行、法人向け営業部門に丸ごと吸収するという大胆な戦略転換を進めた。その結果、必要とされる人材のスキルセットも変化し、働く環境も変わったという。アメリカン・エクスプレス・インターナショナル・インコーポレイテッドに30代で入社し、最近まで10年超にわたって勤務した元社員(退職時はマネージャー職)に、じっくり聞いた。2023/11/02
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通学中の中学生狙った強制わいせつ未遂でも「停職」どまり 警察職員による性犯罪多発の背景に浮かぶ“甘すぎる懲戒指針”川崎市内の路上で今年5月、神奈川県警交通規制課・今野由惟警部補(当時36歳、逮捕後に依願退職)が通学途中の女子中学生を背後から襲った強制わいせつ事件(7月の刑法改正で現在は不同意わいせつ罪)で、横浜地裁(藤原靖士裁判官)は10月4日、今野被告人に対して懲役1年6月執行猶予3年(求刑懲役1年6月)の有罪判決を言い渡した。神奈川県警(直江利克本部長、職員数約1万7千人)の警察官や職員による性犯罪は後を絶たず、2022年度は過去10年で最悪の9人もの職員がわいせつ行為等で懲戒処分となった。警察による性犯罪は社会の安全を揺るがす重大な問題だが、背景には行政処分の甘さがあった。2023/10/20
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5大商社、総合職の7割が年収2千万超に――商事はボーナス基準「利益8千億円」へ引き上げ 戦争&円安で資源バブル、米国並み給与を謳歌30年におよぶ経済停滞で米国の半分の水準にまで差が拡大した日本の平均賃金であるが、日本企業に勤めながら米国並みの給料を得られる数少ない業界が、総合商社である。国内は人口減と少子高齢化で伸びる見込みがないが、商社のビジネスは世界中が舞台。ここ数年は先達がかつて獲得した資源エネルギー権益が大当たりして収益に貢献。ウクライナ戦争による高騰と円安でバブル状態となり、各社最高益を更新した。9時5時勤務の窓際族は“ウインドウズ2500~3000”にバージョンアップとなった。2023/10/17
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2.適度な離職率が保たれ、次へのステップにもなる ♯【内外で多様なキャリアパスを描ける】 ❐キャリア―仕事軸『いい会社はどこにある?』以上、1つめが社内に在籍したなかでの多様性指標であるのに対し、2つめは、社外への「次」を見据えた明確なキャリアルートがあるか、である。わかりやすいのは、正社員から、より独立性を高めたフランチャイズ(FC)契約や個人事業主契約への移行ルートが、制度化されている会社。なかでも外食チェーンは、もともと飲食店経営をやりたい人が入社するので、独立が制度化されている会社は多い。辞めて競合に回られるよりも、自社グループで活躍して貰ったほうがお互いの利益になるのは明白だ。2023/10/07
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《未来の高成長日本株》は働く環境の分析から発見できる キーエンス・ユニクロ・ニデック・オープンハウス…時価総額10年10倍企業の共通点8月に証券会社のファンドマネージャーとアナリスト向けに行ったセミナーの概要を収録しておく。1千人超をじっくり現場取材してきた私が、投資に役立ちそうな切り口に絞って、まとめたものである。(※ご紹介する情報は、すべて私の独自取材に基づくものであり、当然ながら、みずほ証券の見解とは100%無関係である)2023/10/05
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警察が死亡者宅から金品盗む事件多発 8百万円盗んでも微罪 死体のわきでカネを盗み風俗店で遊んでも警官なら求刑1年のカラクリ今年5月、警視庁三鷹署の地域課・矢吹雄太巡査長(当時26歳)が、通報を受け駆け付けた孤独死宅から800万円もの多額の現金を盗み出す事件が起きた。現場に立ち会っていた親族をわざわざ帰宅させ密室にしたうえで金品を盗み、刑事が捜査を終え引き揚げた後、再び家に侵入し盗みを重ねた。計画的で、警察官の身分を存分に悪用した悪質な事件だが、捜査した警視庁や起訴した東京地検は、通常の横領罪や住居侵入罪に問わず、落とし物をネコババした場合などに適用される占有離脱物横領罪(1年以下の懲役または10万円以下罰金もしくは科料)のみで立件。「懲役1年2月、執行猶予3年」(求刑懲役1年)の大甘判決で幕引きに。3年間ふつうに生活していれば実態として何らの罰も受けず、もちろん罰金も納めなくてよい。刑罰が軽すぎて、類似犯増加のおそれがある。2023/10/01
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乗客が前腕切断、轢いた電車は次駅へ 運転士車掌駅員は気づかず 東京メトロ半蔵門線「住吉駅」でホームから転落、5分以上放置飲酒した男性が地下鉄ホームから転落し、5分以上も発見されないまま電車に轢かれ、右前腕を切断されてしまった。しかも、轢いた電車は何事もなかったかのように次の駅に向けて運行。他の乗客も運転士も車掌も駅ホーム監視員も気づかなかったのか、重傷の転落客をそのままにしてしまった。事後一分後にホーム上の乗客に発見されたとはいえ、普通では考えられない事故が2016年12月、東京メトロ半蔵門線・住吉駅で実際に起きた。一命はとりとめたものの男性は重傷を負い、一生義手の生活を送らねばならない。男性の知人から、この特異な地下鉄事故について本サイトに情報提供があり調査に着手した。人身傷害事故の10人に6人が酔客、死傷者の10人に8人が男性とのデータもあり“明日は我が身”だ。当事者の男性と一緒に事故現場を訪れ検証した。2023/09/26
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1.留学、資格、社内認定など専門職キャリアが多彩 ♯【内外で多様なキャリアパスを描ける】 ❐キャリア―仕事軸『いい会社はどこにある?』「❐キャリア」という視点から見た「いい会社」の、もう1つの重要な基準は、会社組織の内外で多様なキャリアパスを描けること、である。まずは、「社内」でのキャリアパスである。元社員を取材すると※、辞めた理由として「会社に居続けたら自分が10年後、20年後にどうなるか、先輩を見ていると先が見える」「それが自分にとって魅力的に思えない」と答える人が実に多い。「労組の研修に参加すると、『NTT社員の標準人生』が提示され、『5年後に結婚してNTT労組がこうサポート、10年後に子供がいてNTT労組がこうサポート』…と定年後までの人生を教えられます。このまま会社にいたら実力がつかない、と思い辞めました」(NTTコミュニケーションズ元社員)、などだ。会社が、ガッチリと1つのキャリアパスを組み、長期的な人生プランに生活面まで介入する。2023/09/19
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空自「セクハラ"被害者いじめ"10年」の陰湿に国賠訴訟で猛反撃――もみ消し、加害者支援、悪評ばらまき、昇任遅らせる「胸あるのか」「お前チンコついているだろ」。毎日のように職場で年配の男性隊員からセクハラ発言を浴びせられた航空自衛隊の女性隊員が上司に被害を申告したところ、もみ消しをはかられたばかりか、組織ぐるみで報復される。そんな事件が発覚した。▽被害者である女性の実名を書いた資料を配布して噂の餌食にする。▽セクハラを裏付ける上司の調書を民事裁判で証拠提出したことに難癖をつけ、個人情報保護法違反だとして刑事処分を科そうと企てる。▽刑事事件化作戦が不起訴になって失敗すると、内規違反だとして訓戒処分をする。▽成績優秀なのになかなか昇任させない。▽「厄介者」扱いする――。女性は今年2月、加害者だけの問題ではないとして、国を相手どった国賠訴訟を東京地裁に起こした。一連の事件から浮かぶのは、自浄能力を決定的に欠いた文字どおり「絶望の自衛隊」だ。2023/09/18
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就活セミナーでヤラセのリクルート、トヨタ・銀行など企業説明会でもサクラ横行 Teams履歴は全削除、ビッグモーター事件受け学生向け就活セミナーで、社員が学生のふりをして質問する「サクラ」行為が発覚したリクルートで、トヨタや地銀など採用する側の企業がスポンサーとなっている学生向け説明会でもサクラが横行していたことがわかった。料金は、生放送のウェブセミナーで定価75万円(リクナビ掲載料とは別)。「リクナビDMP事件」と同様、企業側と“共犯”で学生を騙す構図だった。サクラは「一部」ではなく全国でノウハウが共有され、サクラチャット例まで共有。リクナビ登録や就活イベント予約の促進に利用していた。幹部も「まずサクラしこんでね」と指示し、「サクラ質問を用意しておけばよかった」と部下に反省させる始末だった。2023/09/10
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3.英語力が身につく会社VS不要な会社 ♯【専門能力が身につく】 ❐キャリア―仕事軸『いい会社はどこにある?』留学経験については、経済の不可避的なグローバル化によって、人材もグローバル化が必要になり、受給ギャップが相当に大きくなっている。つまり、日本国内市場が人口減にともない成長を見込めないなか、アジア・アフリカ・インドを中心に新興市場が人口増とともに伸びるため、海外市場を攻めなければ企業は成長できないわけだが、そのための人材が、ぜんぜん足りていない。2023/08/28
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上陸止め2ヶ月、毎日反省文3ヶ月超——新隊員を自殺に追いつめた海自"監獄護衛艦”の殺人的いびり文化だれかがやらねばならない仕事だーーそんな志を持って自衛隊に入る若者は毎年1万数千人。しかし、劣悪な労働環境やパワハラ、セクハラの横行を目の当たりにするなどして失望し、中途で辞める者は年5千人を超す。そして、心身を病み人生に絶望する者が後をたたない。2021年2月、またひとつ、将来ある若者が命を落とす事件が起きた。新人海上自衛官の西山大弥さん(海士長、20歳)が、配属されていた護衛艦「あけぼの」(佐世保基地所属)の艦内で自殺した。自衛隊の内部調査では長時間の超過勤務による過労死とされたが、遺族の調査で浮かんできたのは、先輩や上司による陰湿なパワーハラスメントだった。2023/08/25
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高一向け講演録「ゴールから考える進路選択」(下)具体的な進路選択を考える皆さんはもうすぐ、文系理系の選択を迫られる時期です。迷っている人も多いことでしょう。将来やりたいことが白紙だ、という人が多いと思います。世の中は変化していて、現実の仕事は、昔ながらの「文系か理系か」で分けられなくなっています。ゴールは「卒業後」「35歳時の社会人1人前」のほうで、そこにつながる大学・学部をいかに選択して入るか――ですから、学校の理屈ではなく、社会的ニーズから逆算して考えるほうが現実的です。学校は閉じられた世界なので、社会の変化を知りません。2023/08/12
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高一向け講演録「ゴールから考える進路選択」(上)職業のリアルな全体像を知る先月行った高校1年生(8クラス約320人)向け講演の内容を収録しておく。授業は双方向であるべき、かつ一方的な長時間の講義は飽きるため、全員に質問や感想を送ってもらう方法をとった。PC1人1台体制になったとはいえソフト面は未整備で、質問の送信はリクルート『スタディサプリ』の機能に頼ることとした。2023/08/07
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奨学金は武富士から借りると思え!――法令・判決無視で問答無用の貸しはがし 「債務全額に延滞金10%」で借金地獄に転落する機関保証利用者「支払能力があるにもかかわらず著しく延滞」した場合にのみ、分割弁済を中断して債務全額の一括弁済を求めることができる――法令がそう規定しているにもかかわらず、支払能力を無視し、困窮者と知りながら問答無用の全額一括請求(貸しはがし)を乱発。若者を、延滞金が激増する借金地獄へと突き落とす行為が、奨学金返済の現場で横行している。貸し手である日本学生支援機構(吉岡知哉理事長)は、再三にわたる批判を無視。函館地裁で違法判決を受けたが反省なく、文科省の「見ぬふり」をいいことに違法な回収を今日も続ける。支援機構の顧問弁護士は、武富士の代理人だった熊谷信太郎氏で、寺澤有氏や山岡俊介氏らジャーナリストらを相手に不当提訴を行ったことで知られる。現在の法令軽視の傲慢な態度は、往年の悪徳サラ金・武富士を超えている。2023/07/29
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2.スキルと学問の市場ニーズが高い VS 低い ♯【専門能力が身につく】 ❐キャリア―仕事軸『いい会社はどこにある?』では、専門能力を身につけるうえで、これから市場価値が高まる領域は、どこなのか。すでに顕在化している国内外のニーズや人口動態変化から、今後30~50年のスパンで考えたら、衆目の一致するところで代表的なものは、以下の4つであろう。特段、やりたいことが決まっていない学生諸氏は、まずこれらの分野を検討のうえ、学科選び、会社選び、職業選びをしていただきたい。2023/07/21
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これが日立の「学歴フィルター」だ!リクルーターは裏で何をしているのか――新卒採用20ケ月の全貌効率的な新卒採用の手法として、学生を大学名でふるいにかける「学歴フィルター」は、大企業・有名企業で一般的に運用されている。新卒一括採用がメインの昭和大企業(楽天のような新興系でも同じ)に入るには、大学の選択(入試・AO・推薦)が就職の一次選考と同じ意味を持つため、高校生やその進路指導者も知っておくべき内容である。日立製作所で実際に近年、リクルーターの1人として採用に関わった社員に、その運用実態を聞いた。2023/07/15
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1.規制に守られていない VS 規制業種 ♯【専門能力が身につく】 ❐キャリア―仕事軸『いい会社はどこにある?』日本企業では、「総合職」という、日本独自の“何でも屋”採用が標準的であるため、会社任せにしていると自律的なキャリア設計が難しい。産業の突然死や急速なパラダイムシフト※による“キャリアショック”が発生すると、やり直しがきかなくなる。現在、もっとも危機に直面しているのは、EV化(と少し先に予想される自動運転化)でダウンサイジングが予想される、約546万人(日本自動車工業会による)もの自動車関連の働き手たちである。2023/07/13
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子育て困難な航空管制官の職場 「転勤しないと昇格できない」 異動ルール存在せず、時短勤務者「見たことない」「コストを意識して、安全をわずかでも犠牲にすることは、法律上、許されていません。安全運航についての規定しかないですから」(30代の元中堅管制官、以下同)。コストを優先してはならない、という点は、航空管制官の特性がもっとも表れる。これはドラマ上でも、強調されていた。教官役の瀬戸朝香が、着陸機の移動距離を短縮して効率化を訴える新人・深田恭子に、『管制官はコストを考える仕事じゃないの。コストを考えるんだったらグラウンドスタッフに戻りなさい!』とシミュレーションルームで一喝する。2023/07/11
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航空管制官 ドリンク&菓子OK、雑談しながら“7割でする仕事” 「1年目と20年目が同じ仕事内容で飽きます」航空管制官をネット検索すると出てくるのが、『TOKYOエアポート』(主演:深田恭子)という航空管制官が主人公の職業ドラマ。羽田の管制塔を舞台に起きる様々な事件が描かれ、仕事内容をイメージしやすい。国のPR番組でもなく、フジ系地上波・日曜21時枠で10話放送された(2012年10~12月、平均視聴率10.2%)。「あれは古いほうの管制塔で撮影したものですが、起こりうる可能性のあるイレギュラー事案をぜんぶ詰め込んだようなストーリーになっています。現実には、ほぼ何も起きず淡々と時間が過ぎますから、慣れてくると、むしろ悪天候くらいあったほうが楽しめるようになります」――。30代の元中堅管制官に、現場の実情を聞いた。2023/07/09
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