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セブンイレブンジャパン 『コンビニ世界一企業』の割に安い給料――12年前から年収水準変わらず、転勤時の住宅補助も月数万円流通・小売業界は、業界全体の年収相場が低めで、金融・IT・製薬・マスコミ等と比べ、見劣りする。世界のコンビニチェーンで店舗数トップ(国内2万1千店、世界で8万4千店)を独走してきた超一流企業のセブンでも、生涯で年収1千万円まで到達できる社員は少数派、というのがお寒い現実だ。驚くべきことに、「30歳リーダー職で600万円強」という同社の給与水準は12年前から、ほぼ同じで、上がっていない。これでは優秀な人材を呼び込めるはずもなく、リーディングカンパニーとしての経営能力に問題があると言われても致し方ない。2024/12/22
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セブンイレブンジャパン 2年ごとの〝転勤ブロック制〟導入も、給与9%減で「首都圏の退職者が増えそうです」「今年に入って働く地域を限定できる『地域限定勤務』制度が始まり、既存の社員に対して募集を始めました。通常給与の9%減で、希望の勤務地で働けて、2年間、転勤をブロックできます。本部としては、できる限り人件費を抑制したいので積極的に活用するよう促していますが、首都圏勤務者にとっては地方に飛ばされる可能性が高まったので、退職を検討している人が増えている、とのことです」――。昨年まで在籍し、直近の状況にも詳しい元社員(30代)が、セブンイレブンジャパンの働く環境の変化を語った。2024/12/20
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1.Pay Now 型 VS Pay Later型 ♯【給与の上がり方がライフプランに合っている】 ❐カーブ・分布―対価軸『いい会社はどこにある?』関東の私鉄・東武鉄道が、若手の人材確保のために、2023年度から初任給を引き上げる。高卒を10%上げて額面20万円、大卒を5%上げて23万円にするという。鉄道会社のような終身雇用型の古い産業は、《若いうちの低賃金を中高年で回収して生涯で収支を合わせる》という賃金体系になっている。しかし、成長が30年も止まって少子化が進む日本で、30年後に払うから、と口約束されても何の保証もないので、それを敏感に感じ取った若者が逃げ始め、採用できなくなってきたのである。2024/12/12
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〝クラッシャー上司〟がどんどん昇格しちゃう!中小企業『上司ガチャ』リスク(上) エピソード1,2――加賀電子EMS事業部パワハラ被害者4人の告発歴史の短いベンチャー企業なら、創業社長をみれば社風はわかる。だが、そこそこ歴史のある中小企業には〝モンスター役員〟が人知れずパワハラの猛威を振るっていることがあり、外からはわかりにくい。そして、社員は上司を選べないのでガチャに外れると予定していたキャリアが狂う。以下は、社員数549人(単体)のエレクトロニクス商社・加賀電子(東証プライム上場、創業56年)で起きた、〝クラッシャー上司〟に当たってしまった社員たちの体験談だ。2024/12/10
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これがトヨタ式「〝労災保険を使わせない〟マニュアル」だ! 「トヨタにはルールがあるんです」明らかに労災の負傷社員に示された、謎の小冊子ながらく“謎の小冊子”とされてきた、トヨタ自動車の正式な「労災手続きマニュアル」が、裁判所に証拠提出される形で、初めて明らかになった。トヨタは「訴訟記録閲覧等制限申立書」を裁判所に提出し、このマニュアルの非開示を要求したが、裁判所は却下。トヨタがそこまでして隠しておきたかった冊子は〝労災回避マニュアル〟ともいうべきもので、事業所内で就業中に起きた傷病であっても、まずは健康保険で処理することを求めていた。現場でもその通りに運用が徹底されていることが複数の取材で裏付けられている。健康保険で治療すると、本来ゼロ円であるはずの治療費に自己負担が発生するほか、休業補償を受けられない、のちに後遺症が発覚しても補償されないなど、労働者にとってデメリットが大きい。働き手を労働災害から守る労災保険制度の趣旨に反するほか、労基署が認定するトヨタの労災発生件数が、実態よりも低く抑え込まれている可能性が高い。2024/11/30
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オープンハウス新卒1年目社員が夏休み最終日に自殺しました ④――会社は隠ぺい工作を徹底 「遺族と接触するな」「墓参りも禁止」…弁護士の名刺まで回収自殺発生後の会社側の遺族対応や隠ぺい工作は、実に手慣れたものだった。2020年10月にも同じく新卒社員が入社半年で自殺、2019年6月にも新卒3年目社員が死亡。オープンハウスがパワハラ的な過重労働で“若き兵員”を失うことはルーティン化しており、株主・メディア・国も黙認を続ける。新卒で入社してまだ4か月余りだったタカシさんが2022年8月に亡くなっても再発防止の動きは一切みられず、むしろ会社側は、事後処理ノウハウの蓄積を思わせる手際のよさをみせた。同僚社員に遺族面談の練習をさせ、わざわざ中継システムを設置した秘密の監視部屋まで用意したのである。2024/11/21
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三井化学 ホワイトで中高年は高賃金「ぶら下がり社員にとって、実にありがたい会社です」離職が相次ぐ若手社員が辞めないよう、20代の給料を引き上げなきゃいけない、その原資として、30~40代社員の給与水準を引き下げる――。三井化学では、そんなプランを、人事部が検討中だという。「なぜか50~60代は据え置きで、引き下げ対象外なのだそうです。現役世代を犠牲にして、頭数が多く政治力が強い50代以上を守るところが日本の年金や社会保険制度みたいで、信じられません」(コーポレート部門・事務職)2024/11/15
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3.福利厚生を賃金換算すれば納得できる♯【手取り賃金が望む生活水準を満たしている】 ❐報酬水準 ―対価軸『いい会社はどこにある?』報酬に準じた福利厚生として金額換算すると大きいものは、やはり住宅関連である。雇用の流動化や会社選びという点で、企業に実態を強制開示させるべき情報の1つであるが、これも社員を取材しない限り、まったく外からはわからない。昨今では、一体感醸成のため集合生活の独身寮が新設される傾向がある一方で、住宅補助はカットされて給与に組み入れていく流れがある。2024/11/14
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三井化学 年功序列&終身雇用のミスターJTC…「50代の〝お守り〟でリーダーの心が折れる環境です」「入社して分かったのは、著しい高齢化です。配属先の部署は、平均年齢50歳超。会社全体でも20~30代の離職が多く、毎年、新卒採用数よりも多くの中途採用を行っていますが、なぜか40~50代も多数採ります。右記グラフの時より40~50代が増え、20~30代は離職で減っているはず」(30代事務職)。年功序列&終身雇用のJTCでは、実力以上の報酬と安定を享受できる40~50代の居心地がよい。三井化学は、そんな「ミスターJTC」とでも呼ぶべき〝最後の楽園〟の1つだ。2024/11/11
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みずほ銀行「大リーガーと二軍選手くらい違う」本部と支店の仕事環境――副業は出世から降りた人向け、離職者も中途採用も急増2019年10月に「副業」「社外兼業」を解禁して5年が経った、みずほフィナンシャルグループ(FG)。2023年度は副業777人、兼業14人と開示しているが、3万人超の母数からみると2%弱で、まだまだ少ない。「これは〝自由な働き方〟を売りにしたいだけ、お題目だけです。実際には、反乱分子を見つける機能を果たしていると感じるので、私は申請せずに副業していました」(元社員)2024/10/26
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みずほ銀 パワハラが当り前&男尊女卑カルチャーを180度転換、最速出世&転勤ナシ『ゆるふわ総合職女性』量産へ 〝下駄を履かされた世代〟が出現「美容師の予約、3人ぶん入れたから。坊主にしてこい」――。そんな指導役の先輩社員によるパワハラが、まだ普通だった時代があった。といっても2010年以降、みずほ銀行・都内支店での話である。その上司本人や同世代の人たちは現在まだ40代以下で、現役バリバリに権勢を振るっており、パワハラ全盛カルチャーで育っている。コンプラ重視や働き方改革などがテーマとなって改革が進んだのは、この7~8年の話でしかない。大半の社員たちの根っこは、昭和カルチャーのままだ。2024/10/23
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オープンハウス新卒1年目社員が夏休み最終日に自殺しました ③――自宅の鍵を上司に預け、1日16時間拘束、休みは月1~2日出社は朝7時10分だが、打刻は9時。退社は23時ごろでも、打刻は22時。長時間拘束によって平日は「帰って寝る」以外にプライベートな時間がないうえ、休日が月に1~2日だけ――。当時の同僚によると、自殺したタカシさんが勤務していた職場の労働環境は、逃げ出したくなって当然、ともいえる過酷なものだった。しかも、出社拒否や失踪の対策として、新人は上司に自宅の鍵を預けさせられていた。「私も、自宅の鍵を上司に預けていました。それが当り前だ、という雰囲気で言われ、従うしかありませんでした」(元同僚)。まるで、反社が借金のカタに強制労働させるかのような勤務環境のなか、逃げ場をふさがれた末の死だった。2024/10/21
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みずほ銀、社宅全廃で実質年収200万カットもーー不満を奏でる新人事制度『かなで』始動で〝働かないおじさん〟の給料カットへ「福利厚生の大幅カットと、銀行本位すぎる人事異動。この2つがなければ、まだ辞めてないと思います」――。そう話すのは、同期入社のトップ昇進組に残っていながら今年に入って転職を決意し会社を去った、みずほ銀行の元社員(30代半ば)だ。なかでも大きかったのが、13段階の役割給導入を打ち出した新人事処遇制度『かなで』によって、2025年3月で全廃されることが決まった社宅だった。家賃相場20万円は下らない23区内西部の一等地にある家族向け社宅に、月3万円の自己負担で住めていたため、待遇面の満足度は高かったという。2024/10/19
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2.換金性の高い権利を得られる♯【手取り賃金が望む生活水準を満たしている】 ❐報酬水準―対価軸『いい会社はどこにある?』給与に続いて重要なのが、換金性の高い権利で、ようは「株」である。これは確かに、紙クズになるリスクがつきまとうが、初期のスタートアップはともかく、メガベンチャーになり上場した大企業ならば、金銭的価値が、ほぼ見通せる。「後払いの賃金」である。ストックオプション(会社が決めた価格で自社株を購入できる権利)を貰い、株価が上がった段階で売却すれば、その差額がボーナスとなる。2024/10/04
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武蔵大学調査委が〝研究不正ロンダリング〟インタビュー記録なし、研究ノートなし、記憶なしでも「不正ではない」と結論大内裕和武蔵大学教授(前中京大学教授)の著作をめぐる研究不正問題で、調査を行った武蔵大学の調査委員会が、インタビューのメモや録音、研究ノートなど、疑惑を否定し得る重要資料をなにひとつ確認できなかったにもかかわらず「不正ではない」と結論づけていたことが、両大学を相手どった訴訟のなかでわかった。文部科学大臣の定めた研究不正ガイドラインは、研究者に研究資料の保存を実質的に義務付けており、調査にあたっては、疑いをかけられた研究者側が根拠を示して合理的に説明できない場合は不正と認定するよう定めている。ガイドラインを軽視したお手盛りの調査により、意図的に不正を見逃した「研究不正ロンダリング(洗浄)」の疑いが濃厚となってきた。2024/10/03
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元BCGプロマネが語る〝日本企業の空洞化〟でコンサルぼろ儲けの構造――解雇規制、働き方改革、リモートワーク…「ゴールドラッシュです」数少ない日本の成長産業であるコンサル業。なかでも戦略系と言われてきた外資コンサル(マッキンゼー、BCG、ベイン、ATカーニー…)は給与水準が高く、最大手ボストンコンサルティンググループ(BCG)は国内の従業員数1100人超の大企業に膨れ上がってもなお、高水準を維持できている。なぜ、そこまで儲かるのか。30代半ばでコンサル業界に飛び込んだのち、数社を渡り歩いてBCGに移籍、今年やめたばかりの40代元社員(プロジェクトリーダー)に、その儲けの構造と、これからコンサル業界を目指す人が知っておくべきことをじっくり聞いた。2024/10/01
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オープンハウス新卒1年目社員が夏休み最終日に自殺しました ②――「精神崩壊し笑い出す人もいる」全体会議での吊上げ、暴言&モノが飛ぶ威嚇1日あたり「業者接触20軒、名刺交換20枚、新規土地情報登録3件」の行動指標、そして月に7棟分の用地仕入れ契約という結果指標。これが、自殺した新入社員タカシさんが背負っていた、オープンハウス土地仕入れ営業職のノルマだった。「週でいうと5営業日ですから、土地情報登録15件、用地仕入れ2棟分弱のペースになり、これが1人あたりの週ノルマ。達成できないと毎日、詰められますし、金曜の全体会議で支社長・グループ長・マネージャーの上司3人から罵詈雑言で詰められます。“公開処刑”です」(元同僚、以下同)2024/09/27
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年1千人超採用&見た目重視のベイカレント「採りのポイント」はL・C・M・S――面接官が語る人物評価の実際コンサル需要の上げ潮に乗るベイカレントは、利益の源泉となるコンサルの大量採用を続けている。2023年3月~11月は新卒232人を含む1039人が入社。年1200人ペースの採用で、うち新卒は約2割だ。慶応大によると、2023年9月卒と2024年3月卒を合わせた卒業生全体の就職先ランキングで、ベイカレントがトップの124人となった。つまり、ベイカレ新卒の約半数が慶応という極端な採用戦略をとる。中途採用も年1千人ペースとあって、入社の間口は広い。現役の採用面接官に、採用現場の判断基準や具体的な流れについて、その実情を聞いた。2024/09/20
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トヨタ正社員が告発「パワハラ受け鬱病で1年半休職中です」 内部報告書で改善拒否「パワハラの事実確認できず改善も謝罪も不要」トヨタ自動車田原工場の現役正社員・原沢武氏(仮名40代)は、労災隠し事件に遭った後の2022年1月以降、新たな事件に直面した。〝パワハラ上司〟問題である。2023年3月、大声で上司から叱責された原沢氏は、帰宅後、妻に頼まれ、娘を車に乗せて塾まで送って行くつもりが、同じところをグルグル回って、娘を乗せたまま自宅に戻ってきた。急遽、専門医に見てもらったところ「うつ病」と診断され、2023年3月末から2024年9月現在にいたるまで1年半に及ぶ休業を余儀なくされている。その間、イオンモールでトヨタの同僚と顔を合わせるとパニック状態で過呼吸になり、一人で走って逃げ去る事態に。隣接県のトレーラーハウスを借りて住みトヨタ従業員と顔を合わせない措置もとった。このような病状に至るほどのパワハラとは、どのようなものだったのか。2024/09/19
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ベイカレント、社員が語る「ワンプール制」の嘘――「ガチャではなく点数順で“GMのシマ”に配属が決まります」 ファイザーワクチン100億円PJTを埋めるプロデュース本部の営業力有報でも社名開示されている、ベイカレントのファイザープロジェクト。昨年度104億円(全社939億円)、一昨年91億円(同760億円)と、一社から年間売上高の11~12%を占めるという巨大なものだった。関わるコンサル数は、単純計算で常時425人相当にものぼる(全社3837人)とあって、社内でも有名となっている。内容はもちろん、コロナワクチン特需によるもので、つまりは、日本政府の公金が原資となっている。「ようはPMO(プロジェクト・マネジメント・オフィス)なのですが、その内容については、個人のキャリアとしてどうなのか、という話が多いです」(マネージャー、以下同)2024/09/13
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